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【年収別】住宅ローン借入額の目安を解説!低収入でも審査を通過するためのコツも

【年収別】住宅ローン借入額の目安を解説!低収入でも審査を通過するためのコツも

「住宅ローンの申込を検討しているけど、今の収入で借りられるか不安」という悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。本記事では、年収ごとに借りられる住宅ローンの目安を解説します。低収入でも審査に通るためのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

2023年8月24日 かりる

Supervisor監修者

苛原 寛

1級FP技能士
苛原 寛

大学卒業後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。法人営業部で保険提案を3年間行ったのちに独立。現在はフリーランスとして、お金に関するWeb記事の執筆や個人のライフプランニング作成、実行支援を行っている。

どれくらいの年収があれば住宅ローンを組める?

一般的には、年収が高い人ほど住宅ローンを組みやすいです。また、借入金額が少ない場合もローンを組みやすくなります。しかし、「住宅ローンを組むには〇〇万円以上の年収が必要」という明確な決まりはありません。

お金を貸す金融機関は、借入金額や申込者の勤務先、信用情報、用意できる頭金の金額などのさまざまな情報を基に融資するかどうかの判断を行います。そのため、同じ世帯年収であっても、住宅ローンを組める人と組めない人がいるのです。

世帯収入別の住宅ローン利用割合

実際に住宅ローンを利用する世帯は、世帯年収がどの程度あるのでしょうか。住宅ローン利用世帯の世帯年収分布は、以下のとおりです。

住宅ローン利用世帯の世帯年収分布の推移

世帯年収

400万円未満

400万円以上600万円未満

600万円以上800万円未満

800万円以上1,000万円未満

1,000万円以上1,200万円未満

1,200万円以上

2019年度

21.4%

40.3%

20.9%

9.3%

3.8%

4.3%

2020年度

22.1%

40.5%

20.5%

8.9%

3.8%

4.3%

2021年度

22.2%

40.1%

20.3%

8.9%

3.6%

4.9%

出典:住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」

2021年度における住宅ローン利用世帯のうち、62.3%の世帯が世帯年収600万円未満です。また、世帯年収400万円以下の世帯も22.2%あるため、年収が低くても住宅ローンを組めることがわかります。

住宅種類ごとの住宅ローン収入倍率

実際に住宅ローンを組んでいる人は、世帯年収に対してどのくらいの価格の住宅を購入しているのでしょうか。家を建てる際の金額は、住宅の種類によって異なります。ここからは、2021年度における年収倍率を確認していきましょう。

年収倍率とは、世帯年収に対してどの程度の所要資金(予定建設費+土地取得費)がかかったかを表す指標です。世帯年収500万円の人が2,500万円(予定建設費+土地取得費)の家を建てる場合、年収倍率は5倍になります。

2021年度における住宅の種類ごとの平均年収倍率は、以下のとおりです。

住宅種類ごとの年収倍率(2021年度)

住宅の種類

年収倍率

土地付注文住宅

7.5倍

マンション

7.2倍

建売住宅

7.0倍

注文住宅

6.8倍

中古マンション

5.8倍

中古戸建

5.7倍

出典:住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」

土地付注文住宅の年収倍率は、7.5倍と最も高くなっています。この場合、世帯年収500万円の人が土地付注文住宅を建てる際にかける費用の相場は、3,750万円(500万円×7.5倍)です。また、中古戸建の年収倍率は5.7倍と、住宅の種類による差は大きくなっています。

住宅の値段を決める際は、住宅種類ごとの平均年収倍率を目安として参考にしてみてください。

住宅ローン返済負担率の分布

住宅ローンを組む際、毎月の返済スケジュールをどう組めばよいか悩む人も多いかもしれません。では、現在住宅ローンを借りている人はどの程度のペースで住宅ローンを返済しているのでしょうか。収入における返済額の割合の相場を知るために、「総返済負担率」を確認しましょう。

総返済負担率とは、住宅ローンの1ヶ月あたりの予定返済額を世帯月収で除した数値です。世帯月収が30万円の世帯における総返済負担率が25%の場合、毎月の住宅ローン返済額は7万5,000円(30万円×25%)となります。

2021年度における住宅ローン利用者の総返済負担率の分布は、以下のとおりです。

住宅ローン利用者の総返済負担率(2021年度)

