車の値段は平均いくら?予算や車種の決め方を初心者向けにわかりやすく解説
車の購入を考えている方なら、値段が平均いくらなのかが気になるはずです。特に、これまで車を買ったことがなければ、なおさら気になるでしょう。そこで今回の記事では、車の値段の平均や予算、車種の決め方をわかりやすく解説します。
車の値段は平均いくら?
まずは車の値段が平均いくらになるのか、さまざまなデータから読み解いてみましょう。これから車を買う予定がある方、具体的な予定はなくても買いたいとお考えの方は参考にしてください。
実際の購入価格の平均は264万円
ここでは車の値段の平均を「実際の購入価格の平均」として考えてみましょう。一般社団法人日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」によれば、車両の平均購入価格は264万円とのことでした。
なお、同調査によれば、車両の平均価格は2017年度より上昇が続いているとのことです。今後も上昇する可能性は十分にあるでしょう。
出典:一般社団法人日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査について」主要5都市では平均300万円超え
地域によっても、車両の平均購入価格は異なります。先ほど紹介した一般社団法人日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」によれば、東京23区、横浜市、川崎市、大阪市、京都市の主要5都市では、車の平均購入価格が300万円を超えているとのことでした。
出典:一般社団法人日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」これらのいずれかの地域に住んでいる場合、車を買う際は相応の値段になる前提で計画を立てるのが望ましいでしょう。
車の値段を決める要素は?
車の値段を決める要素として、以下の費用が考えられます。基本的には、これらの費用が上がれば上がるほど、車の値段も上がると考えて構いません。
開発費 | 車の開発、試験に要する費用 |
設備費 | 工場の操業に要する費用(土地代、電気代など) |
人件費 | 従業員に支払う給与、福利厚生費等 |
材料費 | エンジン、ボディなどを生産するために要する材料にかかる費用 |
部品購入費 | 部品の調達にかかる費用 |
組立費 | 部品の組立にかかる費用 |
輸送費 | 部品、車本体の輸送にかかる費用 |
車種によってもかなり変わる
実際のところ、車の値段は車種によってもかなり変わります。ボディタイプごとに、車の値段の相場をまとめてみました。
軽自動車 | 約100万〜200万円 |
コンパクトカー | 約130万〜250万円 |
セダン | 約200万〜500万円 |
ワゴン | 約200万〜500万円 |
SUV | 約200万〜500万円 |
ミニバン | 約200万〜400万円 |
クーペ | 約300万〜1,500万円 |
基本的には、軽自動車やコンパクトカーなど、車自体が小さい場合、値段の相場も低く抑えられます。逆に、セダン・ワゴン・SUV・ミニバンといった車自体が大きい場合、値段の相場は高くなると考えましょう。
クーペの場合、車高が低くスタイリッシュな見た目ですが、乗車人員や荷物の積載量が少ないため、ある程度生活に余裕がある購入者を想定しているという特殊な事情があります。そのため、値段の相場は高くなるのが実情です。
ただし、これらの値段はあくまで相場なので、ほんの一例として考えてください。同じ排気量、ボディタイプの車でも、メーカーやグレードによっても値段は変わります。また、オプションを充実させるなら、当然支払うべき総額も上がるでしょう。
値段を含めた買うべき車と予算の決め方
車は決して安い買い物ではない以上、後々後悔しないためには値段だけでなく、さまざまな点を検討して選びましょう。ここでは、車を買う際に検討すべき点について詳しく解説します。
現金一括なら年収の5割を目安に
まず、車を買う際の予算について解説します。現金一括払いで車を購入する予定で貯金が十分にある方は、年収の5割を目安に予算を決めるとよいでしょう。たとえば年収が600万円であるなら、総額300万円程度を予算として車を探すということです。
ただし、これはあくまで目安であり、実際に予算に回せる額は生活スタイルや子どもの人数などの家族構成によっても異なります。同じ年収600万円の方でも、夫婦2人暮らしの家と小学生の子どもが2人いる家とではまったく事情が異なるはずです。
子どもの進学費用やマイホームの購入、住宅ローンの返済など出ていくお金が多そうな場合は、年収の30%程度と少し抑えめにすると無理なく購入できます。
いずれにしても、生活費の収支や貯金額、将来の支出予定などを考えて、問題なく支払えそうな金額を予算として考えましょう。参考までに、年収ごとの予算の目安をまとめました。
年収 | 予算の目安(年収の30~50%) |
200万円 | 60万~100万円 |
300万円 | 90万~150万円 |
400万円 | 120万~200万円 |
500万円 | 150万~250万円 |
600万円 | 180万~300万円 |
700万円 | 210万~350万円 |
800万円 | 240万~400万円 |
900万円 | 270万~450万円 |
1,000万円 | 300万~500万円 |
ローンを組むなら手取り年収の3割が目安
ローンを組んで車を買うつもりなら、手取り年収の3割程度を目安にして予算を考えてみましょう。ローンを組んで車を買う場合の一般的な返済負担率(手取り年収に対する返済額の割合)は、25~35%程度とされているためです。
