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【カードローン】金利・利息の計算方法を仕組みから分かりやすく解説!

【カードローン】金利・利息の計算方法を仕組みから分かりやすく解説!

カードローンでお金を借りる際には、利息の支払いが必要です。支払う利息がいくらかを事前に把握しておけば、より計画的な返済ができます。では、利息はどのように計算するのでしょうか?本記事では、カードローンの金利や利息の計算方法を、仕組みから分かりやすく解説します。

2023年8月24日 かりる

Supervisor監修者

苛原 寛

1級FP技能士
苛原 寛

大学卒業後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。法人営業部で保険提案を3年間行ったのちに独立。現在はフリーランスとして、お金に関するWeb記事の執筆や個人のライフプランニング作成、実行支援を行っている。

金利と利息の仕組み

「金利」と「利息」は混同して使われることが多いですが、正確には意味が異なります。それぞれの違いや仕組み、計算方法を確認しましょう。

金利と利息の違い

利息とは、お金を借りた銀行や消費者金融などに対して支払う「対価」です。借りたお金の返済とは別に支払う必要があります。

一方、金利は借りたお金に対して支払う利息の割合です。一般的には、1年間で支払う利息の割合(年利)を指します。

利息の計算方法

利息は、借りたお金と金利を掛け合わせて計算します。利息の計算式は以下の通りです。

利息の計算方法

利息=借りたお金(元本)×金利

例えば、100万円を金利10%(年率)で借りた場合、1年間に支払う利息は10万円(計算式:100万円×10%)です。借入金額が多く金利が高いほど、支払う利息負担は大きくなります。

固定金利と変動金利

金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。固定金利の場合、カードローン契約時から返済終了まで金利が変わりません。カードローン契約時の金利が15%であれば、返済完了まで金利は15%で計算します。

一方で、変動金利はカードローン返済中でも金利が変動する仕組みです。契約時の金利は15%でも、経済情勢などによって返済途中に金利が数%上下する可能性があります。

固定金利のカードローンは金利が変わらないため、契約時に支払利息の総額を計算できます。一方で、変動金利のカードローンは返済中に金利が変動するため、契約段階では支払利息の計算は難しいです。

カードローンの利息計算例

カードローンでお金を借りた際に発生する、利息の計算方法を紹介します。計算するカードローンは、固定金利が前提です。

計算例①金利10%の場合(借入期間1ヶ月以内)

カードローンの金利は「実質年利◯%」と定められていることが一般的ですが、借入期間を1年以外で設定する場合も多いです。借入期間を1年以外で設定する際は、利息の計算式が以下の通りとなります。

利息の計算式:元本×金利(年利)÷365日×返済日数

まずは、年率10%のカードローンで30万円を借りた際に発生する利息を計算します。利息の計算結果は以下の通りです。

年率10%のカードローンで30万円を借りた際に発生する利息の計算例

借入期間

支払利息

支払総額(元本+利息)

7日

575円(30万円×10%÷365日×7日)

30万575円

10日

821円(30万円×10%÷365日×10日)

30万821円

15日

1,232円(30万円×10%÷365日×15日)

30万1,232円

30日

2,465円(30万円×10%÷365日×30日)

30万2,465円

借入期間30日の場合に発生する利息は、借入期間が7日の場合に発生する利息の約4.3倍になる計算です。同額を借りるのであれば、早く返済するほど支払う利息は少なくなります。

計算例②金利15%の場合(借入期間1ヶ月以内)

次に、年率15%のカードローンで30万円を借りた際に発生する利息を計算します。利息の計算結果は以下の通りです。

年率15%のカードローンで30万円を借りた際に発生する利息の計算例

借入期間

支払利息

支払総額(元本+利息)

7日

863円(30万円×15%÷365日×7日)

30万863円

10日

1,232円(30万円×15%÷365日×10日)

30万1,232円

15日

1,849円(30万円×15%÷365日×15日)

30万1,849円

30日

3,698円(30万円×15%÷365日×30日)

30万3,698円

金利が上がるほど、支払う利息負担は大きくなります。借入期間30日で30万円を借りた際に支払う利息は、金利10%と金利15%の場合で1,233円もの差が出る計算になります。

計算例③金利15%の場合(借入期間180日)

カードローンの借入期間が1ヶ月を超える場合、月ごとに元本の一部を返済していくことが一般的です。元本が少なくなれば、支払う利息も月ごとに減っていきます。

例えば、カードローン(年率15%)で借り入れた150万円を180日で返済する際の利息は以下のように計算します。30日ごとに25万円ずつ元本部分を返済することが前提です。