総返済負担率

分布割合

10%未満

4.5%

10%以上15%未満

10.9%

15%以上20%未満

19.2%

20%以上25%未満

23.3%

25%以上30%未満

28.2%

30%以上

13.9%

出典:住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」

総返済負担率が25%以上30%未満の世帯は28.2%と、最も多い状況です。一般的に、この総返済負担率が、毎月無理なく返済できる割合といえるでしょう。

一方で、総返済負担率が15%以下の世帯は15.4%もあります。世帯によって大きな差があるため、自身が無理なく返済できるスケジュールを組むことが大切です。

世帯年収ごとの住宅ローン借入目安

住宅ローンの借入を検討している場合、いくら借りるのかを検討しておく必要があります。世帯年収ごとの住宅ローン借入の目安は、以下のとおりです。なお、土地付注文住宅の年収倍率である7.5倍を参考に、借入金額の目安を算出しています。

世帯年収ごとの住宅ローン借入目安(土地付注文住宅の場合)

世帯年収

住宅ローンの借入目安

300万円

2,250万円

400万円

3,000万円

500万円

3,750万円

600万円

4,500万円

700万円

5,250万円

800万円

6,000万円

1,000万円

7,500万円

上記はあくまでも目安ですが、住宅ローンを借入れる際の参考にしてみてください。

また、世帯年収ごとに、住宅ローン目安額の詳細と返済総額、毎月の返済額を紹介します。返済総額を計算するうえでの利息は年利0.775%で、返済方法は元利均等、返済期間は30年間が前提です。

世帯年収300万円の住宅ローン目安

収入が年間300万円の世帯における、住宅種類ごとの住宅ローン借入額の目安と返済総額(利息含む)、毎月の返済額は以下のとおりです。

住宅種類ごとの住宅ローン目安(世帯年収300万円)

住宅種類

住宅ローンの目安

返済総額(返済期間30年の場合)

毎月の返済額

土地付注文住宅

2,250万円

2,522万4121円

7万67円

マンション

2,160万円

2,421万5156円

6万7264円

建売住宅

2,100万円

2,354万2513円

6万5396円

注文住宅

2,040万円

2,286万9870円

6万3527円

中古マンション

1,740万円

1,950万6653円

5万4185円

中古戸建

1,710万円

1,917万332円

5万3251円

世帯年収400万円の住宅ローン目安

収入が年間400万円の世帯における、住宅種類ごとの住宅ローン借入額の目安と返済総額、毎月の返済額は以下のとおりです。

住宅種類ごとの住宅ローン目安(世帯年収400万円)

住宅種類

住宅ローンの目安

返済総額(返済期間30年の場合)

毎月の返済額

土地付注文住宅

3,000万円

3,363万2161円

9万3423円

マンション

2,880万円

3,228万6875円

8万9686円

建売住宅

2,800万円

3,139万17円

8万7194円

注文住宅

2,720万円

3,049万3160円

8万4703円

中古マンション

2,320万円

2,600万8871円

7万2247円

中古戸建

2,280万円

2,556万443円

7万1001円

世帯年収500万円の住宅ローン目安

収入が年間500万円の世帯における、住宅種類ごとの住宅ローン借入額の目安と返済総額、毎月の返済額は以下のとおりです。

住宅種類ごとの住宅ローン目安(世帯年収500万円)

住宅種類

住宅ローンの目安

返済総額(返済期間30年の場合)

毎月の返済額

土地付注文住宅

3,750万円

4,204万202円

11万6778円

マンション

3,600万円

4,035万8594円

11万2107円

建売住宅

3,500万円

3,923万7522円

10万8993円

注文住宅

3,400万円

3,811万6450円

10万5879円

中古マンション

2,900万円

3,251万1089円

9万309円

中古戸建

2,850万円

3,195万553円

8万8752円

世帯年収600万円の住宅ローン目安

収入が年間600万円の世帯における、住宅種類ごとの住宅ローン借入額の目安と返済総額、毎月の返済額は以下のとおりです。

住宅種類ごとの住宅ローン目安(世帯年収600万円)

住宅種類

住宅ローンの目安

返済総額(返済期間30年の場合)

