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【初心者向け】資産運用の種類と特徴をご紹介!自分に合った投資方法を見つけよう

【初心者向け】資産運用の種類と特徴をご紹介!自分に合った投資方法を見つけよう

資産運用の種類はさまざまです。そのため、資産運用を何から始めればいいかわからない人も多いかもしれません。本記事では、初心者におすすめの資産運用の種類と特徴をわかりやすく解説します。資産運用の始め方についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

2023年8月24日 ためる・ふやす・そなえる

Supervisor監修者

苛原 寛

1級FP技能士
苛原 寛

大学卒業後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。法人営業部で保険提案を3年間行ったのちに独立。現在はフリーランスとして、お金に関するWeb記事の執筆や個人のライフプランニング作成、実行支援を行っている。

資産運用の方法にはさまざまな種類がある

「資産運用に興味があるけど、どれから始めればいいのか分からない」という方もいらっしゃるでしょう。一言に「資産運用」といっても、その種類はさまざまです。

預金も資産運用の一種ですし、株式や保険、ゴールドなど他にも多くの資産運用の種類が存在します。また、一つの投資商品に対象を絞らず複数の商品で資産運用を行うことも可能です。

実際に、多くの投資家がさまざまな投資商品を組み合わせて資産運用をしています。

初心者向けの資産運用4種類

資産運用の種類はさまざまですが、本記事では特に初心者向けの資産運用を4種類紹介します。一般的な初心者向けの資産運用一覧は、以下のとおりです。

初心者向けの資産運用一覧
  • 外貨預金
  • 債券
  • 投資信託
  • 保険

ここからは、それぞれの種類における特徴やメリット・デメリットを紹介します。

大きなリスクを防ぎたいなら「外貨預金」

資産運用において、大きなリスクを防ぎたい人には「外貨預金」がおすすめです。

「外貨預金」とは、その名の通り外国通貨での預金です。日本の銀行へ預金する際は円での預金が一般的ですが、外貨預金はドルやユーロなどの外国通貨で預金をおこないます。

メリット

外貨預金で資産運用をする主なメリットは、以下のとおりです。

外貨預金の主なメリット
  • 円での預金と比べて金利が高い
  • 為替レートの変動(円安)による利益が狙える

現在の日本は低金利のため、円を保有してもほとんど利息はつきません。一方で、海外は日本より金利の高い国が多い傾向にあります。

例えば、金利3%の国が発行する通貨を100万円分保有すれば1年間で3万円分(100万円×3%)の利息を得られます。そのため、外貨預金は利息による定期的な収益を得ることが可能です。

また、一般的に外貨預金は国の通貨のため信用力が高く、株式や投資信託などと比べて価値が大暴落するリスクが低いと考えられます。

資産運用の対象として扱われることが多い外国通貨の種類
  • 米ドル
  • ユーロ
  • オーストラリアドル
  • ニュージーランドドル
  • 中国人民元

そのため、大きなリスクを避けながら定期的な収入を得たいタイプの人にとって、外貨預金は魅力的な資産運用の種類といえるでしょう。

外貨預金は為替レートの影響を受けることも特徴です。為替レートとは、外国通貨同士を交換する際の交換比率を指します。ニュースなどでよく目にすることが多い為替レートは、円と米ドルの為替レートです。

為替レートは日々変動します。為替レートの変動による影響を、1万円分の米ドルを購入した資産運用の場合でシミュレーションすると、以下のようになります。

※1 米ドルを購入(米ドルと両替)した際の為替レートが1米ドル=100円で、米ドルを売却(円と両替)した際の為替レートが1米ドル=130円の場合。
※2 手数料は考慮しないものとする。

為替レートの変動による影響(1万円分で資産運用)

購入時

売却時

為替レート

1米ドル=100円

1米ドル=130円

円換算

1万円

1万3000円(130円×100ドル)

ドル換算

100ドル(1万円÷100円)

100ドル

米ドルを購入した後に1米ドルあたりの日本円価格が上昇した(円安)ことで、売却によって3,000円の収益が得られています。上記のように外国通貨を購入したタイミングよりも売却したタイミングが円安となっていれば、外国通貨による資産運用で利益を得ることが可能です。

