
運転免許の取得にローンが使える!メリットやデメリットなどをわかりやすく解説
運転免許を取るときは、教習所に通うのが一般的です。しかし、教習所に通うにはおおよそ30万円程度の費用がかかります。一括払いできない場合は、ローンを組んで支払うことも可能です。今回の記事では運転免許を取得する際にローンを使うメリット・デメリットを解説します。
運転免許の取得にローンは使える!

結論からいうと、教習所の費用を支払うためにローンを組むことは可能です。まずは前提として、普通自動車第一種運転免許を取得する際に必要な教習費用がどのくらいかかるのかを把握しておきましょう。
なお、本記事では特に注釈がない限り、「運転免許」とは普通自動車第一種運転免許を指します。
教習費用は30万円前後が一般的
運転免許を取得するための教習費用は、おおよそ30万円前後となっています。
厳密には、都道府県や普通自動二輪免許等他の免許の取得状況、AT・MTの種別によって異なりますが、おおよそ30万円前後あれば運転免許が取れると考えておくとよいでしょう。
運転免許の取得にローンを使うメリット

運転免許を取得するための教習費用の支払いにローンを使うことには、一定のメリットがあります。ここでは具体的なメリットとして、以下の2点について解説します。
費用の分割払いができる
運転免許の取得にローンを利用すれば、30万円前後かかる教習費用を分割払いにでき、毎月の負担を抑えられるメリットがあります。
教習費用は人によって多少異なるものの、決して安くはありません。ローンを活用することで支払額を分散でき、無理なく免許取得を目指せるのが大きな利点です。
貯蓄を減らさずに済む
運転免許を取得するための教習費用の支払いにローンを使うのは、貯蓄を減らさずに済むというメリットがあります。ローンで費用を分割払いすれば、一度に多額のお金が出て行くことを防げるため、貯蓄が急激に減る心配もありません。
病気やけがをしたなど、他の理由でお金が必要になったときに備えられます。
運転免許の取得にローンを使うデメリット

運転免許の取得にローンを使うことには一定のメリットがあるものの、デメリットもあることに注意しなくてはいけません。ここでは、具体的なデメリットとして以下の2点について解説します。
総返済額は増える
ローンを組んで運転免許の教習費用を支払った場合、現金一括で支払う場合に比べて総返済額は増えます。返済期間が長くなればなるほど、その分利息や手数料も大きくなるため、総支払額も増えることに注意が必要です。
返済トラブルが将来に影響する
運転免許の教習費用をローンで支払う場合、延滞や滞納をすると信用情報に傷がつき、クレジットカードやその他ローンの審査に不利になる可能性があるため注意が必要です。
ローンを利用する際は、「毎月この金額を無理なく返済できるか」を基準に返済計画を立てましょう。
運転免許の取得に使えるローンの種類

運転免許を取るために教習所に通う場合、その費用を支払うために利用できるローンにはさまざまな種類があります。ここでは、運転免許の取得に使えるローンの種類をいくつか紹介します。
銀行・信用金庫
銀行や信用金庫では、運転免許の取得費用や自家用車の購入費用を対象とした「マイカーローン」を取扱っています。さらに、資金の使いみちを限定しない「フリーローン」を利用することも可能です。
従来は店舗での申込みが一般的でしたが、最近ではWEB完結型の手続きも増えており、来店不要で申込みから契約まで行えるケースもあります。
ただし、金利や返済期間などの条件は金融機関ごとに異なるため要注意です。利用する際は、必ず商品の内容を比較・確認し、無理のない返済計画を立ててから申込みましょう。
信販会社
信販会社とは、クレジットカードや各種ローンを取扱い、利用者に代わって商品やサービスの代金を立替える会社のことです。後日、利用者に利用額を請求する仕組みになっています。
教習所によっては、免許取得を目指す入校者に向けて信販会社のローンを紹介していることがあります。学生や主婦など本人に安定収入がない場合でも、世帯主の同意や連帯保証を条件に利用できるでしょう。
ただし、信販会社のローンは金利が高めに設定されていることが多く、利息負担が大きくなる点には注意が必要です。
大学生協
一部の大学生協や購買部では、学生向けに運転免許の教習費用を借りられるローンを取扱っている場合があります。学生本人でも、親権者の同意や連帯保証を条件に利用できる点が大きなメリットです。
ただし、実際にローンを取扱っているかは大学ごとに異なるため、事前に確認が必要です。また、親権者の同意や保証は必須となるため、親子でしっかり話し合ったうえで利用を検討しましょう。
運転免許の取得にローンを使う際に注意すべき点

