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賃貸と持ち家どちらがお得?メリットとデメリットを比較してわかりやすく解説

賃貸と持ち家どちらがお得?メリットとデメリットを比較してわかりやすく解説

新たな住まいを探すとき、賃貸と持ち家のどちらを選ぶかで悩む人も多いでしょう。本記事では、賃貸と持ち家のどちらがお得かについて説明します。それぞれのメリットやデメリットを知っておき、最適な住まいを選ぶために役立ててください。

2024年8月28日 かりる

賃貸と持ち家はどちらがお得?

ビジネスマンに相談をする夫婦

引越しを検討したとき、賃貸と持ち家はどちらがお得なのか考えることもあるでしょう。賃貸と持ち家のコストを比較する場合、さまざまな要素を考慮しなければなりません。そのため、どちらがお得かどうかは一概に言えず、ライフプランなどによって異なります。

一般的に、一生涯住むと仮定した場合は持ち家がお得です。持ち家の場合、ローンの返済はいずれは終わります。ローン完済後にはコストもあまりかからず、家も資産として手元に残ります。

一方、数年程度住むだけなら、賃貸はランニングコストが安く済むのでお得です。

賃貸と持ち家の生涯コストを比較

続いて、賃貸と持ち家の生涯コストの違いを比較してみましょう。今回は、家賃が月10万円の賃貸と、住宅ローンの返済額が月10万円の持ち家を例に考えてみます。

持ち家の住宅ローンについては、フラット35の金利(2024年7月時点)を参考に、固定金利を1.950%とします。35年の元利均等返済で返済額を月10万円とすると、約3,000万円の借入が可能です。頭金なし、物件価格3,000万円として試算すると、次のようになります。

賃貸及び持ち家でかかるコスト
賃貸 持ち家
初期費用 50万円(家賃5ヵ月分と仮定) 300万円(物件価格の10%と仮定)
ランニングコスト 家賃 月10万円
火災保険料 年1万円
更新料 2年ごとに10万円(年5万円)
ローン返済 月10万円
修繕積立金・管理費 月2万円
火災保険料 年1万円
固定資産税・都市計画税 年10万円
修繕費用 20年、40年経過時に各200万円
経過年数とかかるコストの合計の比較
賃貸のコストの累計 持ち家のコストの累計
10年後まで 1,310万円 1,850万円
20年後まで 2,570万円 3,600万円
30年後まで 3,830万円 5,150万円
40年後まで 5,090万円 6,300万円
50年後まで 6,350万円 6,650万円
60年後まで 7,610万円 7,000万円

上の表から分かるとおり、居住年数が40年くらいまでは持ち家の方がコストがかかります。しかし、ローン返済が終わってからは次第に差が小さくなり、60年住んだ場合には持ち家のコストの方が低くなる可能性があります。

上記のコストはあくまで一例です。実際には賃貸の更新料や引っ越しの有無をはじめ、住宅ローンの頭金や金利、物件の広さや評価額、修繕の種類や回数などさまざまな要素によってコストは変わってきます。

一般的には、長く住むほど持ち家の方がお得になると考えておきましょう。

賃貸のメリット・デメリット

部屋の中の様子

賃貸か持ち家かは、コスト面の損得のみならず、メリット・デメリットも比較して考えるのがおすすめです。まずは賃貸のメリットとデメリットについて解説します。

賃貸のメリット

賃貸住宅に住む場合、次のような点がメリットになります。

賃貸のメリット
  • 引越しが自由にできる
  • 修理・修繕費用がかからない
  • 税金の負担がない
  • 持ち家よりも初期費用が安く済む
  • 住宅ローンを抱えなくて済む

賃貸の大きなメリットは、気軽に引越しができる点です。仕事の都合やライフスタイルの変化により転居したくなった場合、賃貸なら簡単に住み替えができます。住まいはやがて老朽化しますが、賃貸なら引越しをして新築のマンションに住み替えることも可能です。

また、賃貸では家賃以外にかかるランニングコストが少ないのもメリットです。修理・修繕費用、固定資産税・都市計画税等は家主(大家)が負担します。賃貸でも初期費用はある程度かかりますが、持ち家ほど高くはありません。

住宅ローンを組む必要もないので、審査やローン返済のプレッシャーがないのも賃貸ならではのメリットです。

賃貸のデメリット

賃貸住宅に住むデメリットとしては、次のような点が挙げられます。

賃貸のデメリット
  • 住宅が自分の資産として残らない
  • 内装や設備を変更できない
  • 高齢になると借りにくくなってしまう

持ち家の場合には、ローン返済を終えたら家は自分のものになります。しかし、賃貸では何年家賃を払い続けても、家は自分のものにはなりません。

また、賃貸の内装や設備は、所有者である家主が決めるものです。住んでいる人が自分好みに変更できないため、自由にリフォームすることは難しいでしょう。

賃貸住宅を借りている間は、家賃を払い続けなければなりません。老後に安定した収入がなくなると、賃貸住宅は借りにくくなります。高齢になると収入面の不安も生まれやすいので、契約が難しくなってしまうデメリットもあります。

賃貸がおすすめの人

持ち家よりも賃貸が向いているのは、次のような人です。

賃貸がおすすめの人
  • 転勤が多い人
  • ライフプランが未定の人
  • ライフスタイルに合わせて住み替えしたい人
  • 住宅ローンを抱えたくない人
  • 将来実家を相続できる人

転勤が多ければ、その都度住み替えできる賃貸が安心でしょう。将来のライフプランが未定の人や、その都度生活スタイルに合った最適な住まいを探したいという人も、賃貸が向いています。