デメリット

外貨預金で資産運用をする主なデメリットは以下のとおりです。

外貨預金の主なデメリット
  • 為替レートの変動(円高)による損失を生む可能性がある

為替レートの変動(円安)で利益が得られるというメリットがあるものの、場合によってはデメリットに繋がる場合もあります。外国通貨購入後に円の価値が上がる「円高」になれば、外国通貨売却時に損失が発生するためです。

特に、国内の情勢が安定しない国の通貨は価格の下落リスクが大きいため注意しましょう。

安定した運用をするなら「債券」

安定した資産運用をおこないたい人には、「債券」がおすすめです。

債券は、国や企業が発行する「借金」と考えればわかりやすいでしょう。国や企業が予算の確保や新事業のために、投資家へ「債券」という借金を発行します。借金なので、債券を発行した国や企業は投資家に対して利息の支払いが必要です。また、投資家から借りたお金は期日までに返済する必要があります。

そのため、投資家は定期的に利息を受け取ることができ、期日になると定められた金額が償還されるため安定した運用が可能です。

メリット

債券で資産運用をする主なメリットは以下のとおりです。

債券で資産運用をする主なメリット
  • 元本が原則保証される
  • 安定した利息を受け取れる

債券は原則、元本(発行時に約束された金額)が保証され、定期的に利息も受け取れるため、安定した資産運用をしたい方におすすめの種類といえるでしょう。

デメリット

債券で資産運用をする主なデメリットは以下のとおりです。

債券で資産運用をする主なデメリット
  • デフォルトリスクがある

デフォルトとは、簡単にいうと「破産」です。債券を発行した企業が破産した場合、返済の遅延や返済不能のリスクが高まります。そのため、債券で資産運用をする際には、債券を発行する国や企業の信用力を事前に調べましょう。

国内情勢が不安定な国の発行する債券や、業績が悪い企業の発行する債券は、デフォルトリスクが大きいといえます。一般的にデフォルトリスクが大きい国や企業が発行する債券ほど利回り(受け取れる利息の割合)が良い傾向にあるので、利回りだけを見て投資先を選ばないように注意が必要です。

資産運用のプロに任せたいなら「投資信託」

資産運用をプロへ任せたい人には、「投資信託」がおすすめです。

投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を、投資家に代わって運用会社が運用する方法です。多くの投資家から資金を集めることで、運用会社は多額の資金をさまざまな銘柄に投資できます。

投資信託のなかには、国内株式を主な投資対象とするものや、海外株式を主な投資対象とするもの、債券を主な投資対象とするものなどがあります。

メリット

投資信託で資産運用をする主なメリットは以下のとおりです。

投資信託で資産運用をする主なメリット
  • 分散投資ができる
  • 簡単に始められる

投資信託では、複数の投資商品に投資できるため、簡単にリスクの分散が可能です。

例えば、保有資産全額を使って国内企業A社の株を購入した場合や業績不振などを理由に国内企業A社の株価が半減した場合、自分の資産価値も半減します。

一方投資信託は、複数の投資家から集めた大量の資金を使ってさまざまな銘柄に投資するため、1社の株価変動による影響を減らすことが可能です。

また何より、投資信託は運用をプロに任せることができるため、初心者でも簡単に資産運用を始められます。

デメリット

投資信託で資産運用をする主なデメリットは以下のとおりです。

投資信託で資産運用をする主なデメリット
  • 元本保証はない
  • 保有期間中は手数料が発生し続ける

株式などの比較的リスクが高い商品に投資する投資信託は、それだけ価格変動が大きいために元本割れのリスクがあります。また、投資信託は運用会社に運用を任せるため、手数料が発生することにも注意が必要です。

万が一に備えながら運用するなら「保険」

万が一の事故や病気に備えながら運用をしたい人には、「保険」の活用がおすすめです。

生命保険には貯蓄性のある商品が多くあり、保険料払込期間終了後に解約すれば元本よりも多額の解約返戻金を受け取れるものもあります。また、死亡の際や高度障害状態になった際には保険金を受け取ることが可能です。

