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30代の平均貯金額はどれくらい?独身と夫婦での違いや貯蓄するコツをご紹介

30代の平均貯金額はどれくらい?独身と夫婦での違いや貯蓄するコツをご紹介

30代になると、独身の人がいる一方で、夫婦で暮らしている人もいます。しかし、どのようなライフスタイルであっても、やりたいことや急な出費に備え、ある程度の貯金は必要です。そこでこの記事では、30代の平均貯金額に触れつつ、貯蓄するためのコツを詳しく解説します。

2024年10月30日 ためる・ふやす・そなえる

30代の平均貯金額はどれぐらい?

白い豚の貯金箱

最初に、30代の平均貯金額はどれぐらいになるのか、公的なデータを用いて解説します。

30代独身の平均貯金額

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、30代独身(一人暮らしの人)の貯金額の平均値は912万円、中央値は300万円という結果になりました。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 各種分類別データ(令和5年)」統計表 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯) <問2(a)>

平均値は全てのデータの合計をデータの個数で割った値であるのに対し、中央値は数値を小さいほうから順に並べた場合、真ん中に位置する値という違いがあります。そのため、平均値である912万円よりは、中央値である300万円が実態に近いといえるでしょう。

30代夫婦の平均貯金額

一方、30代夫婦(子どもがいる場合も含む)の場合、貯金額の平均値は856万円、中央値は337万円という結果になりました。中央値だけを基準に考えれば、30代独身・一人暮らしの場合よりも貯金額はやや高めです。

出典: 金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」統計表 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯) <問2(a)>

30代の貯金額に差が出る理由は?

実際のところ、夫婦であるか、独身一人暮らしであるかを問わず、30代の貯金額は人それぞれといったところです。ここでは、なぜ貯金額に差が出るのかについて、さまざまな観点から考えてみましょう。

年収が高いほど貯金額も多くなる

収入が多いと貯金に回せる金額が多くなるため、年収が高いほど貯金額も多くなります。公的なデータを見ても、その傾向は現れています。

以下は、金融資産の保有額が100万円未満とほとんど貯金がない状態の世帯の割合を、年収別にまとめた表です。

金融資産の保有額が100万円未満の世帯の割合

おおむね、年収が高くなるほど貯金が100万円未満の人の割合は下がっていきます。一方で、金融資産の保有額が3,000万円以上と、貯金がかなり多い世帯の割合は以下のようになりました。

金融資産の保有額が3000万円以上の世帯の割合
出典: 金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」統計表 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯) <問2(a)> 出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 各種分類別データ(令和5年)」統計表 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯) <問2(a)>

こちらの結果を見ても、年収が高くなるほど貯金が多い人の割合は増えていくと言っても過言ではないでしょう。

高収入な30代でも貯金する習慣がないと厳しい

年収が高ければ、必ず貯金がたくさんあるというわけではない点に注意しなくてはいけません。先ほど紹介したように、年収が1,200万円以上ある高収入な世帯でも、金融資産(貯金)が100万円未満という世帯は一定数存在します。

世帯収入と貯金額の関係は、調査に参加した全ての年齢層を対象にして算定されたデータであるため、30代に限った話ではありません。

いずれにしても、たとえ30代で世帯年収が1,200万円以上になるほどの高収入な世帯だったとしても、無駄な費用を省いた生活をするなど、相応の努力を講じないと貯金は難しいのも事実です。

30代が効率的に貯蓄する6つのコツ

通帳を見て考える女性

30代が効率的に貯金するためには、日常生活の中で以下のようなコツを意識することが重要です。

目的を明確にする

貯金をするときはまず、目的を明確にしましょう。漫然と貯金をしていても、なかなかお金は貯められません。そのため「なぜ貯金をするのか」を明確にしたうえで目標額を設定し、毎月貯めていく金額を決めましょう。

また、目的を決める際は「お金がないと不安だから」といったうしろ向きなものでなく、できれば明るく前向きな目的にするとモチベーションが維持できます。いくつか具体例を紹介するので、目的を決める際の参考にしてください。

貯金する目的の例
  • マイホームを買うために、住宅ローンの頭金にする
  • 結婚式を挙げたハワイに、夫婦と子どもで旅行するための費用に充てる
  • 独身時代から憧れていた車を買うための費用に充てる
  • 一人暮らしを満喫できるハイグレードなマンションを買う

家計簿をつけて貯金できない原因を探る

貯金をしたくてもなかなかできないという場合は、家計簿をつけて貯金ができていない原因を探ってみましょう。日常生活に何らかの原因があって貯金ができないことは、珍しくありません。日常生活において貯金にマイナスの影響を及ぼす原因を、いくつか紹介します。

日常生活における貯金ができない原因の例
  • 外食、フードデリバリーの使用頻度が多い
  • 携帯電話代などの固定費がかかり過ぎている
  • 使わないサブスクサービスを長期間続けていた
  • 何に使ったかよくわからない支出が多い

