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冷え性が辛い人必見!改善に効く身体があたたまる飲み物を5つご紹介

冷え性が辛い人必見!改善に効く身体があたたまる飲み物を5つご紹介

手足が冷えて辛い、一度冷えるとなかなか温まらないといったお悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?疲れや肩こり、めまいなどの不調も、実は冷え性が原因かもしれません。身体を温めるのに役立つ飲み物を手軽に取り入れ、冷え性の改善を目指しましょう。

2023年11月7日 くらす

Supervisor監修者

成松 由佳

管理栄養士
成松 由佳

大学院修士課程修了後、製薬会社での勤務を経て、フリーランスとして独立。コラム執筆のほか、栄養相談やレシピ開発、ラジオ出演など幅広く活動。食事に悩む時間やストレスを減らし前向きに暮らせるサポートを行う。

冷え性とはどんな状態?

冷え性とは、特に病気や身体の異常がないにも関わらず、身体の一部が冷たく感じる状態を指します。特に手足といった末端が冷える場合が多く、身体の中心部と手先、足先に温度差がみられます。温かい環境でも手足の温度が回復しにくいことも特徴です。

ここでは、冷え性でみられる症状や「低体温」との違い、冷え性が身体に及ぼす悪影響について解説します。

冷え性の症状

冷え性では手足の冷え以外にも、さまざまな症状が現れます。特に多いとされる症状は、肩こり、疲れやすさ、頭痛、便秘、腰痛、めまい、ふらつきなどです。気分の落ち込みといった精神面での症状がみられることもあります。

低体温との違い

「低体温」は、体温そのものが低い状態です。肛門に温度計を入れて深部体温を測り、35℃以下の場合を低体温といいます。体の震えや、動きがゆっくりになる、感覚が麻痺するなど、身体の働きが低下します。

一方、冷え性は手足など身体の一部分の温度が低い状態です。体温に関わらず、部分的な身体の冷えを自覚していれば冷え性といえます。

冷え性が体に良くない理由

体の働きは36~37℃で最も活性化されるため、冷えた状態が長く続くことは体の働きを低下させる原因となります。血行不良による肩こりやむくみなどの症状や、免疫力が低下し風邪を引きやすくなるなど、健康を損なうさまざまな症状につながります。

冷え性の原因

身体の中心部で生み出された体温は、血流に乗って手足など身体の末端まで運ばれます。何らかの原因で体温が十分に運ばれないと、身体の部分的な冷えにつながります。ここでは、冷え性の主な原因を3つ解説します。

自律神経の乱れ

自律神経は、血液循環や呼吸など身体の重要な働きに関わっている神経です。交感神経と副交感神経の2種類の神経がバランスをとりながら、身体の機能を細かく調節しています。交感神経が優位になると血管は収縮し、反対に副交感神経が優位になると拡張します。

自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に働く状態が続くと血管が収縮したままになるため血流が悪くなります。その結果、身体の末端まで体温が届かなくなり、手足が冷えてしまうのです。

衣服による締め付け

衣服による締め付けも、血流を悪化させ、体熱が運ばれるのを妨げる原因です。ズボンやストッキング、ブーツなどによる締め付けを避けることも、冷え性対策には大切です。

筋肉量の低下

筋肉は体を動かすだけでなく、体熱を生み出す働きもあります。筋肉量が低下すると、作られる熱も少なくなるため、冷えの原因となります。

冷え性改善におすすめの飲み物5選

冷え性を改善するには、身体を温めることや血流を上げて体温が末端まで行き届くようにすることが大切です。このような効果を期待するには、どのような飲み物を飲むと良いでしょうか。おすすめの飲み物を5つ紹介します。

紅茶

東洋医学の考え方では、食べ物や飲み物は体を温める「陽性」と体を冷やす「陰性」の2種類に分かれます。紅茶は陽性に分類され、体が温まる飲み物であるとされています。ホットで飲むとさらに良いでしょう。

しょうが湯

しょうがに含まれるショウガオールという成分には、血管を広げて血流を改善する働きがあります。市販のしょうがドリンクやスティックタイプのものもありますが、自分でも簡単に作れます。しょうがをすりおろし、はちみつをお湯とともにカップに入れて完成です。

ココア

ココアには、ポリフェノールの一種であるテオブロミンという成分が含まれています。血管を拡張させて血流を増やすことで、手足の冷えを改善する効果が期待されています。

みそ汁

みそは東洋医学では陽性に分類される食べ物で、体を温める働きがあるとされます。具材にも陽性の食材を加えて作るとさらに良いでしょう。

陽性に分類される食材は、にんじん、ねぎ、かぼちゃ、れんこん、たまねぎなどです。一方、大根やなす、白菜は体を冷やす陰性の食材に分類されるので注意しましょう。

白湯

白湯とは、水をいったん沸騰させたのちに冷ましたものです。体を温める成分は特に含まれませんが、温かいものを飲むことで内側から体が温まるため、手足の保温にもつながります。手軽に準備できるおすすめの飲み物です。

冷え性改善のために注意が必要な飲み物

牛乳

牛乳は陰性に分類される飲み物です。一方、同じく乳製品であるチーズ、ヨーグルトなど発酵させた食べ物では、陰性の性質が弱まるため体を冷やしにくいとされています。

乳製品をとる場合は、牛乳ではなくチーズやヨーグルトを選ぶと良いでしょう。

コーヒー

コーヒーも陰性の飲み物です。まったく飲んではいけないわけではありませんが、飲みすぎには注意しましょう。また夜は1日の中で最も体温が下がる時間帯であるため、さらに体温を下げないよう摂取を避けると良いでしょう。