万が一の備えとしての安心が保障されつつも、支払った以上の金額が返ってくる場合があるというのが、保険による資産運用のポイントです。

メリット

保険で資産運用をする主なメリットは以下のとおりです。

保険で資産運用をする主なメリット
  • 利回りが高い
  • 生命保険料控除が適用される

生命保険で資産運用をするメリットとして、利回りの高さと生命保険料控除の適用があげられます。

変額保険や外貨建て保険など、種類によっては高い利回りが期待できます。利率も預金するより比較的高いため、効率よく資産運用ができるでしょう。

また、生命保険料控除は、年間で支払った保険料に応じて年間の所得から一定額を控除できる制度です。これにより、支払う所得税や住民税を減らせます。

デメリット

保険で資産運用をする主なデメリットは以下のとおりです。

保険で資産運用をする主なデメリット
  • 短期間で解約すると元本割れを起こしやすい
  • 保険料を払い続ける必要がある

保険は短期間で解約すると受け取れる解約返戻金が少なく、元本割れを起こすリスクがあります。また、一定期間は保険料を払い続ける必要があることにも注意しましょう。

さまざまな種類がある資産運用のポイント

初心者が、資産運用を始める際に押さえておきたいポイントを紹介します。

少額から始める

資産運用での取引は、少額から始めることがポイントです。いきなり高額な投資額で取引を始めると、価格が下落した際に焦って売却してしまったり、計画と違う運用方法をとってしまうリスクがあります。

そのため、急な値動きに慣れていないうちは、少額の資金で取引を始めて投資に慣れることがおすすめです。

過度なリスクを取らない

取引に慣れていないうちは、過度なリスクを取らないようにしましょう。投資方法によって、借金をして自分の資金よりも多額の投資をする場合もありますが、まずは自分の資産内で通常の取引から始めてみてください。

余剰資金で始める

投資は余剰資金で取引を始めることが重要です。もし投資に失敗してしまったときにも、生活に困らないよう一定の生活資金を確保したうえで、すぐに使うことのない余剰資金で投資を始めましょう。一般的に確保すべき生活資金は、毎月の生活費3~6か月分程度といわれています。

初心者におすすめの資産運用活用術

最後に、初心者が資産運用をする際に利用したい制度を紹介します。

NISA

NISAとは、投資商品の運用で得られた利益に対して、税金が非課税になる制度です。NISA口座内では、投資信託や株式等を運用できます。NISAで非課税となる税金は以下のとおりです。

NISAで非課税となる税金
  • 売却益にかかる税金
  • 配当金にかかる税金

通常、売却益や配当金には約20%の税金がかかります。例えば、100万円で購入した銘柄を120万円に値上がりしたタイミングで売却した場合、発生する税金は利益の20万円に対して約4万円(20万円×約20%)です。

NISAではこの4万円の税金が発生しないため、効率よく資産運用ができます。また、2024年からは現行のNISAが改定され「新NISA」が始まります。新NISAは年間に最大360万円を投資でき、非課税期間は無期限です。

資産運用を始める人は、ぜひNISAでの資産運用を検討してみてください。

iDeCo

iDeCoは、老後資金を作りたい人におすすめの資産運用の種類です。NISAと同様に税金が発生せず、非課税で資産運用ができます。投資対象は投資信託がメインです。iDeCoを開設する金融機関によって、取扱う投資信託の銘柄は異なります。

iDeCoは、最初に設定した金額を毎月継続的に積み立てる仕組みです。積み立てたお金は60歳になるまで原則引き出せません。そのため、年金とは別に老後資金を用意する方法としてiDeCoで資産運用を始める人も多いです。

また、通常iDeCoでは毎月積み立てるお金(掛金)が所得控除の対象となります。そのため、年間に20万円を積み立てれば20万円全額が所得控除され、納める所得税や住民税を減らすことが可能です。

資産運用の始め方

投資対象にもよりますが、資産運用を始めるためには、一般的に銀行や証券会社で証券口座を開設します。

口座を開設する銀行や証券会社によって取扱う商品や手数料体系が異なるので、どの銀行や証券会社で口座を開設した方がいいか、事前に調べておきましょう。また、口座開設には本人確認などが必要なので、必要書類の確認と準備が必要です。

口座開設後は資金を入金し、投資商品を選びます。投資商品の購入方法は銀行や証券会社によって異なりますが、店頭での購入に加え、スマホアプリやインターネット、電話での購入も可能です。

まとめ

資産運用は、種類によって特徴やリスクの大きさがさまざまです。また、投資対象が国内のタイプもあれば国外のタイプもあります。何を目的に資産運用をするのか、どこまでリスクを許容できるのかを考えて、自分に合った種類の資産運用を始めてみてください。 

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