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中古車をローンで購入するには?ローンの種類や選び方、利用時の注意点まで徹底解説

中古車をローンで購入するには?ローンの種類や選び方、利用時の注意点まで徹底解説

中古車を購入するために、ローンを組むことは可能です。本記事では、中古車を買うときに使えるローンの種類や選び方、利用時の注意点について解説します。中古車を購入する予定がある方は、ぜひお役立てください。

2023年8月28日 かりる

Supervisor監修者

荒井 美亜

2級FP技能士、AFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者
荒井 美亜

立教大学大学院経済学研究科卒業。
「ささいな疑問や悩みを拾い上げ、前に進む原動力に変える」ことを目標に、金融分野を中心にライター活動中。
日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

中古車もローンで購入できる!

中古車であっても、新車と同様にローンを組んで購入することが可能です。メリットとデメリットを交えて、詳しく解説します。

車のローンは購入費用以外にも利用可能

中古車を購入するためのローンの1つにマイカーローンが挙げられますが、これは車両本体の購入費用以外にも利用可能です。車両の整備や修理、運転免許の取得など幅広い用途に使えます。

ただし、実際に利用できる費用の範囲は、借入先である銀行や信販会社によって異なるため、事前に確認しましょう。

中古車をローンで購入するメリット

中古車をローンで購入するメリットは、まとまった資金がなくても購入できることです。車は決して安くないため、本来はまとまった資金を用意してから購入するのが望ましいです。

しかし、ご家族が病気や怪我をして通院の送り迎えが必要になるなどの理由で、急に自動車が必要になることもあるでしょう。そのような場合でも、ローンを使えば、比較的早く購入することができます。

中古車をローンで購入するデメリット

一方、中古車をローンで購入することにはデメリットもあります。以下の2点について解説します。

審査が必要

大前提として、ローンを組むためには審査に通過する必要があります。過去に支払いを延滞したなどのトラブルがある場合は、新たにローンを利用できない場合があります。

金利を負担しないといけない

中古車の購入に限らず、ローンを組む場合は金利を負担をしないといけません。例えば、中古車を購入するため200万円のローンを年2.0%で借り入れた場合、単純計算で利息が年4万円かかります。

実際は残高に応じて利息も減っていきますが、金利は決して見逃せない要素の1つです。なお、金融機関によっても金利は異なります。自動車を購入するためにローンを組むなら、できるだけ金利の低い金融機関を選び、返済総額を抑えるのが重要です。

中古車の購入に使えるローンの種類 

中古車を購入する場合、さまざまなローンが利用できます。それぞれのローンの特性を知り、ご自身に合ったものを選んで納得のうえ中古車を購入できるようにしましょう。

ディーラーローン

ディーラーローンとは、中古車を購入する際にディーラー(自動車販売店)を通じて契約するローンのことです。実際はディーラーが提携している信販会社からローンの借入れをする契約を結ぶことになります。

個々の信販会社や自動車販売店によっても差はありますが、一般的にディーラーローンの金利の平均は年4.0~10.0%といわれています。後述する銀行の自動車ローンに比べると、やや高めの設定です。

銀行のマイカーローン

銀行のマイカーローンとは、銀行が中古車をはじめとした自動車の購入を希望する顧客に対して提供しているローン商品の1つです。都市銀行や地方銀行だけでなく、信用金庫、信用組合など地域密着型の金融機関でも提供しているケースがあります。

自動車ローンやオートローンなど、金融機関によって名称は異なりますが、基本的には同じものと考えて構いません。それぞれの金融機関によって差はありますが、一般的に銀行の自動車ローンの金利の平均は年率1.0~4.0%程度です。

<参考金利>2023年8月1日現在 足利銀行マイカーローンのWEB完結専用金利 年0.95%~2.35%(変動金利)

残価クレジット型ローン

残価クレジット型ローンは、返済期間に応じて設定した「残価」をローン最終回の返済に据え置いて、残価を除いた残りの金額を契約月数で分割して支払うローンのことです。

残価設定型ローンともいわれ、中古車販売店や銀行などの金融機関で扱っています。

残価とは「残存価格設定」の略で、その車の将来的な評価額(下取り価格)を指します。購入額から残価が差し引かれた金額を支払うため、返済金額が少なくなることがメリットです。

しかし、残価はあくまで購入先のディーラー等が決定するものであることは把握しておきましょう。

契約期間が満了したら、返却・乗換・買取のいずれかを選択することになります。

フリーローン

フリーローンとは、文字通り借入資金の使いみちが自由なローンのことです。使いみちが自由である以上、中古車の購入のために使っても構いません。

フリーローンは銀行や信用金庫、信販会社などさまざまな金融機関で扱っている商品です。しかし、資金の使いみちが自由のため、マイカーローンと比べ金利が高く設定されています。

<参考金利>2023年8月1日現在
足利銀行のフリーローン「あしぎんフリーローン・ふるり」 年4.5%~13.8%(固定金利)

カードローン

カードローンとは、あらかじめ設定された利用限度額の範囲内なら何度でも借りることができる個人向けのローンのことです。先ほど紹介したフリーローンと同様借入資金は何に使っても構わないため、中古車の購入資金にも使えます。

また、金利についてもフリーローンと同様に高く設定されています。具体的な金利は借入先となる金融機関によって異なりますが、消費者金融のカードローンの場合、利率が年20%近くになることも珍しくありません。