運転免許を取得するための教習所費用を払うためにローンを使う際は、負担を軽減するという意味で以下の点に注意してください。
なるべく金利を抑える
他の条件は同じと仮定した場合、金利は低ければ低いほど利息は少なくなり、結果として総返済額は抑えられます。
なお、返済計画を立てる際は、返済シミュレーションを行い「自分は結局いくら返済しなくてはいけないのか」を把握しておきましょう。例えば、以下の条件で借入れた場合、総返済額は308,669円となります。
- 借入金額は30万円
- 返済期間は2年
- 金利は年2.75%
- ボーナス返済無し
可能であれば繰上返済をする
他の条件は同じと仮定した場合、返済期間が短くなればなるほど、総返済額を抑えられます。利息は時間の経過とともに発生するためです。
わかりやすくするために、先ほどのシミュレーションと同様、30万円を年2.75%の金利で借りた場合、返済期間が2年、2年6ヵ月、3年と変わるとどれだけ返済額に影響するかを調べてみました。
返済期間 | 毎月の返済額 | 総返済額 |
2年 | 12,861円 | 308,669円 |
2年6ヵ月 | 10,359円 | 310,774円 |
3年 | 8,691円 | 312,888円 |
返済期間を長く設定すると毎月の返済額は少なくなる一方で、総返済額は増えてしまいます。総返済額を抑えるためには、資金に余裕があるときに繰上返済を行うのが効果的です。ただし、生活資金が不足するなど他の面に支障が出る場合は、無理に繰上返済をする必要はありません。
運転免許の取得にローンを使う際の申込みの流れ

運転免許を取得するための教習所の費用を、ローンで支払う場合の申込みの基本的な流れについて解説します。ただし、ローンの提供元によっては細かい部分が異なるため、その点には注意してください。
必要書類を用意する
まず、必要な書類や情報を用意しましょう。
- マイナンバーカード等の身分証明書
- 所得証明書類
- 資金使途がわかる書類
案内に従って手続きをする
必要な書類や情報が用意できたら、案内に従って申込手続きを進めます。WEBで完結する場合は、所定のフォームに必要事項を入力して送信し、連絡を待ちましょう。店舗で手続きをする場合は営業時間中に訪問し、担当者とやり取りを進めてください。
申込手続が完了次第、審査に移り、通過すれば指定の口座に借入額が振込まれます。
運転免許取得の際にローンの審査に通らない理由

運転免許の教習費用をローンで支払うには、まず審査に通過する必要があります。しかし、返済能力に不安があると判断されれば、審査に落ちることもあるでしょう。
ここでは、ローン審査に落ちる代表的な理由を4つ紹介します。審査を受ける前に確認しておきましょう。
過去にローンでトラブルを起こしたことがある
過去にローンやクレジットカードで長期間の延滞や滞納といったトラブルがあると、教習所費用のローン審査に通らない可能性があります。これは「金融事故」として信用情報に登録され、金融機関が審査時に確認するためです。
学生本人に利用歴がなくても、連帯保証人となる保護者に問題があると影響を受ける場合があります。不安な場合は、信用情報を開示して確認しておくと安心です。
収入と借入額が見合っていない
ローンの借入可能額は利用者の収入に応じて、無理なく返済できる範囲で設定されます。そのため、収入に比べ借入額が大きいと判断されれば、返済不能のリスクがあるとして審査に落ちる可能性があります。
審査が不安な場合は、一部を自己資金で支払い、不足分だけをローンで賄って教習所に納める方法も検討すると安心です。
勤続年数が短い
運転免許に限らず、ローン審査では勤続年数が長いほど有利です。収入が安定していると判断され、返済トラブルのリスクが低いとみなされるためです。
一方、転職直後など勤続年数が短い場合は審査で不利になる可能性があります。本人だけでなく、保護者や世帯主が保証人となる場合も同様です。そのため、状況によっては教習所に通う時期を調整するなどの工夫が必要です。
他のローンの残高が多い
他のローン残高が多いと、新たなローン審査に不利になる可能性があります。毎月の返済額が大きいほど、途中で返済が滞るリスクが高いと判断されるためです。
そのため、審査を受ける前に現在のローン残高を確認し、繰上返済できるものは早めに対応しておくと安心です。返済負担を減らす工夫をしてから申込むことが、審査通過につながります。
まとめ

教習所の費用を払うためにローンを使うこと自体は可能です。ただし、ローンはお金を借りる商品である以上、審査に通らないと使えないうえに、毎月期限通りに返済する必要も出てきます。
契約する前にシミュレーションを行い、どのような返済プランであれば最後まで問題なく完済できるかを確かめて使いましょう。また、返済の負担を抑えるためには、できるだけ金利の低いローンを選ぶのも重要です。
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