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一人暮らしの大学生の平均家賃は?出費を抑える部屋探しのコツも解説

一人暮らしの大学生の平均家賃は?出費を抑える部屋探しのコツも解説

自宅から大学に通えない場合、アパートやマンションでの一人暮らしも視野に入ってきます。その場合、どれだけお金がかかるのか気になっていませんか?この記事では、一人暮らしの大学生の平均家賃や、出費を抑えるために部屋探しで意識したいポイントについて解説します。

2025年6月25日 くらす

一人暮らしの大学生の家賃は5万円台が平均値

一人暮らしのブロック

まず、大学生が一人暮らしをする場合の平均的な家賃はどのぐらいか、全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査」をもとに検証します。

奨学金を受給していない学生はやや高め

同調査によれば、奨学金受給者の住居費の平均は53,290円であったのに対し、非受給者の平均は57,350円でした。奨学金を受給していない大学生のほうがやや高めの家賃の部屋に住んでいるといったところです。

ただし、あくまでこれは平均値であり、実際の家賃は所在地や間取りによっても異なります。

出典:全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査 概要報告」

栃木県の場合は平均値よりややリーズナブル

栃木県宇都宮市におけるワンルーム、1DK、2DKの家賃相場は以下のとおりです(2025年5月28日調査)。

栃木県宇都宮市の家賃相場
ワンルーム(1R) 4.58万円
1DK 4.60万円
2DK 4.40万円
出典: 株式会社CHINTAI「栃木県の賃貸家賃相場」

先ほどの「第60回学生生活実態調査」の結果に比べれば、やや低めの水準にあるといえます。

大学生が一人暮らしを始める場合の初期費用

一人暮らしを始めた大学生

大学生がアパートやマンションの部屋を借りて一人暮らしをする場合、どのぐらい初期費用がかかるか、家賃を含めて詳しく解説します。

家賃の半年分を用意しておこう

大学生が一人暮らしを始める場合の初期費用は、予算として家賃の半年分を用意しておくと良いでしょう。まず、大学生が一人暮らしを始めるために、部屋を確保する際の初期費用として、以下の費用がかかります。

部屋を確保するための初期費用
敷金・礼金 家賃の1~2ヵ月分
仲介手数料 家賃の0.5ヵ月分
前家賃 家賃の1ヵ月分
保険料 家賃の0.5~1ヵ月分
火災保険料 4,000円~9,000円程度
鍵の交換費用 1万円程度

この他にも引っ越し費用や家電・家具の購入費などの諸経費がかかることを考えると、家賃の半年分程度を予算として用意しておくのが現実的です。例えば、家賃が7万円だとすれば、40万円~45万円を予算として用意しておきましょう。

大学生の一人暮らしで出費を抑える部屋探しのポイント

ポイントと書かれた紙

部屋の家賃は毎月発生する固定費であるため、可能な限りは安く抑えたいところです。そこでここでは、一人暮らしを始める大学生が家賃を抑えるために、部屋探しにあたって意識してほしいポイントについて解説します。

敷金・礼金・仲介手数料の安い部屋を探す

敷金・礼金・仲介手数料の安い部屋を探せれば、初期費用が安く抑えられる可能性が出てきます。

ただし、何か事情があって敷金・礼金・仲介手数料が安い可能性もあるため注意が必要です。以下のポイントを踏まえつつ、不動産会社に安い理由を確認してみましょう。

確認すべきポイント
  • 清掃費、クリーニング代など他の名目で経費がかからないか
  • 最寄り駅から遠い、間取りが特殊などの理由で借り手がつきにくい物件ではないか

理由を聞いても答えてもらえない、はぐらかされる場合は、その不動産会社以外で部屋探しをするのが無難です。

なお、大学によっては提携している不動産会社を紹介してくれることがあります。仲介手数料などの諸経費を安くしてくれることもあるうえに、トラブルが起きるリスクも抑えられるため、一度確認してみましょう。

各駅停車しか停車しない駅の周辺で探す

一般的な傾向として、アパート・マンションの家賃は最寄り駅の利便性によって上下します。電車の最寄り駅が各駅停車しか停車しない駅の場合、急行など他の電車も停車する駅に比べて利便性が劣るという意味で家賃も安くなりがちです。

大学生のうちは比較的時間に融通が利きやすいことから、あえて各駅停車のみが停まる駅周辺の物件を探してみても良いでしょう。徒歩で駅に行ける位近く、周辺にスーパーやコンビニ、医療機関などがあれば、そこまで不便さは感じないはずです。

バス・トイレが一緒の物件も候補にする

抵抗がなければ、バス・トイレが一緒の部屋も候補に入れましょう。同じワンルームであっても、バス・トイレが一体化した、いわゆる「ユニットバス」の部屋は、バス・トイレが別個に設けられている部屋に比べ家賃が安くなる傾向にあります。

大学生の一人暮らしであれば、そこまで広い部屋は必要ないと割り切って選んでも良いかもしれません。ただし、トイレとお風呂、洗面台を同時に使えないうえに、こまめな掃除が必要な点に注意しましょう。

できるだけ学校に近い物件を探す

大学によっては、最寄り駅から遠い場所にキャンパスを構えていることがあります。その場合は、あえて徒歩で通えるくらい学校に近い物件を探すのも、家賃を抑えるという意味で効果的です。

最寄り駅から遠いことがネガティブな要素に思えるかもしれませんが、「徒歩で大学に通えるぐらい近い」という利点になります。家賃も安く抑えられるので、節約できる点も大きなメリットです。

