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カードローンとキャッシングの違いって?上手な使い方をご紹介

カードローンとキャッシングの違いって?上手な使い方をご紹介

カードローンとキャッシングは、どちらも現金を借入れるサービスです。しかし、細かい部分の特徴は大きく異なるため、きちんと押さえておきましょう。この記事では、両者の違いと上手な使い方について詳しく解説します。

2023年12月1日 かりる

Supervisor監修者

荒井 美亜

2級FP技能士、AFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者
荒井 美亜

立教大学大学院経済学研究科卒業。
「ささいな疑問や悩みを拾い上げ、前に進む原動力に変える」ことを目標に、金融分野を中心にライター活動中。
日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

カードローンとキャッシングそれぞれの特徴

タブレットとクレジットカード

最初に、カードローンとキャッシングについて、それぞれの特徴から違いを理解しましょう。

カードローンとは

カードローンとは、銀行や消費者金融などの金融機関が提供する個人向けの小口融資商品の一種です。

カードローンはローンカードを使った借入方法

カードローンという名前は、借入れにあたって専用のカード(ローンカード)を使うことに由来します。

ただし、銀行や消費者金融によっては、クレジットカードやキャッシュカードにローンカード機能を付加することもあるため、必ずローンカードが発行されるとは限りません。

また、大手消費者金融を中心に、スマートフォンにインストールしたアプリをローンカード代わりに利用し、借入れ・返済を行うサービスとして提供していることもあります。

提供元の会社:銀行・消費者金融

カードローンを主に提供しているのは、銀行や消費者金融です。しかし、一部のカード会社も、後述するキャッシングとは別にカードローンのサービスを提供していることがあります。

利用可能年齢:満20歳以上であることが多い

カードローンの申込みにあたっては、個々の銀行・消費者金融で申込条件が設けられています。指定条件の1つに年齢があげられますが、申込可能年齢が満20歳以上とされているのが一般的です。

ただし、一部の金融機関では、満18~19歳であっても申込みを受付ていることがあるので事前に確認しましょう。また、満20歳であっても学生は利用できないケースもあります。

なお、借入れができる年齢の上限も、金融機関が定めるところによります。高齢になると新規の申込みや追加の借入れができなくなることも多いので「何歳までなら使えるか」を調べておくことも重要です。

利用可能地域:基本国内のみ

カードローンは、基本的に日本国内でのみ借入れ・返済が可能です。海外に留学・赴任することになった場合の扱いは、金融機関によっても異なります。

その際は以下の3つのパターンが考えられますが、具体的な扱いはご契約会社に確認しましょう。

海外に留学・赴任した場合のカードローンの扱い
  • 出国前に未返済分を完済して解約する
  • 解約する必要はないが出国後は新規借入れができなくなる(海外にいる間は約定返済のみを行う)
  • 出国後も日本での連絡先を登録することで継続して利用できる

キャッシングとは

キャッシングとは、現金を借入れできるサービスの総称です。しかし、一般的には「クレジットカードのキャッシング利用枠を使って現金を借入れすること」として使われています。

キャッシングはクレジットカードの機能の一種

キャッシングはクレジットカードの機能の一種です。クレジットカードにはそれぞれ利用限度枠が設定されていますが、「どんな用途で利用するか」によって以下の2つに分類することが可能です。

ショッピング枠とキャッシング枠の違い
ショッピング枠 加盟店での商品・サービスの購入代金の支払いに使う。
キャッシング枠 自社もしくは提携ATMを使って現金の借入れをする。


また、ショッピング枠とキャッシング枠の設定の仕方は、カード会社によっても異なりますが、基本的には以下の2パターンです。

ショッピング枠とキャッシング枠の設定の仕方
  • ショッピング枠とキャッシング枠が別個に設定され、両者の合計が総利用限度枠になる
  • 総利用限度枠=ショッピング枠として設定され、その一部をキャッシング枠として利用できる(キャッシング残高に応じてショッピング利用可能額が減る)

