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小学生のお小遣いはいくら渡す?学年別の平均金額や使い方、渡し方などを知っておこう

小学生のお小遣いはいくら渡す?学年別の平均金額や使い方、渡し方などを知っておこう

小学生の子どもがお小遣いを欲しがるようになった、小学生に上がるのでそろそろお小遣いをあげたいとお悩みの方は多いのではないでしょうか。本記事では、小学生にはお小遣いをいくら渡すのが一般的なのか、学年別の平均や渡し方を紹介します。

2024年12月27日 くらす

お小遣いをもらっている小学生は70%以上

お小遣いをもらっている小学生

金融広報中央委員会の調査によると、お小遣いをもらっている子どもの割合は小学生低学年が72.9%、小学生中学年が73%、小学生高学年が73.2%と、全体として70%以上がもらっているという結果が出ました。

出典:金融広報中央委員会 子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度

お小遣いをもらう頻度は?

まずは小学生の学年別に、お小遣いをもらう頻度をチェックしてみましょう。

小学生がお小遣いを与える頻度は月に一度、ときどきに分かれており、お金の管理がしやすくなる小学生高学年になるにつれて月に一度与える家庭が多くなっています。

毎月がいいのかときどきがいいのか、お小遣いを渡すタイミングに迷っている方は、子どもの学年に合わせて考えてみてください。

低学年がお小遣いをもらう頻度

小学生の低学年がお小遣いをもらう頻度は、月に一度が13.4%、ときどきが57.3%でした。

小学生低学年はまだお金の管理ができない、計画的に使えないなどの可能性を踏まえて、必要なときに与える家庭が多いようです。

小学生になって初めてお小遣いをあたえる場合は、まずお金の大切さを教えることから始めてもいいでしょう。

中学年がお小遣いをもらう頻度

小学生の中学年がお小遣いをもらう頻度は月に一度が32.1%、どきどきが47.8%となっています。小学生低学年に比べると、月に一度と回答した家庭が増えていることがわかります。

お金の使い方を徐々に学んでいき、計画的にお金を使えていると判断したら月に一度与えるようにしてもいいでしょう。

高学年がお小遣いをもらう頻度

小学生の高学年がお小遣いをもらう頻度は、月に一度が45%、ときどきが38.3%です。中学年と比較すると月に一度になった家庭がさらに増えています。

小学生の高学年になるとお小遣い帳をつける、毎月の収支を把握するなどお金の管理能力も高くなります。子どもとも話し合い、適切な頻度を見極めていきましょう。

小学生のお小遣いの金額は?

お小遣いを貯金箱に入れる子ども

小学生の子どもにお小遣いをあげる際、その金額をいくらにするかは悩みの種です。そこで、学年別にお小遣いの平均額を紹介します。

必要に応じて、その都度子どもとよく話し合ってお小遣いの金額を決めていきましょう。

低学年のお小遣いの金額

小学生の低学年のお小遣いの金額の平均は、月に一度が1,004円、ときどきが1,004円と同額でした。1,000円前後を与えている家庭が多いことがわかります。

とはいえ小学校低学年ではお金の管理がしにくく、無駄遣いをしてしまう可能性もあるため、何に使っているかを保護者が把握する必要もあります。

中学年のお小遣いの金額

小学生の中学年のお小遣いの金額の平均は月に一度が864円、ときどきが923円という結果になりました。

低学年よりも平均値は少ないですが、必要に応じてお小遣いを渡す、勉強に必要なものはお小遣いとは別に支給するなどの工夫をすることも大切です。

高学年のお小遣いの金額

小学生の高学年のお小遣いの平均の金額は、月に一度が1,085円、ときどきが1,246円でした。
ときどき渡すほうが平均額が高くなっており、必要に応じて与える家庭が多いようです。

授業に必要なもの、友だちと遊ぶときに必要なものなど、お金の使い方を学べていれば、お小遣いの金額をアップさせてもいいでしょう。

小学生はお小遣いを何に使う?

