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予備校の費用は年間どれくらい?現役生と浪人生それぞれの平均をご紹介

予備校の費用は年間どれくらい?現役生と浪人生それぞれの平均をご紹介

大学への合格を目指し、予備校に通う人はたくさんいます。実際のところ、予備校に通うとしたら年間どれくらい費用がかかるのでしょうか。そこで、現役生と浪人生について、それぞれの平均額を調べてみました。予備校の費用を節約するためのコツにも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

2025年1月30日 かりる

予備校の費用は年間どのくらい?

予備校で勉強をする男性

まず、予備校の費用は年間どのくらいかかるか、さまざまなアンケート調査の結果をもとに考えてみましょう。

現役生は50万円以上60万円未満がボリュームゾーン

オンライン予備校「じゅけラボ予備校」を運営する株式会社エンライクは、大学受験をする予定の高校3年生に対し、予備校代に関する調査を行いました。

同調査によれば、いわゆる現役生の年間の予備校に対する支出額の総額が「50万円以上60万円未満」と答えた参加者は、全体の12.1%に達したとのことです。次いで多かったのが「60万円以上70万円未満」(11.4%)でした。

一方で「20万円未満」(10.0%)とかなり少ない層や「100万円以上」(10.7%)と高額な層も一定数いるのが実情です。

出典:株式会社エンライク「【高校3年生の塾・予備校費用の実態調査】月額3万円以上は常識?年間50万円以上を支出する家庭が半数以上!」

浪人生は120万~140万円が相場

一方、浪人生の場合は現役生に比べ、予備校の費用は高めになります。高校の授業のように、朝から夕方・夜まで授業を受けるパターンで通うことが多くなるためです。

朝日新聞が行ったアンケートによれば、浪人生の予備校代の平均は年間で120万円~140万円とのことでした。内訳は以下のとおりです。

予備校費用の内訳
授業料 90万円
入学金 10万円
季節講習費 20万円~40万円
出典:朝日新聞Thinkキャンパス「【アンケート】子どもが浪人生に…かかる費用はいくら? 「先輩」保護者に聞いた」

ここまで紹介したものはあくまで平均値であり、実際はどのような学校を志望するかによっても大きく異なります。

特に、医学部・薬学部・歯学部・看護学部など、医療系の大学を志望している場合、個別指導や小論文、面接指導など特殊な対策が必要になるため、予備校の費用も高くなりがちです。

予備校に通うなら授業料以外に発生する費用にも要注意

電車で勉強をする女性

予備校に通う場合、授業料以外にも費用が発生する点に注意しなくてはいけません。具体的な費用項目や金額は、個々のケースによって異なります。ここでは一般的に生じうる費用について解説します。

入学金・入塾金

予備校に初めて入塾する場合、登録手続きやオリエンテーションの費用として、入学金・入塾金が発生するケースがあります。一般的な平均値は以下のとおりですが、実際の金額はそれぞれの予備校により異なるため確認しましょう。

入学金・入塾金の平均値
現役生 3万円
浪人生 5万円~10万円

教材費

講義で使用するテキスト、参考書、問題集、プリント、配布資料の費用として、教材費がかかることがあります。ただし、予備校によっては授業料の中に教材にかかる費用が含まれているケースもあるため、事前に費用としての扱いを確認しておくのが望ましいでしょう。

模試の受験料

模試(模擬試験)を受験する場合、その都度受験料を請求されることが多いため、注意が必要です。大手予備校が自社主催で実施する模試であれば、授業料に含まれていることもあります。

受験料は主催する予備校や受験形態、科目数によって異なりますが、6,000円~1万円程度が一般的です。年間5回受験した場合、3万円~5万円程度となります。

特別講習の授業料

春期講習、夏期講習、冬期講習などの季節講習は、年間の授業料とは別に費用を払わなくてはいけないのが一般的です。主催する予備校や受講する講座数によって金額は異なりますが、10万円~30万円程度かかります。

その他諸経費

ここまで紹介した費用以外にも、予備校によっては次の追加費用を請求されることがあるため、事前に確認しましょう。

追加費用の例
  • 担任指導料
  • システム使用料
  • 光熱費・設備費
  • 施設利用料

また、予備校にバスや電車などの公共交通機関で通う場合は、その分の費用もかかります。学校法人が運営する予備校であれば、所定の条件を満たすことで通学定期券を利用できる可能性があるため、交通費の節約に役立つでしょう。

予備校の費用はいつどうやって払う?

予備校の費用を計算する女性

予備校に通う際は、費用をいつどうやって支払うかについても確認しておきましょう。具体的な支払時期や手段によって、手元に用意すべき金額も変わるためです。

ここでは、予備校の費用について知っておきたいポイントとして、以下の3点について解説します。

月額払いを選べることもある

予備校によっても具体的な扱いは異なりますが、授業料その他諸経費については、一括払いか月額払いかを選べることが多くなっています。月額払いは、まとまったお金を用意する必要がないのがメリットです。

ただし、予備校によっては一括払いにすると月額払いよりも総額が安くなるケースもあるため、どのぐらい差額が生じるかを確認してから決めましょう。

都度払いが必要な費用もあるので注意

模試の受験料や特別講習の受講料は、都度払いが必要になるケースが多いのも特徴です。ただし、具体的な扱いは予備校によって異なるため、事前に確認するのをおすすめします。

クレジットカード払いができることも

予備校によっては、授業料の支払い手段として、指定口座への振込み、指定日での引き落としに加え、クレジットカード払いが利用できることがあります。

特別な手続きが不要であるため便利ですが、一度に多額の授業料を払う場合、手元資金が不足したり、利用限度額を超えたりする可能性があるため要注意です。クレジットカード払いをする場合は、これらの点に照らし合わせて問題がないかを事前に確かめておきましょう。

