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SDGsに取り組む企業の事例を紹介!目的やメリットも知っておこう

SDGsに取り組む企業の事例を紹介!目的やメリットも知っておこう

SDGsは、企業にとって社会貢献だけでなく、成長戦略の一環としても重要です。SDGsの目標達成に取り組むことで、ブランド力向上や新たなビジネスチャンスにつながります。 本記事では、企業がSDGsに取り組むメリットや具体的な戦略などを詳しく解説します。

2025年4月1日 くらす

SDGsとは?企業が取り組むべき理由

SDGsの積み木

SDGsとは、地球規模の課題を解決するために企業や政府、個人が果たすべき役割を示した以下の17の国際目標です。

SDGsの17のゴール
  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤を作ろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任、つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsは環境保全や社会問題の解決を通じて持続可能な社会を構築することを目的としており、企業も積極的に取り入れていく必要があります。

近年、SDGsはグローバルな企業戦略の重要な要素となっており、多くの企業が持続可能な製品開発や社会貢献活動を展開しています。脱炭素化や資源循環などの対策を事業戦略に取り入れている企業も多いです。

SDGsの目標を達成すると、企業はイメージアップだけでなく、新たなビジネスチャンスも得られるでしょう。こういったさまざまなメリットも、近年SDGsが企業に注目されている理由の一つです。

SDGsが企業にもたらすメリット

SDGsの文字に集まる人々

SDGsに取り組むことで、企業はさまざまなメリットを得られます。企業がSDGsの活動に取り組み、目標を達成するメリットを、詳しくみていきましょう。

企業ブランド力の向上

SDGsの活動に取り組むと、企業のブランドイメージ向上につながります。

現代の消費者は、単に商品やサービスの価格、品質だけでなく、その企業が社会や環境に対してどのような活動をしているかを重視する傾向があります。そのため、環境問題や社会課題に積極的に取り組む企業は、消費者からの支持を得やすくなり、ブランドの信頼性も高まります。

投資家がSDGsの観点から企業を評価することもあるため、SDGsの活動に取り組むことはビジネス面でも有利に働くでしょう。

新しいビジネスチャンスの創出

SDGsに基づいたビジネスモデルを構築し、目標達成に向けて動くことで、新しいビジネスチャンスを作れます。

例えば、環境負荷を低減する製品や再生可能エネルギーの活用、フェアトレード商品など、社会的課題を解決する商品・サービスの需要は年々高まっています。社内でエネルギー効率の向上や廃棄物削減の目標を達成すると、結果としてコスト削減につながるというメリットもあります。

従業員・顧客の満足度向上

SDGsへの取り組みは、従業員や顧客の満足度を高められるというメリットもあります。従業員にとって働きやすい職場環境を作ることで、離職率の低下や人材の定着に効果的です。

企業が環境や社会貢献を意識したグローバルな活動をおこなうことで、顧客が共感してくれるチャンスが広がります。若い世代の消費者は、倫理的な観点から企業を評価する傾向が強く、SDGsに積極的な企業の製品やサービスを選ぶ可能性が高いです。

SDGsを取り入れる企業が抱える課題とその解決策

自然と都市

SDGsを企業経営に組み込むことは、今後のビジネス戦略には欠かせません。ですが、実際に取り組む際には多くの課題があります。目的を明確にすることの難しさ、社内の理解不足、コストやリソースの制約といった問題を、事前に把握しておきましょう。

ここでは、それぞれの課題と解決策について解説します。

SDGsの具体的な目標設定が難しい

SDGsには17のゴールと169のターゲットが設定されており、自社の目的に適した目標を選定するのは非常に難しいです。とくに、どんな目的で自社で取り入れたいのか、どんな目標で成果を出すべきかが見えにくいこともあります。

この課題を解決するためには、まず自社の事業内容や目的と関連性の高いSDGsを洗い出すことがおすすめです。例えば、製造業であれば「エネルギーの効率化」、IT企業であれば「教育プログラムの開発」などがあります。

事前に具体的な目的と指標を設定し、進捗を確認できるようにしておきましょう。

社内での理解や取り組みが不十分

SDGsの導入が進まない要因の一つに、社内の理解不足があります。経営層がSDGsの重要性を認識していても、現場レベルでの意識が低いと実際の取り組みに結びつきません。

この問題を解決するには、全社員を対象にした研修やワークショップを実施し、SDGsの意義や具体的な取り組みを共有することがおすすめです。

コストやリソースを割く余裕がない

SDGsに取り組むには、追加の予算や人材が必要になるケースが多いため、事業内容や事業規模によっては負担が大きくなってしまいます。

この課題を解決するには、低コストで実施可能な目標から着手することがおすすめです。ペーパーレス化など社内の無駄を省く業務改善は、すぐに取り組めるうえにコスト削減もできます。