お小遣いを何に使おうか考えている子ども

小学生の子どもにお小遣いを与えたら、何に使うのかを見てみましょう。大人にとっては無駄遣いに見えるものも子どもにとっては大切なものだったり、お金の使い方が学べる機会だったりします。

頭ごなしに否定するのではなく、まずはどんな使い方をしているのかを把握してあげることが大切です。

低学年のお小遣いの使い方

小学生の低学年のお小遣いの使い方は、以下のとおりです。

低学年のお小遣いの使い方ランキング
  1. おかしやジュース
  2. おもちゃなど
  3. ゲーム
  4. 家族へのプレゼント
  5. ノートや鉛筆など
  6. 本や雑誌
  7. まんが
  8. 友達へのプレゼント

友だちとの遊びに使う割合も多いですが、なかにはノートや鉛筆など勉強に必要なものをお小遣いから買っている小学生の低学年の子どももいます。

ゲームへの課金は常識の範囲内で、保護者が把握できるようにしておきましょう。

中学年のお小遣いの使い方

小学生の中学年のお小遣いの使い方は、主に以下のとおりです。

中学年のお小遣いの使い方ランキング
  1. おかしやジュース
  2. ゲームソフトやおもちゃ
  3. ゲーム
  4. ノートや鉛筆など
  5. まんが
  6. 家族へのプレゼント
  7. 本や雑誌
  8. 友達へのプレゼント
  9. 休みの日に遊びにいくときの交通費
  10. アクセサリーや化粧品など

小学生の中学年になると交通費やアクセサリーなどの使い方が増えていきます。
子どもが興味を持っていることを尊重しつつ、常識の範囲以上にお金を使っていないか見守ってあげましょう。

高学年のお小遣いの使い方

小学生の高学年のお小遣いの使い方は、以下のとおりです。

高学年のお小遣いの使い方ランキング
  1. おかしやジュース
  2. ゲームソフトやおもちゃ類
  3. ゲームをする
  4. 本や雑誌
  5. 家族へのプレゼント
  6. ゲーム
  7. ノートや鉛筆など
  8. 友達へのプレゼント
  9. 友達との食事・おやつ代
  10. 休みの日に遊びにいくときの交通費

交友関係や活動範囲が広まる小学生の高学年では、友だちとの食事やプレゼント、遊びにいくときの交通費などに使うことも増えます。友だちに合わせて無理なお金の使い方をしていないかなど、よく子どもの話を聞いてあげましょう。

小学生のお小遣いの渡し方のメリットとデメリット

お小遣いの計算をしている男子

小学生へのお小遣いの渡し方には、おもに定額制、報酬制、都度制の3パターンがあります。それぞれの方法にメリットとデメリットがあるので、子どもとよく話し合ってどの渡し方が最適かを考えていきましょう。

定額制

定額制は、毎月、毎週などに決まった金額をお小遣いとする渡し方です。お金をやりくりする能力が身に付きやすい一方で、ありがたみを感じにくいというデメリットもあります。

メリット

定額制のメリットは、一定期間ごとに同じ金額をもらえるので、子どものお金の管理能力を高めやすいという点にあります。次のお小遣いの日までにお金がなくならないよう、お金の使い方を考える力が身に付きます。

お金の管理能力は大人になっても大切なので、子どものころからしっかり考える力を高めてあげることも意識しましょう。

デメリット

定額制のデメリットは、お金のありがたみを感じにくくなる点にあります。何もしなくても毎月同じ金額をもらえるので、何も考えずにお金を使ってしまう可能性もあります。

「お金は労働の対価である」ことを学ばせたいのであれば、以下で紹介する報酬制などを検討してみることもおすすめです。

報酬制

報酬制は、家のお手伝いをしたりテストでいい点を取ったりしたときにお小遣いをあげる渡し方です。対価としてお金を受け取るので、お金のありがたみを感じやすく、仕事などに意欲的に取り組む姿勢を育むことが可能です。

メリット

報酬制のメリットは、労働や勉強の対価としてお金をもらうことで、ありがたみを感じやすい点にあります。意欲的に家庭の手伝いや勉強に取り組むようになり、子どもの人間性を高めるサポートにもなるでしょう。

