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カードローンとフリーローンの違いとは?それぞれの特徴を利用方法から返済方法までわかりやすく解説

カードローンとフリーローンの違いとは?それぞれの特徴を利用方法から返済方法までわかりやすく解説

カードローンもフリーローンも、自由な目的で使えます。ただし、カードローンとフリーローンは異なる商品です。どういう違いがあるのかを知り、自分に合った商品を選びましょう。本記事では、カードローンとフリーローンの違いについて説明します。

2023年12月1日 かりる

Supervisor監修者

 森本 由紀

2級FP技能士、AFP(日本FP協会認定)、行政書士
森本 由紀

法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年に独立。離婚業務をメインに行っており、離婚後の生活設計のアドバイス、別居や卒婚のサポート、夫婦間合意書作成など幅広く相談に応じています。

カードローンの特徴

ATMを利用する男性

カードローンとは、借入限度額までの範囲内であれば、カードを使ってATMで何度でも借入れや返済ができるローンを指します。カードローンで借りたお金の使いみちは自由で、使いみちが決まっていなくてもお申込みができます。

カードローンを取扱っている金融機関

カードローンを取扱っているのは、消費者金融、信販会社、銀行、信用金庫です。基本的にお金の貸付を行っている金融機関ですが、貸金業法の適用を受ける「貸金業者」かどうかで、法律上の規制に違いがあります。

消費者金融や信販会社は、貸金業法上の貸金業者です。貸金業者から個人が貸付を受ける場合、貸金業法の総量規制により年収の3分の1までしか借りられません。

一方、銀行や信用金庫は貸金業法上の貸金業者ではないため、総量規制の対象外です。

カードローンの申込方法

カードローンの申込みは、店舗窓口、郵送、電話、インターネットなどで行えます。ローン契約機(無人契約機)を利用して申込める金融機関もあります。どの方法で申込みができるかは各社で異なるので、ホームページなどで確認してみましょう。

最近は申込みから契約、借入れまでをすべてインターネットでできる「WEB完結」の手続きを導入している金融機関が多くなっています。WEB完結の場合、申込みから借入までの流れは大まかには次のようになります。

1. 申込み

申込みフォームから必要事項を入力して送信します。

2. 必要書類の提出

必要書類をインターネット上にアップロードして提出します。申込時には本人確認書類(運転免許証など)が必要になるほか、収入証明書類や勤務先確認書類が求められることもあります。

3. 審査結果の連絡

メールや電話などで審査結果の通知があります。審査の結果、借入れ可能となった場合には、契約へと進みます。

4. 契約

インターネット上で契約手続きを行います。カード発行前の振込みによる即日融資に対応しているところも多くなっています。

5. カード発行

ローン専用カードが発行され、郵送で自宅に届きます。

6. 借入

ATMからカードを使って借入れたい金額を引き出します。

フリーローンの特徴

一万円札と通帳

フリーローンとは、まとまった金額を借入れ、定められた期間で返済するローンを指します。また、カードローンと同じく使いみちが自由なため、事業や投資の資金でない限り自由に利用することができます。

フリーローンを取扱っている金融機関

フリーローンを取扱っているのは、主に銀行です。信販会社でも一部フリーローンを申込めるところがあります。大手消費者金融では、フリーローンの取扱いはありません。

フリーローンの申込方法

フリーローンでお金を借りたい場合、インターネットから仮申込みできる銀行が多くなっています。フリーローンの仮申込みから借入れまでの一般的な流れは次のとおりです。

1. 仮申込み

申込フォームに必要事項を記入して送信します。

2. 仮審査

申込フォームで申告した内容にもとづき、仮審査が行われます。

3. 仮審査結果の連絡

メール、電話、郵送などで仮審査結果の通知があります。仮審査に通過すれば、本申込みへと進みます。

4. 本申込み

最近は店舗窓口へ行かずとも、インターネットから本申込みができる場合もあります。本申込みの際には、次のような必要書類を提出しなければなりません。

フリーローンの必要書類
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード(個人番号カード)など)
  • 収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書など)
  • 資金使途確認書類(見積書、請求書、契約書など)

5. 本審査

提出した書類をもとに本審査が行われます。

6. 本審査結果連絡・契約

本審査に通過すればそのまま契約となります。

7. 借入れ

指定した口座に借入金額が入金されます。

押さえておきたいカードローンとフリーローンの違い

通帳を見る女性

カードローンとフリーローンは、どちらも借りたお金を自由に使えるローンです。しかし、両者にはいろいろな違いがあります。ここからは、カードローンとフリーローンの違いについて、具体的に説明していきます。

違い①利用方法

カードローンとフリーローンでは、利用方法が違います。というのも、貸付契約の種類が異なるためです。

カードローンは当座貸越

カードローンでは、金融機関と当座貸越契約を結びます。当座貸越契約とは、借入するお金の上限金額(借入限度額)を定め、その範囲内で借入れと返済を行う貸付契約です。

カードローンを申込んだ場合、審査を経て借入限度額が設定されます。最初にお金を借りた後に追加で借入れしたい場合でも、限度額の範囲内なら再度審査を受ける必要はありません。

