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20代で1000万円を貯金できる?支出や収入面などでおすすめの方法を紹介

20代で1000万円を貯金できる?支出や収入面などでおすすめの方法を紹介

人によって「貯金がたくさんある」の捉え方はさまざまですが、残高が1000万円を1つの尺度にする人もいるかもしれません。では、1000万の貯金は、本当に達成できるのでしょうか。この記事では、20代のうちに1000万円を貯められるのか、おすすめの方法とともに紹介します。

2024年9月24日 ためる・ふやす・そなえる

20代で貯金1000万円を貯金することは可能?

疑問のある女性

結論からいうと、20代のうちに1000万円を貯めることは理論上可能です。しかし、かなりハードルが高いのも事実です。

収入によっては毎月の給与の6割を貯金する必要がある

「22歳で大学を卒業し社会人になってから、30歳になるまで」と仮定した場合、約8年間で1000万円を貯めなくてはいけない計算になります。1年間で125万円貯める必要があるため、1ヶ月に直すと平均して10万円~11万円を貯めなくてはいけません。

仮に、初任給の額面金額が20万円だった場合、約6割を貯金しなくてはいけない計算になります。

もちろん、年齢が上がれば年収も上がっていくため、いつまでも約6割を貯金しなくてはいけないわけではありません。人によっては、だんだんと貯める割合を減らしても、20代で1000万円の貯金を達成できるでしょう。

しかし、平均的な収入の20代の人が1000万円を貯金するのは至難の業です。

35歳を目標にすれば1000万円の貯金は現実的

一方、目標を「20代から35歳までに1000万円貯金する」と切り替えれば、かなりハードルは下がります。22歳で大学を卒業し社会人になったとすれば、13年間の間に1000万円を貯めればよいからです。平均して1年間で70万円~80万円を貯められれば、目標を達成できます。

1年間で70万円~80万円であれば、毎月6万円~7万円を貯めればよい計算です。初任給の額面金額が20万円で手取り額が16万円だと仮定すれば、約4割を貯金することになります。

「20代で1000万円貯金」よりは現実的であるうえに、勤務先の賞与をそのまま貯金することでさらに早いうちに目標を達成できるはずです。

20代で1000万円を貯金している人の割合はどのぐらい?

円グラフと棒グラフ

実際のところ、20代で1000万円を貯金している人はどのぐらいいるのか、公的な統計データを用いて考えてみましょう。なお、ここでは「20代で1000万円を貯金している人」は「20代で金融資産が1000万円以上に達している人」として考えます。

独身の場合は全体の2.9%

金融広報中央委員会(現:金融教育経済推進機構、J-FREC)が行った「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、2023(令和5)年における20代の独身世帯(単身世帯)のうち、金融資産の保有額が1000万円以上1500万円未満の世帯の割合は、全体の2.9%でした。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 各種分類別データ(令和5年) 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯)<問2(a)>」の数値を使用

独身で貯金1000万円を達成している20代の人は、100人に3人いるかいないかといったところです。

ファミリーの場合は全体の1.9%

同じく、金融広報中央委員会(現:金融教育経済推進機構、J-FREC)が行った「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、2023(令和5)年における20代の二人以上世帯のうち、金融資産の保有額が1000万円以上1500万円未満の世帯の割合は、全体の1.9%でした。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 各種分類別データ(令和5年) 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯)<問2(a)>」の数値を使用

20代であっても、夫婦の貯金額を合算すれば1000万円に達するという世帯が現れても不思議ではありません。夫婦のどちらか一方が30代以上と年齢差があったり、より年収が高かったりなどのケースも考えられます。

それでも、世帯主が20代のファミリーの場合、貯金1000万円を達成しているのは100世帯につき2世帯いるかいないかといったところです。このようなデータからも、20代で1000万円貯金というのは、かなりハードルが高いことがわかります。

20代が1000万円を貯金するために意識すべきこと2つ

ポイントを指さす

20代のうちに貯金1000万円はかなりハードルが高いですが、効率的な貯金の仕方を知っていれば、より早いうちに達成が可能です。ここでは、20代が1000万円を貯金するために意識してほしいポイントを、2つ解説します。

「先取り貯金」を意識する

20代に限ったことではなく、貯金を続けるためには「先取り貯金」を意識しましょう。1000万円のようにある程度まとまった金額を貯めたい場合は、この考え方は非常に重要です。

「収入が入ったら使い、残った部分を貯金に回す」のは、決して効率的なやり方ではありません。自制心が非常に強く、節約が得意な人なら別ですが、大半の人はお金があれば使ってしまいがちだからです。

しかし「収入のうち一部を貯金に回し、残った部分でやりくりをする」と使ってもよい金額が明確になるため、やりくりもしやすくなります。30代になると結婚・子育ても控えているため、20代のうちにやりくりのテクニックとして覚えておきましょう。

積立預金やNISAなど、毎月一定額を自動的に貯める仕組みを取り入れると効果的です。早いうちから老後資金を貯めたいなら、iDeCoも検討の余地があります。

「なぜ貯金したいか」を明確にする

20代のうちから1000万円を貯金したいのであれば、自分なりの目的や将来の目標を明確にしましょう。重要なのは「1000万円を貯める」ことではなく、貯めたお金を使って将来何をするかです。

1000万円に限らず貯金をしようと思うなら、これまでの生活を見直したり無駄な支出を洗い出したりなど、相応の努力は求められます。しかし、これらの努力は貯金の目的や目標が定まっていないとなかなかできません。