お金のありがたみを理解したうえでお小遣いを使ってほしいという方におすすめです。

デメリット

報酬型のデメリットは、お小遣いという対価がなければがんばらなくなる可能性がある点です。お小遣いをくれるからお手伝いをする、お小遣いがあるから勉強をがんばるという姿勢では、自分で考えて何かに挑戦する、誰かを助けるといった気持ちが育ちにくくなります。

都度制

都度制は、必要なタイミングでお小遣いをあげるといった渡し方です。欲しいものがあるとき、行きたい場所があるときなどに必要に応じて必要な分だけお小遣いを渡します。合理的に見える方法ですが、メリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリット

都度制のメリットは、お小遣いの使い道を把握しやすいこと、子どもの交渉能力が身につくことなどがあります。

保護者も何にどれくらいのお金を使っているか把握しやすく、子どもとコミュニケーションをとる時間も増やせます。

また「これにはこれだけの金額が必要」と論理的に説明してお小遣いをもらう必要があるため、交渉力が身に付きます。交渉力は今後も面接やビジネスシーンで必要となるため、子どものうちからこのスキルを養ってあげることも可能です。

デメリット

都度制のデメリットは、お金が欲しいタイミングにお金をもらえるので、やりくりするスキルが身に付きにくいという点です。毎回お金を渡していると、お金のありがたみも感じにくくなってしまいます。

理由によってはお金を与えない、きちんと理解できるよう説明させるなど、お金に向き合う力を養ってあげることが大切です。

小学生にお小遣いを渡す際の注意点

お小遣いのためにお手伝いをする小学生

小学生にお小遣いを渡す際はどんな点に注意すればいいのかを解説します。お小遣いを渡す際は、ただお金をあげるのではなく子どもにどんな力を身につけてほしいのかも考えるようにしましょう。

お金の大切さを教える

お小遣いを渡すなら、お金の大切さを教えることを意識しましょう。ただ欲しいものを手に入れるための手段としてお小遣いを渡すのではなく、お金の使い方ややりくりの仕方を教えてあげることが大切です。

お金に関する教育は、大人になってからも役立ちます。上手に節約や貯金をするスキルを小学生のころから高めていけば、将来お金に困るリスクも避けられるでしょう。

ルールを決めておく

小学生のうちからお金に関するルールを作っておくことも大切です。小学生など小さいころからの習慣は大人になっても抜けにくく、お金を大切に管理するうえでも役立ちます。

毎月一度しかお小遣いを渡さない、お手伝いの内容によって金額が変わる、ルールを破ったらお小遣いを止めるなど、小学生の子どもときちんと話し合っておきましょう。

ルールを守ることは、お金だけでなく何事においても大切です。

お金の使い方を見守る

小学生にお小遣いをあげたら、お金の使い方を見守ってあげましょう。お小遣いを渡したら終わりではなく、どんな風に使っているか見守り、ときに適切なアドバイスをすることも大切です。

子どもにとってなぜそのお金を使う必要があったのかを聞いて、無駄ではないか、将来役に立つのかを一緒に考えることで、より適切なお金の使い方ができるようになるでしょう。

キャッシュレスも検討する

小学生にお小遣いを渡すなら、キャッシュレスも検討してみましょう。近年は日本でもキャッシュレスが浸透しつつあります。

キャッシュレスでお金を使うスキルを身につけさせたり、ポイントの貯まる方法を教えたりと、将来子どもに役立つ教育もしてあげられるでしょう。

まとめ

お小遣いの入った封筒

子どもが小学生になると、お小遣いについて検討する方も多いでしょう。お小遣いを渡すことで、小学生の子どものお金の管理方法、交渉能力などを高めてあげることが可能です。お小遣いを渡す前には子どもとよく話し合い、双方が納得できる形でお金のやり取りをしていきましょう。

同じく、子どもが小学生になると気になる、子どもにいつからスマホを持たせるのがいいかについては、こちらの記事で解説しています。お小遣いと同様、いつからスタートさせればいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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