例えば借入限度額が50万円で現在の借入残高が30万円の場合、追加で20万円までは審査不要で借りられます。

フリーローンは証書貸付

フリーローンでは、金融機関と金銭消費貸借契約を締結してお金を借ります。金銭消費貸借契約書を差し入れて融資を受ける方式は、証書貸付と呼ばれます。

証書貸付の場合、契約書に借入金額、金利、返済方法、返済期間などが記載され、それにもとづき借入と返済を行います。追加で借入れたい場合には、別途契約を結ばなければなりません。

例えばフリーローンで50万円を借りる場合、契約書に記載された融資日に50万円が入金されます。追加で30万円を借りたい場合には、再度申込みをして審査を受け、新たな契約を結ぶ必要があります。

違い②金利

カードローンとフリーローンでは、金利設定が違います。なお、金利とは金融機関からお金を借りる際に設定される利息の割合のことで、年利(年間の利息の割合)で表示されるのが通常です。

カードローンの金利は高い

カードローンの金利は金融機関や借入金額などによっても変わってきますが、年14~18%くらいが標準です。なお、金利については、利息制限法という法律で次のような規制があります。

元本 上限金利
10万円未満 年20%
10万円以上100万円未満 年18%
100万円以上 年15%

カードローンの金利は高めとはいえ、なかでも銀行は比較的低金利です。一方、消費者金融の金利は高めで、利息制限法の上限金利かそれに近いものになっています。

カードローンの金利についてさらに詳しく知りたい方は、金利・利息の計算方法についての以下の記事も参考にしてみてください。

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フリーローンの金利は低め

フリーローンの金利の上限は14~15%程度で、カードローンより低めです。同じ金額を借りても、カードローンよりも支払総額を少なくできる可能性があります。

違い③返済方法

カードローンとフリーローンは、返済方法にも違いがあります。

カードローンはATMから随時返済が可能

カードローンの場合、借入限度額の範囲内であれば月に何回でも借入れができます。返済については、少なくとも月に1回返済を行わなければなりません。これを約定返済といいます。約定返済日や約定返済額は決まっており、返済方法には口座振替が指定できることも多くなっています。

カードローンでは、約定返済以外に随時返済が可能です。随時返済とは、自分の好きなタイミングで任意の金額を返済することです。カードローンの場合、ATMからいつでも随時返済ができます。

毎月の返済額とは別にまとまった金額を払って元本を減らす方法は、繰上返済とも呼ばれます。繰上返済には、返済期間を短縮し利息を抑える効果があります。

フリーローンの繰上返済には制限がある

フリーローンで借入れした場合でも、月に1回は必ず返済しなければなりません。フリーローンの返済方法は、口座振替が一般的です。毎月の返済日に、自動的に返済額が引落とされます。

フリーローンはカードローンと違い、ATMからの随時返済はできません。また、フリーローンでは繰上返済に制限が設けられていることがあります。繰上返済手数料が発生したり、返済時期や返済金額に制限がある場合があります。

カードローンとフリーローンのどちらを選ぶべき?

疑問を浮かべる女性

カードローンとフリーローンには、ご紹介したような違いが存在します。それらを理解したうえで、自分の場合にはどちらが向いているかを考えて選びましょう。ここからは、カードローンがおすすめの人、フリーローンがおすすめの人それぞれについて説明します。

カードローンがおすすめの人

カードローンは、次のような人におすすめです。

余裕がある時に返済したい人

お金が必要な時に都度借りて、余裕のある時に返済したい場合は、カードローンがおすすめです。カードローンは、借入限度額のうち借入れている金額にのみ利息が発生するので、上手に使えば返済総額を抑えることができます。

急な出費に備えたい人

カードローンの場合、資金使途の申告は不要で、契約後もすぐに借入れしなくてもかまいません。カードを作っておけば、お金が必要になったときにいつでも借入れができる状態になります。急な出費の発生が心配な人は、カードローンの契約をしておくとよいでしょう。

フリーローンがおすすめの人

次のような人には、フリーローンがおすすめです。

計画的に返済したい人

まとまった金額を借りて、毎月決まった金額を計画的に返済したい人は、フリーローンがおすすめです。また、フリーローンはカードローンより低めの金利で借りられるので、返済総額を少なくできます。

ローンの借り換えをしたい人

フリーローンは、借り換えにも利用できます。高金利のローンから借り換えしたり、複数の借入れを一本化したりすれば、負担を減らせる可能性があります。借り換えしたいなら、高金利のカードローンよりも低金利のフリーローンの方が効果的です。

なお、金融機関によってはフリーローンでの借り換えに対応していないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

一万円札とカレンダー

カードローンとフリーローンの大きな違いは、返済方法です。必要な金額を随時借入れ・返済したい場合はカードローンを、まとまった金額を借りて毎月計画的に返済したい場合はフリーローンがおすすめです。

それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合ったローンを選び、計画的に利用しましょう。 

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