SDGsを企業戦略に組み込む具体的な3ステップ

地球を手に持つ人

企業がSDGsを推進するには、いくつかの具体的なステップを追っていく必要があります。いきなり形だけSDGsを取り入れて失敗しないよう、以下の手順をチェックしていきましょう。

自社の現状を分析し、優先課題を明確にする

企業が最初におこなうべきステップは、自社の現状を徹底的に分析し、どのSDGsの目標が自社にもっとも関連性があるかを明確にすることです。

業界ごとの課題や自社の強みを踏まえ、現状の環境負荷や労働条件、社会的な影響を見つめ直します。この分析内容に基づいて、どの開発目標に取り組むべきかを決めていきましょう。

例としては、製造業なら「責任ある消費と生産」の目標が重要になるケースもあります。分析結果を元に、SDGsの中で優先すべき課題を特定し、その後の戦略に活かしていきましょう。

戦略に落とし込む具体的な目標を決める

自社の優先課題が明確になったら、それを実現するための具体的な目標を設定していきます。

目標設定には「SMART」という基準を用いることが効果的です。

SMARTの基準
  • Specific(具体的)
  • Measurable(測定可能)
  • Achievable(達成可能)
  • Relevant(関連性)
  • Time-bound(期限)

例えば、環境への負荷を減らすために「2025年までに二酸化炭素排出量を20%削減する」など、具体的な目標を設定することで進捗を確認しやすく、実行可能な戦略が立てやすくなります。

PDCAサイクルを回して改善を続ける

目標を設定した後は、PDCAサイクルを活用して、施策を実行し、その結果を定期的に確認・改善していくことが大切です。

定期的なモニタリングと評価をおこない、目標達成に向けて進捗を確認します。もし計画通りに進まない場合には、その原因を分析し、戦略を修正します。

このサイクルを繰り返すことで、企業のSDGsに対する取り組みをより効果的に進めやすくなります。

企業が今すぐ取り組める4つのSDGs戦略

地球のパズルピースを持つ人々

SDGsへの取り組みは長期的な視点が必要ですが、すぐに実行できる戦略もあります。

以下で紹介する戦略は、企業が今すぐにでも始められ、短期間で成果を出せるものばかりです。自社の規模や業態に応じて、これらの方法も取り入れてみてください。

業務の改善で環境への負担を軽減する

企業の業務改善は、環境負荷を軽減できる方法の一つです。例えば、エネルギー効率の良い設備への投資や、省エネルギー化の取り組みを強化することなどが挙げられます。照明のLED化、電力消費のモニタリングなど、環境負荷を減らす取り組みを実施してみましょう。製品のパッケージをリサイクル可能な素材に変更すれば、廃棄物削減にも繋がります。

これらの施策は、短期間で環境への負担を減らし、企業のSDGsへの貢献を示すことにもつながります。

働きやすいよう労働環境を整える

社員が働きやすい環境を整えることも、SDGs達成のための大きな指標の一つです。例としては、フレックスタイム制度やリモートワークを導入し、ワークライフバランスを向上させることが挙げられます。

社員の満足度が高まれば生産性向上にも繋がります。性別や年齢、障害の有無にかかわらず誰もが平等に働ける環境を作ることは、「働きがいも経済成長も」のSDGs目標にも関連しています。

ワークライフバランスについては、以下の記事も参考にしてみてください。

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清掃活動など地域への社会貢献をする

地域社会への貢献は、企業がSDGsに取り組むうえで大切な目標です。例として、企業が地元で清掃活動をしたり、地域のイベントに参加したりすることで、社会貢献を通じて地域の人々と繋がれます。他にも、地域の教育機関と提携して、地元の若者を支援するプログラムを立ち上げることも効果的です。

この活動は「住み続けられる街づくりを」というSDGs目標にも貢献できます。

社内でSDGsの教育に取り組む

企業で社員全員がSDGsの重要性を理解し、積極的に取り組むことも大切です。企業内で定期的にSDGsに関する勉強会を開催し、全社員にその理念を浸透させましょう。

教育を通じて社員一人ひとりが自分の業務や行動がどのようにSDGsに貢献するのかを意識するようになれば、より積極的に取り組めるようになります。

企業としての社会的責任を全員が自覚することで、取り組みの成果がより大きなものになるでしょう。

まとめ

SDGsに考える女性

SDGsは、企業にとって単なる社会貢献の一環ではなく、持続的な成長を実現するための重要な取り組みです。自社の現状を分析し、優先すべき課題を明確にしたうえで、具体的な目標を設定してSDGsに取り組んでいきましょう。

業務の改善や労働環境の整備、地域貢献などの取り組みを始めることで、企業はSDGsに貢献しながら社会的責任を果たし、さらに成長し続けることが可能です。本記事で紹介した具体的な方法もふまえて、企業でできるSDGsへの取り組みを見つけていきましょう。

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