ただし、都心にある大学の場合、学校に近い物件だとかえって家賃が高くなる可能性が出てきます。これは主に、郊外にある大学に通学する学生向けの部屋探しのコツと考えてください。

インターネット使用料無料の物件を選ぶ

一人暮らしの大学生向けの部屋の場合、インターネット使用料が無料のことがあります。そのような部屋を選べば、別途インターネット代を支払う必要はありません。結果として節約につながるため、チェックしてみましょう。

ただし、インターネット使用料が無料であっても、家賃が高ければ節約という意味ではマイナスかもしれません。条件次第ではあえてインターネット使用料が無料ではない物件を選び、Wi-Fiルーターを家でも使う形にしたほうが安上がりになる可能性もあります。

いずれにしても、毎月どのぐらいの費用がかかるかを見極めたうえで決めましょう。

シェアハウスを選ぶ

シェアハウスとは、一つの住居に複数人が共同で暮らす賃貸物件のことです。つまり、マンションや一戸建ての個室を自分だけのスペースとして使いつつ、キッチンや浴室は他の入居者と共用することになります。

家賃は個室の広さや共有スペースの充実度、立地条件にもよりますが、5~8万円程度が相場です。都市部など家賃が高い場所であれば費用を抑えつつ一人暮らしができるという長所があります。また、他の入居者との交流を図れる点に魅力を感じる人もいるかもしれません。

しかし、プライバシー面ではアパート・マンションに劣るうえに、運営状態に問題があるシェアハウスも少なからずあるのが実情です。選ぶ際は、家族と一緒に実際に見に行ってみたうえで、問題がないか確かめておきましょう。

学生寮・学生会館を選ぶ

大学生であれば、学生寮や学生会館での一人暮らしも視野に入れましょう。どちらも大学生を対象にした寄宿舎型の住居ですが、学生寮が大学(学校法人)や都道府県などの公的機関が運営しているのに対し、学生会館は主に企業が運営しているという違いがあります。

参考:学生寮入寮を希望する方へ|公益財団法人 栃木県育英会

館内に大浴場が設けられていたり、朝食・夕食を出してくれたりなど、利便性が高いことが大きなメリットです。マンション・アパートで一人暮らしをする場合に比べると、生活費が安く抑えられる可能性もあります。

また、管理者(寮長、寮母)が常駐していることが多く、万が一病気や事故に巻き込まれた場合もサポートが受けられるため安心です。加えて、ストーカーなどの犯罪に巻き込まれるリスクを大幅に減らせるというメリットもあります。

ただし、他の学生と共同生活を営むことになるため、プライバシーの確保という点ではやや劣るかもしれません。また、寮によっては共同生活を営むうえでの条件が厳しいこともあるため、事前に確認しましょう。

大学生の一人暮らしに取り入れたい節約の工夫

豚の貯金箱

大学生が一人暮らしにあたって節約すべきなのは、家賃だけではありません。普段の生活から気を付けることで節約につながるポイントがあるため、具体的に紹介します。

家計簿をつける

一人暮らしを始めたら、家計簿をつけてみましょう。2~3ヵ月続けることで、自分のお金の使い方の癖が見えてきます。例えば「土曜日は外食が多い」「サブスク型サービスを使いすぎている」などです。

お金の使い方の癖が見えてきたら、節約の妨げになっている部分を無理のない範囲で見直してみましょう。例えば「外食はルールを決めて使う」「使っていないサブスク型サービスは解約する」などが考えられます。

なお、家計簿はノートに手書きする形でも、アプリを使う形でも構いません。自分が続けやすい方法を選ぶことが重要です。

必要なものは段階的に買いそろえる

大学生に限ったことではありませんが、一人暮らしを始める際は、必要なものを段階的に買いそろえるのが節約においても重要です。

実際に一人暮らしを始めてみないと、必要なもの・不要なものはなかなか見えてきません。最初は最低限の家具や家電、その他の雑貨を揃え、必要になったタイミングで買いそろえていくほうが現実的です。

中古品も上手に使う

中古品も上手に使いましょう。中古の家具や家電でも、状態が良いものであれば新品とそん色なく使うことができます。特にこだわりがなければ、新品より大幅に安い値段で手に入れられるはずです。

なお、中古の家具や家電を手に入れる方法として、リサイクルショップやフリマアプリなどが考えられます。ただし、フリマアプリに関しては出品者との間でトラブルが起きるリスクもあるため、できるだけ評価の良い出品に絞って探しましょう。

また、大学によっては新入生や在校生向けに、卒業生が不用品を譲るイベントを開催していることがあります。このようなイベントで必要なものが無料で手に入る可能性もあるため、チェックしてみましょう。

可能な範囲で自炊する

可能な範囲で自炊するのも節約という意味では効果的です。外食が続くと栄養が偏るうえに、費用もかかります。これまで料理をしたことがなければ、まずは簡単なレシピを探して挑戦してみましょう。

また、最近はレトルト食品やインスタント食品でも、本格的な味のものがたくさん出ています。一品だけおかずを自ら作り、あとはレトルト食品を組み合わせるなど、まずは無理のない範囲で始めてみてください。

まとめ

一人暮らしを始めた女子大学生

一人暮らしの大学生の平均家賃は5万円台といったところですが、部屋の立地や広さなどさまざまな要素に左右されます。出費を抑えるためには、部屋を探す際の工夫が非常に重要です。また、一人暮らしを始めてからも節約が重要になるため、無理のない範囲で取り組みましょう。

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