また、住宅ローンは人生において大きな借金といっても過言ではありません。借金を背負いたくない人や、住宅ローンの審査に通りにくい人も、賃貸を選んだ方がよいでしょう。将来的に実家を相続できる人も、老後の住居を確保できるため、当面は賃貸に住むと損をしにくいです。

持ち家のメリット・デメリット

キッチンとリビングの様子

続いて、マンションや一戸建てを購入して持ち家を手に入れるメリット、デメリットについてみていきましょう。

持ち家のメリット

持ち家を選ぶメリットとは、次のような点です。

持ち家のメリット
  • 住宅が自らの資産となる
  • 住宅ローンの団体信用生命保険に加入できる
  • 住宅ローンを完済すれば住居費の負担が軽くなる
  • 好みに合わせた内装や設備にできる

持ち家は自分の資産となります。将来子供に家を残すこともできますし、売却したり賃貸したりすることも可能です。団体信用生命保険に加入すれば、万一のときにはローンが完済され、負担のない住宅を家族に残せます。

また、住宅ローン返済中は毎月支払う必要があるものの、完済すれば返済の負担はなくなります。マンションの管理費や修繕積立金、一戸建てのメンテナンス費用などはかかりますが、ローン完済後の住居費はかなり抑えられるでしょう。老後の住まいを確保できるのも安心です。

内装や設備を自由に決められるのも持ち家ならではのメリットです。老後も住み慣れた家をバリアフリーを施す形でリフォームすれば安心して長く住み続けられるでしょう。

持ち家のデメリット

持ち家を購入するデメリットとしては、次のような点が挙げられます。

持ち家のデメリット
  • 簡単に引越しできない
  • 初期費用が高額になる
  • 長期間住宅ローンに拘束される
  • 修理・修繕費用の負担が生じる
  • 毎年固定資産税・都市計画税を払わなければならない

持ち家の場合には、簡単に住み替えができません。もし売却するとしても、すぐに買い手がつくとも限らないでしょう。また、住宅購入時には住宅ローンの頭金や諸費用などが発生するため、賃貸よりも初期費用が高額になるのもデメリットです。

持ち家の初期費用としてかかる住宅ローンの諸費用については、以下の記事を参考にしてください。

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住宅ローンを組む場合には、大きな借金を背負うことになります。もし返済を怠れば、家を失うリスクも否定できません。住宅ローンの返済は数十年に及ぶのが一般的であるため、長期間ローンに拘束されるのは持ち家のデメリットと言えるでしょう。

また、持ち家の場合修理・修繕費用や固定資産税、都市計画税といった住宅ローン以外の負担も発生します。あらかじめかかる費用を予測して準備しておかないと、急な出費で困る可能性もあるため注意が必要です。

持ち家がおすすめの人

賃貸と持ち家のメリット、デメリットを比較し、持ち家が向いていると思われるのは次のような人です。

持ち家がおすすめの人
  • 家を資産として残したい人
  • 転勤がない人
  • 家を自分好みにリフォームしたい人
  • 退職までに住宅ローンを完済できる人

最終的に家を自分のものにしたいと考える人は、持ち家がおすすめです。持ち家なら子どもや孫に残すこともできますし、住まなくなったら売却してお金に換えることもできます。ただし、中古物件を購入した場合などは、資産価値が下がってしまうこともあるので注意しましょう。

転勤がない人や家を自由にリフォームしたい人も、持ち家が向いています。退職までに住宅ローンを完済できる人は、持ち家を購入しておくことで、老後のライフプランを立てやすくなるでしょう。

賃貸と持ち家を選ぶポイント

家の模型を持つビジネスマンの上半身

賃貸、持ち家それぞれにメリットやデメリットがあり、どちらがお得とは一概には言えません。ここからは、賃貸と持ち家で悩んだとき、選ぶ際のポイントについて説明します。

転勤や転職の可能性を踏まえて選ぶ

家を選ぶときには、転勤や転職の可能性を考えておくことが大切です。転勤が頻繁にあることが予想される場合や、転職して遠方に行く可能性がある場合には、賃貸を選んでおくのが安心です。持ち家を選ぶ場合には、売却しやすいか、賃貸に出せるかにも注目しておくとよいでしょう。

世帯のライフスタイルに合わせて選ぶ

マイホームを購入する場合には、世帯のライフスタイルに合わせて選びましょう。将来子供が増えることも考えておかなければなりません。もし購入した家が手狭になったら、引越ししなければならない可能性もあります。家族の人数や生活スタイルが定まるまでは、賃貸に住むというのも一つの方法です。

持ち家を選んだら、ライフスタイルに合わせてリフォームしたり、自分でDIYしたりできます。自分好みの家を作りたいという人は、持ち家を選ぶのがおすすめです。

老後の収入やライフプランを見据えて選ぶ

賃貸か持ち家かを決めるときには、ライフプランを考えておくことが大切です。家族がいる人は、将来どのような生活をしたいかを家族と話し合い、生活スタイルに合った住宅を選びましょう。

働いていて毎月安定した収入があれば、家賃や住宅ローンの支払いもできます。しかし、老後には収入が年金だけになってしまうことも多いでしょう。老後に家賃の返済が困難になることが予想されるなら、早めに持ち家を購入し、ローンの支払いを終わらせておくのが安心です。

まとめ

リビングでくつろぐ家族

賃貸と持ち家を比較した場合、長く住む前提なら持ち家の方がコスト面ではお得です。ただし、住まいを選ぶときにはコスト面以外にも考えておかなければならないことが多々あります。賃貸、持ち家のメリット、デメリットを知り、自分に合った住まいを選びましょう。

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