家計簿をつけて無駄な出費がないかを探り、解消するための対策を講じれば、貯金に回せる金額はだんだん増えていくでしょう。

なお、記録を取ることが重要なので、家計簿はどのような方法でつけても構いません。紙の家計簿が面倒という場合はスマホアプリを使うなど、続けられる方法を選びましょう。

固定費を見直す

固定費の見直しは節約効果が高いので、一度取り組んでおくと貯金がしやすくなります。具体的な固定費の節約方法を紹介するので、参考にしてください。

固定費の節約方法の例
  • 電力会社、ガス会社の契約を見直す
  • 節水シャワーヘッドに交換する
  • お風呂の残り湯を洗濯に使う
  • 住宅ローンの借り換えをする
  • 家賃の安い家に住み替える
  • スマホの料金プランを見直す、格安SIMを使う
  • 保険の契約を見直し、保障が重複していないか確認する
  • 使わないサブスクサービスは解約する
  • 住宅ローン控除、生命保険料控除など利用できる税制優遇策を漏れなく利用する

しかし、固定費に限らず、生活にかかる費用を必要以上に切り詰めるのは考えものです。切り詰めた費用の額が大きいほど貯金に回せるのは確かですが、必要以上に切り詰めてしまうと生活の質が低下します。

自分や家族がストレスを溜めながら生活することになりかねないので、あくまで「生活の質を落とし過ぎない程度に」費用を見直す前提で考えましょう。

先取り貯金をする

30代に限らず、意識したい貯金のコツとして「先取り貯金」が挙げられます。つまり、先に貯金したい分だけを取り分け、後のお金でやりくりをするということです。

逆に、生活費をやりくりして余った分を貯金に回すのは、ついついお金を使ってしまいがちになるため、あまり効率的とはいえません。

まずは生活費の3ヶ月分~半年分を貯める

貯金がまったくない場合、まずは生活費の3ヵ月分~半年分を生活防衛資金として貯めましょう。生活防衛資金とは、自分や家族が病気や怪我で働けなくなったり、突発的かつ多額の支出が生じたりした場合に、当面の生活が維持できるよう貯めておくお金のことです。

一人暮らしや子どものいない共働き夫婦の場合は3ヵ月分程度、夫婦のうち一方が専業主婦の夫婦や子どもがいる夫婦の場合は半年分程度と、家族構成や就労状況に合わせて額を決めましょう。

また、会社員の場合、病気や怪我で仕事を休んでいる間は傷病手当金の支給が受けられる可能性があります。しかし、自営業の場合はそのような制度がないため、生活防衛費を少し多めに見積もっておきましょう。

資産運用をする

生活防衛資金としてある程度まとまった金額の貯金が確保できたら、少しずつ資産運用をしていくと効率的に増やせます。ただし、いきなり多額の資金を運用するのではなく、最初は毎月数千円などの少額からチャレンジしてみましょう。

30代にもおすすめの資産運用法は?

パソコンと携帯を操作する女性

30代にもおすすめの資産運用法について、NISAとiDeCoの2つを紹介します。それぞれの概要は次のとおりです。

NISA

NISAとは、少額投資非課税制度のことです。一定の条件を満たす形で専用口座を通して株式や投資信託を購入すると、配当や売却益にかかる税金が非課税になる制度となっています。つまり、その分得られる配当や売却益が大きくなるため、効率的に資産が増やせます。

NISA自体は2014年からスタートした制度ですが、2024年に制度自体の恒久化や非課税投資枠の拡大など、制度の大幅な改正が行われました。足利銀行でもNISA口座の開設が可能であるため、興味がある方はぜひご検討ください。

足利銀行でNISA口座開設

iDeCo

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことです。毎月一定額の掛金を拠出して運用し、60歳以降になったら年金または一時金、もしくはこれらを併用する形で掛金と運用益の合計を受け取れます。

なお、掛金は職業(厳密には国民年金の加入資格)や勤務先の企業年金等の有無によって異なるため、事前に勤務先の担当部署や金融機関で選択しましょう。

長期間かけて老後資金を貯めるための制度なので、老後資金のための貯金と非常にマッチしているといえます。しかし、60歳より前での解約は原則としてできないうえに、掛金の金額の変更にも厳しい制限が課せられているため注意が必要です。

まとめ

パソコンを男性に見せる女性

30代の平均貯金額は、独身か夫婦かによっても差はありますが、800万~900万円程度といったところです。ただし、これはあくまで統計上の平均値であるため、必ずしも実態を正確に示したものとは言い切れません。

そのため、これから貯金しようと考えている方は、「真ん中の人はどれぐらい貯めているか」を示す中央値である300万円程度をまずは目標にしましょう。

また、「貯めたお金を何に使うか」という目標を立てるのも非常に重要です。貯金をするためにはある程度の我慢は必要になりますが、目標は楽しく前向きなものを立てましょう。

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