仮に、年収が500万円で手取り年収が400万円、返済負担率が30%とした場合、年間120万円をローンの返済に回せる計算になります。この数字を基準に、どのぐらいの値段の車を購入できるかを考えてみましょう。
ディーラーや金融機関で相談すれば、ローン返済のシミュレーションをしてくれるはずなので参考にしてください。条件を数パターンほど設定し、返済総額がどれだけ変わってくるかチェックするのも重要です。
マイホームを購入する前に完済が理想
将来的にマイホームを購入する予定がある方は、なるべく車のローンはその前に完済しておきましょう。車のローンが残ったまま住宅ローンを申込むと、審査において不利になることがあるためです。毎月の返済額が増える以上、返済負担率が上がるため、途中で返済不能状態に陥ることを危惧されてしまいます。
「最後まで問題なく返済ができる」と判断してもらうためには、頭金を多めにして申込んだうえで完済してからマイホームの購入計画を立てるなど、綿密なスケジュールを立てましょう。
車両本体価格以外に諸費用がかかるので要注意
車を買う際に注意すべき点として「車両本体価格以外に諸費用がかかること」が挙げられます。諸費用に含まれるものの例をいくつか紹介しましょう。
- 自動車税
- 自動車取得税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 検査登録手続代行費用
- 車両証明手続き代行費用
- 下取車手続代行費用
- 納車費用
購入するディーラーや車種によっても細かい部分は異なりますが、車両本体価格の10~20%程度が平均となっています。車を購入するときの予算を決める際は、車本体の値段=車両本体価格だけでなく、これらの諸費用も織り込んだうえで考えなくてはいけません。
また、購入後も以下の維持費がかかることに注意してください。
- 駐車場代
- 任意の自動車保険料
- ガソリン代
- 車検費用
- 毎年の自動車税
これまで自分で車を買ったことがない場合は特に見過ごしてしまいがちな費用でもあるので、どの程度資金を用意すべきかディーラーの担当者にも確認してみましょう。
なお、あしぎんマイカーローンは免許取得費用や車検費用、充電設備等の諸費用にも利用できます。金利は年1.1%~2.5%(2024年10月1日以降)とディーラーローンより低めになっているため、返済総額も低く抑えることが可能です。
仮審査は最短翌営業日回答、借入れまでWEB完結となっているため、必要な時にすぐにお申込みいただけます。
あしぎんマイカーローン新車より中古車のほうが値段は安い
予算重視の車の決め方として、新車にこだわりすぎず、状態のよい中古車も視野に入れることが挙げられます。一般的に新車より中古車の方が、平均して値段は安いためです。
ただし、値段の安さばかりを追求してしまうと、多額の修理代がかかってかえって高くつく可能性があるので、注意しなくてはいけません。
ひとつの決め方として、「ディーラー認定中古車」を購入することが挙げられます。ディーラー認定中古車とは、第三者機関による点検に合格した、ディーラーが定める一定以上の品質が担保されている中古車のことです。
一般的な中古車に比べ値段は高くなりますが、状態がよく入念な整備が行われた状態で手に入れられるというメリットがあります。自分や家族が納得の行く条件でディーラー認定中古車が見つけられそうなら、前向きに検討してみましょう。
車種の決め方
車を買う際は、予算だけではなく車種も含めて納得がいく決め方をしなくてはいけません。そこで、ここでは車種の決め方について、ポイントを解説します。
基本的には利用目的に合わせて決める
車種を決める際の考え方ですが、どうしても乗りたい、憧れていた車があるという場合を除き、基本的には利用目的に合わせて決めましょう。
たとえば、自分1人だけで日常の買い物に使うつもりの方は、軽自動車やコンパクトカーなど車体自体が小さいもので十分です。一方、家族の送迎に使ったり、キャンプや旅行などの遠出を考えていたりする方は、ワゴンやミニバン、SUVといったある程度の大きさがある車を選びましょう。
特に何も決めていない方は、複数の目的に合う車や利用頻度の高い目的に合う車を検討するのが望ましいです。ディーラーの営業担当者にも聞きながら、自分や家族の希望を満たせる車を選びましょう。
デザインや見た目もチェックすべき
車を購入する際は、デザインや見た目もチェックしましょう。そもそも車は高額なものである以上、頻繁に買い替えるのは現実的ではありません。妥協して購入しても、後々どうしても嫌になり短期間で買い替えていたのでは、無駄遣いをしたことになってしまいます。
もちろん、自分や家族が望む条件を全て叶えられる車を選ぼうとしても、簡単にはいきません。しかし、高い買い物であるうえに、気に入って使えるのに越したことはない以上、できるだけ自分の好みのデザインや見た目のものを選ぶのが望ましいでしょう。
まとめ
車の値段の平均は264万円にものぼるため、決して安い買い物とはいえません。それだけに、家計に影響を及ぼさず、問題なく車を購入するためには、予算を明確にしてどのように資金を調達するか考えましょう。
また、頻繁に買い替えることが難しい以上、自分や家族が納得のいく車を選ぶことも非常に重要です。ディーラーで話を聞いたりWEBや雑誌などで情報収集をしたりして、納得がいく1台を選びましょう。
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