毎月の返済額

土地付注文住宅

4,500万円

5,044万8242円

14万134円

マンション

4,320万円

4,843万313円

13万4529円

建売住宅

4,200万円

4,708万5026円

13万792円

注文住宅

4,080万円

4,573万9740円

12万7055円

中古マンション

3,480万円

3,901万3307円

10万8370円

中古戸建

3,420万円

3,834万664円

10万6502円

世帯年収700万円の住宅ローン目安

収入が年間700万円の世帯における、住宅種類ごとの住宅ローン借入額の目安と返済総額、毎月の返済額は以下のとおりです。

住宅種類ごとの住宅ローン目安(世帯年収700万円)

住宅種類

住宅ローンの目安

返済総額(返済期間30年の場合)

毎月の返済額

土地付注文住宅

5,250万円

5,885万6283円

16万3490円

マンション

5,040万円

5,650万2032円

15万6950円

建売住宅

4,900万円

5,493万2531円

15万2590円

注文住宅

4,760万円

5,336万3030円

14万8231円

中古マンション

4,060万円

4,551万5525円

12万6432円

中古戸建

3,990万円

4,473万775円

12万4252円

世帯年収800万円の住宅ローン目安

収入が年間800万円の世帯における、住宅種類ごとの住宅ローン借入額の目安と返済総額、毎月の返済額は以下のとおりです。

住宅種類ごとの住宅ローン目安(世帯年収800万円)

住宅種類

住宅ローンの目安

返済総額(返済期間30年の場合)

毎月の返済額

土地付注文住宅

6,000万円

6,726万4323円

18万6845円

マンション

5,760万円

6,457万3751円

17万9372円

建売住宅

5,600万円

6,278万35円

17万4389円

注文住宅

5,440万円

6,098万6320円

16万9406円

中古マンション

4,640万円

5,201万7743円

14万4494円

中古戸建

4,560万円

5,112万886円

14万2002円

世帯年収1,000万円の住宅ローン目安

収入が年間1000万円の世帯における、住宅種類ごとの住宅ローン借入額の目安と返済総額、毎月の返済額は以下のとおりです。

住宅種類ごとの住宅ローン目安

住宅種類

住宅ローンの目安

返済総額(返済期間30年の場合)

毎月の返済額

土地付注文住宅

7,500万円

8,408万404円

23万3557円

マンション

7,200万円

8,071万7188円

22万4214円

建売住宅

7,000万円

7,847万5044円

21万7986円

注文住宅

6,800万円

7,623万2900円

21万1758円

中古マンション

5,800万円

6,502万2179円

18万617円

中古戸建

5,700万円

6,390万1107円

17万7503円

世帯年収が上がるほど、住宅ローン借入目安額の平均は上がります。また、毎月必要な返済額と利息も高額です。ただし、「世帯年収が〇〇万円だから、必ず〇〇万円の住宅ローンを組まなくてはいけない」という決まった考え方はありません。

希望する住宅の条件にあわせて、無理なく完済できる住宅ローンを組みましょう。

年収が低くても住宅ローンの審査に通るコツ

一般的に、高年収世帯の方が住宅ローンを組みやすいです。ただし、年収が低くてもコツや考え方を押さえれば、住宅ローンを組むことができます。年収の低い世帯が住宅ローンの審査に通るためのコツや条件を解説するので、参考にしてみてください。

安い物件を検討する

年収の低い世帯が住宅ローンを借りるには、価格の安い物件の購入を検討しましょう。一般的に、借入金額が少ないほど住宅ローンは借りやすいです。

そのため、中古物件などのできるだけ安い物件を検討してみてください。高い物件を購入する場合と比較すると、金融機関の住宅ローン審査に通りやすいでしょう。

配偶者を連帯保証人にする

年収が低く住宅ローンを借りられない場合は、配偶者を連帯保証人にすることも検討しましょう。連帯保証人とは、住宅ローンを借りた本人がお金を返せない場合に、返済義務を一緒に負う人を指します。

連帯保証人を設定すれば、金融機関もお金を貸しやすいです。ぜひ、連帯保証人の設定を検討してみてください。

自己資金を多く用意する

住宅ローンの審査に受かるためには、自己資金(頭金)の用意も大切です。住宅を購入する際にすべての資金をローンに頼るのではなく、一定の資金を自分で用意しましょう。自己資金を用意すれば住宅ローンで借りる金額を抑えられるため、審査に通りやすくなります。

まとめ

住宅ローンは、世帯年収が低くても借入可能です。審査に受かるためのコツを押さえておくと、より借入がしやすいでしょう。ぜひ、本記事で紹介した考え方を基に、借入金額や毎月の返済額などの条件を決めてみてください。

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