「将来のマイホーム資金に充てたい」「結婚式を海外で挙げたい」などの目標と必要額を設定することで、何をすれば貯められるかを逆算して考えられるようになります。

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20代が1000万円を貯金するための方法4つ

通帳を見て喜ぶ男性

20代が1000万円を貯金するためには、支出を減らし、収入を増やすことが重要です。また、必要に応じて投資(資産運用)を取り入れるとさらに効率的に貯金ができ、20代のうちから残高を1000万円に近づけられるでしょう。

20代に限らず、貯金をしようと考えている方に取り入れて欲しい方法として、以下の4つを紹介します。

毎月の支出を減らす

20代で1000万円を貯金するためにはまず、毎月の支出を減らしましょう。一度にすべての支出を減らすのは難しいので、まずは固定費から減らしてみてください。

固定費の減らし方
  • 一人暮らしをするなら慎重に物件を選び、手取り収入の30%以内で家賃を納める
  • 電気代、ガス代は会社やプランを吟味する
  • 携帯代は格安SIMや格安プランを使う
  • 使っていないサブスク、有料アプリなどは解約する

また、食費や水道光熱費なども工夫次第で減らせますが、生活の質を落とし過ぎるのはおすすめしません。無理のない範囲で取り組んでみましょう。特に、20代のうちはまだ年収が高くない人も多いため、節約自体に嫌気が差さないように注意が必要です。

食費や水道光熱費を節約するための工夫
  • スーパーに行く頻度を減らし、食費を節約する
  • 外食、フードデリバリーはルールを決めて使う
  • 作り置きやレトルト食品を活用する
  • 洗濯物は数日に1度まとめ洗いをする
  • 料理の下ごしらえに電子レンジを活用する
  • シャワーを使う際は使用時間を短くする

家計簿で支出管理を行う

家計簿で支出管理を行うのも、20代で1000万円貯金するためには欠かせない工夫の1つです。食費をはじめとした変動費や家賃などの固定費を減らそうとしても、毎月いくらかかっているのかがわからなければ節約のしようがありません。

家計簿をつけたことがない人は2~3ヶ月間でもよいので付けてみて、自分のお金の使い方の傾向をつかみましょう。そのうえで、削れる支出とそうでない支出を判断し、貯金に回せる余地がないか考えてみてください。

20代から家計簿をつけることを習慣化しておけば、年齢が上がっても上手にやりくりができるようになります。

なお、20代で1000万円貯金するためには継続して記録することが重要なため、家計簿の付け方には特に制限はありません。紙ベースの家計簿でもスマホアプリでも、自分が使いやすい方法を選びましょう。

収入を増やす

20代で1000万円貯金するためには収入、つまり年収を増やすことも重要なため、自分なりにできる工夫をしてみましょう。考えられる方法として以下のものが挙げられますが、仕事に慣れることが最優先の20代前半のうちはなかなか難しいかもしれません。

年収を増やす方法の例
  • 転職をする
  • 資格を取り、手当を受ける
  • 副業をする
  • 社内での昇進試験を受ける

20代後半~30代前半にさしかかりある程度自分の強みが分かってきてから、できる範囲でこれらの方法を取り入れていくとよいでしょう。

資産運用を取り入れる

20代で1000万円の貯金を目指すのであれば、若いうちから資産運用を取り入れると効率的に貯金ができるようになります。

特にNISA(少額投資非課税制度)は、一定の範囲内であれば専用口座(NISA口座)を通じて株式・投資信託等の有価証券を運用することで、運用益・売却益に税金がかからなくなる制度です。NISA口座は20代であれば開設できます。

投資である以上、損をすることもあるでしょう。しかし「長期」「積立」「分散」を守りつつ投資を行うことで、ある程度のリスクは低減できます。足利銀行でもNISA口座の開設を受け付けていますので、興味がある方はぜひお問い合わせください。

足利銀行でNISA口座開設

資産運用では複利の考え方を理解することが大切

投資をするなら、複利の考え方についても理解しておきましょう。複利とは、運用益と元本を合計した金額に対する利回りを計算する方法です。分かりやすくいうと、投資により得られた利益を運用資金に足してどんどん運用を続けていくといったところでしょう。

運用する元本が自然に増えるため、資産をより効率的に増やせます。以下の条件を仮定した場合、複利と単利とでどれだけ運用結果が異なるかを計算してみました。

計算の前提条件
  • 運用開始時を0年目とし、年末に利息を計算する
  • 金利は年10%とし、税金・手数料等は考慮しない
  • 投資元本は100万円とする

計算結果は以下の通りです。

福利と単利の比較グラフ

最初のうちはあまり差が付きませんが、年数を経るごとに差がついてくるのが分かるでしょう。20代で1000万円の貯金を目指す場合はもちろん、資産運用をこれから始めようと思っている方は、複利の考え方を知っておくのがおすすめです。

まとめ

貯金箱と計算機

20代のうちに貯金1000万円を達成するのは不可能ではありませんが、かなり意識して取り組まないと難しいのも事実です。35歳頃までに1000万円なら幾分ハードルの低い目標になりますが、それでも日常生活で気を付けるべきことはたくさんあります。

20代に限らず、貯金するためには次の3つを意識しましょう。

1000万円を貯金するために意識すべきポイント
  • 収入を増やす
  • 支出を減らす
  • 資産運用で資産を効率的に増やす

いきなりすべてに取り組むのは難しいため、まずはできるところから始めてみてはいかがでしょうか。

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