<参考金利>2023年8月1日現在 足利銀行のカードローン<モシカ> 年1.5%~14.8%(固定金利)

金利の負担を考えると、カードローンで中古車を購入するのは、他のローンが利用できなかった場合の代替手段と考えたほうが良いでしょう。

中古車を購入する際のローンの審査基準

中古車を購入するために、銀行のマイカーローンやディーラーローンなどローンを組んで購入したいなら、審査を受けなくてはいけません。審査では以下の3点が必ずチェックされます。

年収

年収は高ければ高いほど有利です。しかし、あくまで借入希望額が年収から見て無理なく返済できる金額かどうかに重きが置かれるため、高くなくとも審査に通るケースはあります。

職業

安定的で継続した収入があるかを判断するためには、職業もチェックされます。平均年収が高く、安定している大手企業の正社員や公務員は有利ですが、そうでなくとも安定した収入があると判断されれば審査に通る可能性は十分にあります。

信用情報

信用情報とは、クレジットカードやローンなど、お金の貸し借りを行う取引(信用取引)の利用履歴のことです。過去に延滞や強制解約、債務整理などをした場合、事故情報として登録されているケースがあります。

もし事故情報が登録されていた場合は、相応の支払い能力がないと判断されることから中古車をローンで購入するのは難しいのが実情です。

中古車を購入する際のローンを選ぶポイント

前述したとおり、中古車を購入する際に利用できるローンにはさまざまな種類があります。同じ条件の中古車を購入する場合でも、どのローンを選ぶかによって返済総額が異なるため、以下のポイントに留意して吟味しましょう。

金利

同じ種類のローンであっても、取扱う信販会社や金融機関によって金利が異なります。
金利が0.1%違うだけでも、最終的な返済額は異なるため注意が必要です。できるだけ低い金利が適用されるローンを選ぶようにしましょう。

また、変動金利か固定金利かによっても、返済額は影響を受けます。

変動金利と固定金利
変動金利 借入期間中に適用される利率が変わる可能性がある
固定金利 契約当初の利率が借入期間中にわたって適用される

変動金利の場合、市場金利が上昇すると適用される利率も上がる可能性があるため注意が必要です。しかし、逆のことが起こる場合もあります。

一方、固定金利の場合は、借入期間中にわたって適用される利率が一定になります。資金計画が立てやすいというメリットがある反面、状況次第では変動金利の場合に比べ割高になってしまう点がデメリットです。

保証料の有無

中古車を購入するためにローンを組む場合、保証料がかかるケースがあります。保証料とは、金融機関が指定する保証会社へ支払う費用のことです。

中古車を買うためにローンで資金を借入したものの、途中で返済できなくなった場合は、まず保証会社が金融機関に返済を行います(代位弁済)。その後は、保証会社に対し返済を行っていく仕組みです。

このように、途中で返済できなくなった場合は保証会社に肩代わりしてもらうことになりますが、保証料はそのための費用と考えましょう。金融機関によっても保証料自体の有無や金額が異なるため、事前に確認するのをおすすめします。

繰上返済のしやすさ

繰上返済のしやすさも、中古車を購入する際に使うローンを選ぶ基準にしましょう。同じ中古車を、まったく同じ条件のローンで購入した場合でも、繰上返済をすれば返済総額は少なくなります。

ただし、金融機関によっては繰上返済の手数料が高かったり、繰上返済自体ができなかったりするケースもあるため注意が必要です。繰上返済の可否と手数料の額は確かめておきましょう。

手続きの利便性

中古車を購入するためのローンを選ぶ際は、手続きの利便性も1つの基準にしましょう。ディーラーローンの場合は、中古車を購入する販売店で手続きを済ませることができます。

一方で、銀行が取扱うローン商品であれば、申込みから借入れまでWEB完結で来店不要なものも増えています。

手続きの方法やスピード感についてもチェックしておきましょう。

中古車をローンで購入する際の注意点

条件がまったく同じ中古車でも、負担を抑えて購入できる可能性があります。中古車をローンで購入する際は以下の点に気を付けましょう。

返済総額で比較する

中古車をローンで購入する際は、返済総額を必ず確かめましょう。銀行や信販会社に支払う金利以外にも、取扱手数料や保証料がかかるケースがあるためです。

金利は高くないものの、取扱手数料や保証料が高く、返済総額がかさむ可能性もゼロではありません。最終的な返済総額がいくらになるのかを確認したうえで、どのローンで借入れをするか検討してください。

返済期間はできるだけ短くする

返済期間はできるだけ短くするのがおすすめです。同じ額・同じ金利でローンを借入れるなら、返済期間を短くするほうが返済総額は小さくなります。

仮に安い中古車を購入できたとしても、返済期間が長期化してしまうと、返済総額が膨らみ、実質的には高くついてしまうかもしれません。

余力があれば繰上返済を積極的に行う

余力があれば、積極的に繰上返済をしましょう。先ほど触れたように、他の条件が同じなら返済期間が短ければ短いほど返済総額は少なくなります。

もちろん、あくまで「余力があれば」なので、他の支出に回すべき部分を削ってまで繰上返済をする必要はありません。また、繰上返済には手数料がかかる銀行もあるので、手数料の有無と金額は必ず確認しましょう。

まとめ

中古車であっても、車を買う以上はある程度の出費を見込まなくてはいけません。返済期間が長期化すると返済総額も大きくなるため、ローンを組む際も「本当に必要な額だけを借り、できるだけ早めに返済する」ことを心がけましょう。

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