緑茶

緑茶も陰性の飲み物です。コーヒー同様、飲みすぎや夜の摂取は控えるのがおすすめです。

砂糖の入った飲み物

砂糖は陰性の食品であるため、体を冷やすとされています。陽性の飲み物である紅茶やココアなどを飲む場合にも、入れすぎないよう注意が必要です。

飲み物以外の冷え性改善に役立つ方法

飲み物の種類を工夫する以外にも、冷え性改善に役立つ方法は多くあります。ここからは、冷え性改善につながる生活習慣のポイントを解説します。

バランスの良い食事をとる

体熱を生み出すには、体内で燃料として働く炭水化物や脂質の摂取が欠かせません。また、筋肉を作るのに必要なたんぱく質、これらの体の働きを助けるビタミン・ミネラルも必要です。

そのためには、さまざまな食材を取り入れてバランスの良い食事になるよう工夫しましょう。主食・主菜・副菜を1食の食事で揃えるのがおすすめです。

バランスの良い食事に必要な3つの料理
  • 主食:ご飯、パン、麺類など、主に炭水化物がとれる食べ物。
  • 主菜:肉、魚、卵、大豆製品を主に使用した料理。たんぱく質を豊富に含む。
  • 副菜:野菜、海藻、きのこ類を主に使った料理。主にビタミン・ミネラルがとれる。

さらに、食事に陽性の食材を取り入れることで身体を温める効果が期待できます。冬にとれるもの、寒い地方でとれるもの、地中で育つもの、固いものや黒っぽいものが陽性に分類される食材です。

一方、夏にとれるものや暑い地方でとれるもの、地上で育つもの、柔らかいものや白いものは陰性に分類されます。体を冷やしやすくするため、食べすぎには注意しましょう。また、加熱した温かいものを食べるように心がけましょう。

1日3食とる

3食の食事を抜かずにとることは、健康維持に関わる栄養素を十分に摂取するために必要です。

また、食事の後は体熱産生が高まることも知られています。3食の中でも、朝食の後のタイミングで特に体熱が多く産生されます。朝食は欠かさずとり、朝から体温を上げましょう。

3つの「首」を温める

冷え性改善には、首・手首・足首の3つの「首」を温めると良いとされています。この3か所は、薄い皮膚の下に太い血管が通っている部分です。温めることで血行が促進され、身体全体が温まるのに役立ちます。

3つの「首」を温めることにはリラックス効果もあるため、副交感神経の働きを高める作用も期待できます。マフラーやネックウォーマー、レッグウォーマー、靴下などを利用して保温しましょう。

さらに、冷え性ではお腹の冷えを感じる場合もあります。腹巻やガードル、スパッツなどを使用するのも良いでしょう。

また、衣服は締めつけの強くないもの、吸湿性があり蒸れにくい素材のものを選ぶのがおすすめです。締めつけが強いと血行が滞る可能性があるためです。また、汗をかいて蒸れると、汗が乾くときに熱が奪われ、かえって冷えにつながります。

ストレッチをする

ストレッチで手足の血行を良くすることも、冷え性の改善に役立ちます。ここでは、手足のストレッチを3つ紹介します。

かかと上げ

足を肩幅に広げて立ち、ゆっくりとかかとを上げ下げします。「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉を動かすことで、全身の血液循環を促進する効果があります。

足首回し

床または椅子に座り、片方の足をもう片方の膝に乗せます。片手で足首、もう片方の手で足の甲をつかみ、足首を曲げ伸ばししたり回したりします。足の末端への血流を増やすのに役立ちます。

手首回し

両手を握り合わせ、手首をひねりながら回します。右回しと左回しの両方を行いましょう。手の末端への血流を促進し、冷え性の改善につながります。

ぬるめのお湯で入浴する

入浴は体を直接温めるため、冷え性改善に効果的です。ただし、温度には注意が必要です。

42℃以上の熱いお湯は交感神経の働きを活発にするため、冷え性の改善には逆効果となります。副交感神経が優位になるよう、40℃以下のぬるめのお湯で入浴しましょう。

冷え性改善のツボを押す

ツボ押しも冷え性改善につながる方法のひとつです。効果的といわれるツボを2つ紹介します。

三陰交(さんいんこう)

内くるぶしから指幅4本上の場所を指します。東洋医学でいう肝・脾・腎の3つの働きを改善し、特に女性特有の症状に効果的とされているツボです。すねをつかみ、親指で5秒を目安に押すと良いでしょう。

湧泉(ゆうせん)

足の裏にあるツボです。土踏まずの上、指を曲げた時に最も凹む場所を指します。刺激すると泉のように元気が湧いてくるとされることから名づけられました。自律神経を調整する働きがあり、冷え性の改善に効果が期待されています。

まとめ

冷え性とは、手足など身体の一部分に冷えを感じる状態のことです。体熱の産生が足りない場合や、血流が悪く手足まで十分に温まらない場合に起こります。体を温める働きを持つ飲み物を取り入れて、冷え性の改善に役立てましょう。

また、冷え性改善の方法には食事や入浴、ストレッチなど、さまざまな方法があります。自分に合った方法を実践し、冷えに伴う不快な症状を予防・改善して健康に過ごしましょう。 

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