予備校の費用を上手に節約する5つの方法

予備校の費用のために節約する女性

予備校の費用は決して安くはないため、上手に節約することが重要です。ここでは、予備校の費用を上手に節約する方法として、以下の5つを紹介します。

比較検討したうえで予備校を選ぶ

予備校を選ぶ際は、2~3校ほど比較検討したうえで選びましょう。できれば、お子さんの志望する大学について、合格実績があるか確認するとさらに効果的です。

ほとんどの予備校では、定期的に説明会やオープンキャンパスを開催しています。また、イベントを開催していなくても、入学を検討している旨を伝えれば個別相談に応じてくれるでしょう。ただし、予備校によっては個別相談が予約制のケースもあるため、事前に確認してください。

割引制度やキャンペーンを活用する

予備校にかかる費用を節約するには、入会キャンペーンや割引制度を積極的に利用しましょう。具体的な扱いは各予備校の定めによりますが、講習参加者や模試の成績上位者、特定の高校の在学生・卒業生を対象に、授業料の割引制度を設けていることがあります。

また「お友達紹介キャンペーン」などの名目で、その予備校の在学生・卒業生からの紹介を受けると授業料の割引が受けられるケースもあるので、周囲に相談してみるのも選択肢のひとつです。

特待生試験にチャレンジする

予備校によっては「特待生制度」「スカラシップ制度」などの名目で試験を行い、合格者に対し受講料の全額・一部を免除する制度を設けていることがあります。費用を節約できる可能性があるため、積極的にチャレンジしてみましょう。

苦手科目だけ受講する

予備校にかかる費用を節約するためには、苦手科目だけを受講し、得意科目は自力で学習し、直前期だけ講習を受講するというやり方も考えられます。基本的に、予備校は受講する授業、科目数が多くなるほど費用が増える仕組みであるためです。


ただし、この方法はある程度自分で計画的に勉強できることが前提になるため、お子さんによっては得意・不得意を問わず受講したほうが、合格に近づくかもしれません。

オンライン授業を検討する

オンライン授業を検討するのも、予備校にかかる費用を節約するという意味では有効です。一般的に、オンライン授業であれば集団対面コースの授業よりも費用が割安になることが多くなっています。

ただし、前述した「苦手科目だけを受講する」と同様、この方法もある程度自分で計画的に勉強できることが前提になります。

お子さんが浪人生で、計画的に勉強するのが苦手で現役合格できなかったという自覚がある場合は、できれば集団対面コースなど、通学が前提になる方法を選んだほうがよいかもしれません。

予備校の費用が払えない場合は教育ローンも要検討

予備校の費用を計算する

冒頭で触れた予備校の費用の平均額だけを見ても、かなりまとまった金額が必要になる以上、払えない可能性は十分に考えられます。予備校の費用が払えない場合は、教育ローンを検討しましょう。

教育ローンには、国の教育ローンと民間の金融機関による教育ローンがあります。

国の教育ローンとは

政府系金融機関の日本政策金融公庫では、一般消費者に向けた教育費の融資を行っています。正式名称は「教育一般貸付」ですが、「国の教育ローン」という通称で呼ばれることが多いのが特徴です。民間金融機関が扱う教育ローンとは、以下の点が大きく異なります。

民間金融機関が扱う教育ローンとの違い
  • 固定金利である
  • 返済期間が最長18年と比較的長い
  • 扶養する子どもの人数に応じた世帯年収の制限がある
参照:日本政策金融公庫「教育一般貸付」

民間金融機関の教育ローンとは

民間金融機関でも、教育ローンを扱っていることがあります。具体的な商品内容はそれぞれの金融機関によって異なりますが、国の教育ローンとは異なり、世帯年収による利用制限がないのが大きな特徴です。

あしぎん教育ローン(必要な時に“その都度”借入れタイプ)

2つの教育ローンを比較

より理解を深めていただくため、両者の違いについて表を作成しました。

国の教育ローンと民間の教育ローンの違い
項目 国の教育ローン 民間の教育ローン
借入人 保護者 保護者
世帯年収の要件 扶養している子どもの人数に応じて上限がある 年収による上限なし(ただし、安定継続した年収があることが求められる)
借入金の受取り方法 必要な費用を一括で借入れるが、融資限度額内での複数回借入れが可能 必要な時にその都度借りる(当座貸越型)か、一括で借入れる(証書貸付型)か、選択可能
返済方法 元金と利息を合わせた額を毎月返済するが、在学期間中は利息のみの返済が可能 契約内容や金融機関により異なる
※あしぎん教育ローン(一括借入れタイプ)の場合、在学期間中は利息のみの返済が可能
返済期間 最長18年 契約内容や金融機関により異なる
※あしぎん教育ローン(一括借入れタイプ)の場合、最長17年

まとめ

勉強道具

予備校は、現役生・浪人生のどちらとして通うか、どれだけの講座を受講するかにもよりますが、かかる費用は決して安くありません。

医学部など特殊な対策が必要な大学を受験するのを前提にした予備校に通う場合、平均よりもかなり費用がかさむ可能性が出てきます。また、高校1年生、2年生など早い学年から予備校に通う場合、その分の費用も追加で必要です。

できれば費用を節約したいところですが、無計画に節約した結果大学に合格できなかったのでは意味がありません。お子さん自身の希望や学習スタイルも検討しつつ、どのような通い方をすれば効果が見込めるかをまずは考えてみましょう。

そのうえで、かかる費用や利用できる節約法を踏まえ、綿密に資金計画を立てるのが望ましいといえます。

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