どちらのパターンで設定されるかはカード会社によっても異なるため、利用に先立って確認しておきましょう。

提供元の会社:カード会社

キャッシングを提供しているのは基本的にカード会社と考えてかまいません。銀行、消費者金融でもクレジットカードを扱っていますが、そのクレジットカードにキャッシング枠を設定することでも利用できるようになります。

利用可能年齢:18〜19歳でも収入があれば利用できる

クレジットカードを使ったキャッシングの場合、18~19歳でもフルタイムで仕事をしていたり、大学などに通学しながらアルバイトをしていたりして収入があれば利用できます。ただし、収入証明書類を提出するよう求められることがあるため、事前に準備しておきましょう。

下記の記事では、成年年齢の引下げに伴い可能となったお金の借入れに関する契約について、むやみな活用やヤミ金融への注意喚起がなされています。これからキャッシングの利用を検討している方や、その親御さんはぜひ一度参考にしてみてください。

参照:金融庁「18歳、19歳のあなたに伝えたい!!~成年年齢引下げを踏まえて~」

利用可能地域:海外でも可能

キャッシングの大きな特徴かつメリットとして、日本国内だけでなく海外でも利用できることがあげられます。空港やホテル、ショッピングモールなどの商業施設や銀行に設置されているATMから現地通貨での借入れが可能です。

帰国次第早めに返済すれば利息も抑えられるため、旅行や出張の際は、あえて日本円を両替せずに現地でキャッシングを利用しても良いかもしれません。

押さえておきたいカードローンとキャッシングの違い

比較する女性

カードローンとキャッシングには、他にもさまざまな違いがあります。ここでは、具体的な違いを以下の5つの観点から解説します。

違い①金利

適用される金利について、カードローンは借入限度額が大きければ大きいほど金利が低くなるのに対し、キャッシングの金利はあまり低くはならない傾向があります。

これは、貸金業法の規定が関係しています。貸金業法においては、下記のように借入金額に応じて適用される上限金利が決まる仕組みです。

元本の金額 上限金利(年)
10万円未満 20%
10万円以上100万円未満 18%
100万円以上 15%

キャッシングの場合は借入限度額がそこまで高くないことが多いため(数十~百万円未満)、このように適用される上限金利もあまり低くはなりません。

一方銀行のカードローンには銀行法という、貸金業法とは別の法律が適用されますが、消費者保護のため「借入限度額が大きければ大きいほど適用される金利は低くなる」という決まりは踏襲されています。

なお、足利銀行で扱っているカードローン、キャッシングの適用金利は以下のとおりです。

種類 商品名 適用金利(年)
カードローン モシカ 1.5〜14.8%
キャッシング GOODYカード 8.5〜14.8%
カードローン<モシカ> GOODYカード

カードローンの金利・利息の計算方法については以下の記事でも解説しています。カードローンをご利用の際はこちらも参考にしてみてください。

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違い②借入限度額

借入限度額に関しては、キャッシングよりカードローンのほうが高い傾向にあります。カードローンは数百万円など多額の借入れにも対応できる商品設計になっているためです。

一方、キャッシングの場合、数十万円程度になることがほとんどでしょう。ただし、一部の上位カード(ゴールド、プラチナ)であれば、キャッシングでも百万円を超える借入限度額が設定されることがあります。

しかし、実際にはキャッシングでもカードローンでも、個々人の借入限度額は収入などさまざまな要素を勘案したうえで決められるため、参考程度に捉えておきましょう。

違い③返済方法

カードローンの場合、毎月の約定日に銀行口座から引落しされる形で返済を行います。ただし、銀行振込、ネットバンキングや自社・提携ATMからの入金で繰上返済をすることが可能です。

キャッシングの場合は、ショッピング枠での利用額にキャッシング枠での利用額を合算する形で請求が行われます。請求額を毎月の約定日に銀行口座から引き落としされる形で払う仕組みです。