年率15%のカードローンで150万円を借りた際に発生する利息の計算例(返済期間180日)

経過日数

元本返済額

支払利息

支払利息総額

元本残額(元本返済後の金額)

0日

150万円

30日

25万円

1万8,493円(150万円×15%÷365日×30日)

1万8,493円

125万円(150万円ー25万円)

60日

25万円

1万5,410円(125万円×15%÷365日×30日)

3万3,904円

100万円(125万円ー25万円)

90日

25万円

1万2,328円(100万円×15%÷365日×30日)

4万6,232円

75万円(100万円ー25万円)

120日

25万円

9,246円(75万円×15%÷365日×30日)

5万5,479円

50万円(75万円ー25万円)

150日

25万円

6,164円(50万円×15%÷365日×30日)

6万1,643円

25万円(50万円ー25万円)

180日

25万円

3,082円(25万円×15%÷365日×30日)

6万4,726円

0円(25万円ー25万円)

元本部分を返済するごとに、支払う利息は減少します。最初の30日で支払う利息は約1万8,493円だったのに対して、最後の30日(180日経過時点)で支払う利息は3,082円に減少しています。支払う利息を抑えるためには、早めに元本部分を減らすことが重要です。

上記の返済額や返済方法は”あくまで一例”であり、実際にはカードローンを提供する銀行や消費者金融などによって異なります。

間違いのないよう、あらかじめ申込みを検討しているカードローン会社のホームページ等で確認してみてください。

金利の上限は法律で決まっている

カードローンの金利はお金を貸すカードローン会社(銀行や消費者金融など)が設定しますが、金利の上限は「利息制限法」という法律で定められています。借入金額ごとの上限金利は以下の通りです。

借入金額ごとの上限金利

借入金額

上限金利(年率)

10万円未満

20.0%

10~100万円未満

18.0%

100万円以上

15.0%

上限金利を超えた金利の設定は法律により禁止されています。

カードローン会社により金利は異なる

カードローンを提供する銀行や消費者金融などによってカードローンの金利は異なります。特に銀行は金利が低く、消費者金融や信販会社の金利上限が20%に定められているのに対し、銀行で定められている上限は15%となっています。

カードローンを提供する銀行や消費者金融などによってカードローンの金利は異なります。足利銀行が提供するカードローン<モシカ>の金利は以下の通りです。

ご利用限度額が高いほど金利が低くなる仕組みです。また、年会費や入会費は必要ありません。

カードローン「モシカ」の金利一覧(2022年4月1日現在)

ご利用限度額

金利(固定金利)

800万円

1.5%

700万円以上790万円以内

3.5%

600万円以上690万円以内

4.5%

500万円以上590万円以内

5.8%

410万円以上490万円以内

6.8%

310万円以上400万円以内

7.8%

210万円以上300万円以内

9.8%

110万円以上200万円以内

12.8%

100万円以内

14.8%

カードローンの利息負担を抑える方法

以下では、カードローンの金利を抑える方法について紹介します。

金利の低いカードローンを利用する

カードローンの金利はカードローンを提供する銀行やクレジットカード会社・消費者金融ごとに異なります。同じ借入金額でも金利が異なる場合もあるので、金利の低いカードローンでの契約を検討しましょう。

繰上返済する

繰上返済は、契約時に定める毎月の返済額とは別に余裕ができたタイミングで任意の金額を返済する仕組みです。カードローンは返済を早く終わらせるほど、支払う利息は少額になります。家計に余裕がある場合には繰上返済を検討してみてください。

あしぎんカードローン<モシカ>の場合は、ATMから1,000円単位で返済が可能です。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンを利用する際の注意点について解説します。

必要最低限の金額しか借り入れない

カードローンは必要最低限の金額を借りましょう。必要以上の金額を借り入れると、借入利息が高額になります。借りる前に必要な金額を計算し、最低限の金額を借りることが大切です。

滞納すると遅延損害金の支払いが必要

カードローンは返済を滞納すると、通常の利息に加えて遅延損害金が発生する仕組みになっています。そのため、契約を検討する際に無理のない返済プランを立てることが重要です。自分の返済能力を冷静に見極めて、現実的な返済プランで契約しましょう。

まとめ

金利の仕組みを知れば、カードローンでお金を借りる際に利息の計算が可能です。カードローン契約を検討する際には、支払う利息の総額がおおよそいくらになるのかを事前に把握しておきましょう。

また、紹介した「カードローンの金利を抑える方法」や「カードローンを利用する際の注意点」を参考にして、できるだけ金利を抑えた無理のない返済プランでのカードローン利用を検討してみてください。

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