資産運用をトータルで提案できる
銀行の仕事への興味が転職の契機に。
新卒の就職活動では、生きていくのに欠かせない衣食住の中で、特に重要なのが住居だと考えて、不動産業界を志望しました。大手デベロッパーなど、さまざまな企業にエントリーした中で最終的には大手金融グループの不動産仲介会社に就職し、4年半にわたり売買仲介を担当しました。その会社を選んだのは、信託銀行との関係が深い金融系不動産流通のため、質の高いサービスを求める富裕層のお客さまが多く、自分のキャリアと人生経験に大きなプラスになると思ったからです。仲介業なので自社の不動産は保有しませんが、マンション、アパートから一戸建住宅、土地など、扱う物件は多岐にわたります。相続対策や投資目的で不動産を購入する高齢者のお客さまがメインだったので、一般的な住宅の売買とは異なっていました。
同じグループの銀行から不動産売買の相談を受けると、担当の銀行員に同行してお客さまを訪問していました。私たちは不動産の話しかできませんが、銀行員はお客さまの資産運用やライフプランに関することまでトータルな提案ができます。その様子を傍らで見ながら、銀行員としてお客さまをサポートしたいという気持ちが少しずつ大きくなり、転職を考えるきっかけになりました。
信託コンサルタントになる前に
営業店で経験を積むことを選択。
神奈川県の出身で東京の会社に就職した私は、栃木県にも足利銀行にも縁がありませんでした。栃木県で暮らすことにしたのは、結婚を予定しているパートナーの地元だったからです。生活の拠点を栃木県に移すことを前提として、県内の金融機関を対象に2度目の就職活動を始めました。転職エージェントを通じて当行がキャリア採用を募集していることを知り、信託コンサルタントに応募しました。
当行は栃木県でトップシェアを誇る銀行であり、地域に根差した金融機関として認知度が高いことは言うまでもありません。信託コンサルタントなら、前職で身に付けた不動産の知識やスキルを生かせるうえに、興味があった信託業務にも関われる最適な職種だと思いました。しかし、何度か採用の面接を重ねる過程で、人事部門の方からの打診もあり、まずは営業店でのリテール営業を経験しておいた方がいいと考えるようになりました。
入行後は本部の個人コンサルティング部に配属され、データの集計・分析を通して営業現場や会社の施策立案をサポートする業務を担当しながら、銀行員としての販売資格の取得等準備を進め、2024年1月より営業店へ異動。LA(ライフプラン・アドバイザー)業務に従事しています。
多様な働き方を選択できる環境が
ライフプランの自由な設計を可能に。
本部の業務では直接お客さまと接する機会はありませんが、営業店に異動後は担当のお客さまを訪問してコミュニケーションを重ねたうえで、信頼関係にもとづいた提案をすることができます。その際には、前職で富裕層のお客さまへの対応を通して身に付けた、話し方や所作を含む人間力が強みになると考えています。
あくまでも私の捉え方ですが、同じ銀行でもメガバンクと地方銀行は「スタンス」が違っているように感じます。合理的でビジネスに徹する傾向が強いメガバンクに対して、当行は柔軟性が高く温かな雰囲気に満ちています。それは面接で人事や行員の方々から受けた印象でもあり、入行後は確信に変わりました。上司や先輩をはじめ部内にはいい人が多く、キャリア採用でも特別視せずに迎え入れてもらえるアットホームな環境です。休暇を取りやすいので、有給休暇をまとめて取得して旅行することもできます。残業もほとんどなく、子育て世代からも働きやすいという声を耳にするので、手厚い福利厚生を活用しながら思い通りにライフプランを設計できる環境が整っているといえるでしょう。勤務時間外の副業も認めてもらえるなど、革新的な取り組みによる働き方の多様化も進んでいます。
前職で培った知識とスキルを強みに
不動産資産の活用を推進していきたい。
前職でFP(ファイナンシャルプランナー)2級と宅地建物取引士の資格を取得したので、今は証券外務員や生命保険募集人など、お客さまに資産運用を提案するための資格取得を目指して勉強中です。自己啓発の意欲をサポートしてくれる制度が充実しているので、いずれはFP1級にも挑戦したいと考えています。入行後も定期的にフォローアップ研修が実施され、専門性の高い知識の習得や苦手分野の克服など、一人ひとりのレベルに応じたスキルアップの機会が設けられています。私のような異業種からの転職で、金融の実務経験がなくても段階的に知識とスキルを身に付けられるので安心です。
営業店に配属された後、お客さまから資産のご相談を受ける中には、不動産に関する問題もあるはずです。前職の経験を生かして、幅広い選択肢を提案できる営業担当になることが目標です。将来的には信託コンサルタントになり、不動産資産の活用に関する提案を推進していきたい。お客さまに信頼されるだけでなく、行内の同僚や後輩からも頼りにされる、唯一無二の存在になれるように、日々の自己研鑽に努めたいと思います。