ただし、クレジットカード会社によっては銀行振込、ネットバンキングや自社・提携ATMからの入金での繰上返済を受付けていることがあります。

違い④年会費

カードローンの利用にあたっては、原則年会費は不要です。

一方、キャッシングはクレジットカードに付帯する機能です。そのため、クレジットカードの年会費という形で会費がかかる場合があります。

違い⑤融資にかかる時間

カードローンとキャッシングは、新規申込みから融資にかかるまでの時間にも違いがあります。

まず、カードローンの場合は最短即日融資を受けることも可能です。

特に大手消費者金融の場合、WEBからの手続きを行うと最短20~30分程度で融資が実行されるケースもあります。しかし、銀行カードローンの場合は、審査結果の回答が翌営業日以降ということが多いので、融資にも相応の時間がかかるでしょう。

一方、キャッシングの場合はクレジットカードにキャッシング枠が付帯しているかによって異なります。すでに付帯しているなら、ATMからそのまま借りられるため特に時間はかかりません。

しかし、付帯していなかった場合は改めて審査を受ける必要があるため、ある程度の時間がかかります。余裕をもって準備しましょう。

カードローンとキャッシングの使い分け

クレジットカードを利用する女性

カードローンとキャッシングは目的や状況に応じて使い分けましょう。ここでは、使い分けの基準について解説します。

多額の借入れや頻繁な借入れがあるならカードローン

多額の借入れや頻繁な借入れがある状況であれば、カードローンを使うことをおすすめします。借入限度額の上限が高めに設定されている商品が多く、かつ借入限度額に応じて適用される金利が下がるためです。

本当に必要な額だけ借りるならキャッシング

一方、海外旅行や急な出費の際だけ借りるなど使用頻度が低い場合は、キャッシングを使いましょう。すでにクレジットカードにキャッシング枠がついているなら、ATMで借りられます。

カードローンとキャッシングの注意点

OKとNGのブロック

カードローンもキャッシングも、お金を借りることである以上、利用にあたっては注意が必要です。最後に、それぞれの注意点をご紹介します。

カードローン

カードローンを利用する場合は、ローンカードの有無を確認しましょう。ローンカードとはカードローンを利用するための専用カードです。

ローンカードそのものを保有していると、紛失・盗難のリスクがつきまといます。そのリスクを軽減するためには、あえてローンカードが発行されないカードローンを選ぶのもひとつの手段でしょう。

現在はアプリを代用したり、キャッシュカードにローンカードの機能を追加したりすることで、ローンカードがなくても利用できる商品も増えています。また、ローンカードを使わなくても、会員サイトなどから振込指示を行うことで借入れができる商品も多くあります。

足利銀行のカードローンについても、「足利銀行アプリ」を使うことでスマホから借入れ・返済を行うことができます。

>足利銀行アプリ

キャッシング

キャッシングの場合、利用にあたってはクレジットカードにキャッシング枠が付帯しているかを確認しましょう。利用明細書(WEB、スマホアプリ上の画面含む)でキャッシング枠の有無を確認できます。

キャッシング枠がついていない場合は、クレジットカードの発行元に連絡し、付与してもらうための審査を受けましょう。早ければその日のうちに審査結果が出て、利用できるようになります。

ただし、改めて審査を受けることになるため、結果次第ではキャッシング枠が付与されないこともありうる点には注意しましょう。

まとめ

「まとめ」と書かれた黒板

キャッシングもカードローンも、手軽にお金を借りられる便利なサービスです。今回ご紹介したそれぞれの違いを理解して、目的や状況に合わせて使い分けてみてください。

しかし、便利であるがゆえに必要以上に借りすぎてしまうリスクは多分にあります。どちらを使うにせよ、本当に必要な額だけを借り、早めに返済することを忘れずに心がけましょう。

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