
冷え性が辛い人必見!改善に効く身体があたたまる飲み物を5つご紹介
Supervisor監修者
管理栄養士成松 由佳
大学院修士課程修了後、製薬会社での勤務を経て、フリーランスとして独立。コラム執筆のほか、栄養相談やレシピ開発、ラジオ出演など幅広く活動。食事に悩む時間やストレスを減らし前向きに暮らせるサポートを行う。
飲み物の種類を工夫する以外にも、冷え性改善に役立つ方法は多くあります。ここからは、冷え性改善につながる生活習慣のポイントを解説します。
バランスの良い食事をとる
体熱を生み出すには、体内で燃料として働く炭水化物や脂質の摂取が欠かせません。また、筋肉を作るのに必要なたんぱく質、これらの体の働きを助けるビタミン・ミネラルも必要です。
そのためには、さまざまな食材を取り入れてバランスの良い食事になるよう工夫しましょう。主食・主菜・副菜を1食の食事で揃えるのがおすすめです。
- 主食:ご飯、パン、麺類など、主に炭水化物がとれる食べ物。
- 主菜:肉、魚、卵、大豆製品を主に使用した料理。たんぱく質を豊富に含む。
- 副菜:野菜、海藻、きのこ類を主に使った料理。主にビタミン・ミネラルがとれる。
さらに、食事に陽性の食材を取り入れることで身体を温める効果が期待できます。冬にとれるもの、寒い地方でとれるもの、地中で育つもの、固いものや黒っぽいものが陽性に分類される食材です。
一方、夏にとれるものや暑い地方でとれるもの、地上で育つもの、柔らかいものや白いものは陰性に分類されます。体を冷やしやすくするため、食べすぎには注意しましょう。また、加熱した温かいものを食べるように心がけましょう。
1日3食とる
3食の食事を抜かずにとることは、健康維持に関わる栄養素を十分に摂取するために必要です。
また、食事の後は体熱産生が高まることも知られています。3食の中でも、朝食の後のタイミングで特に体熱が多く産生されます。朝食は欠かさずとり、朝から体温を上げましょう。
3つの「首」を温める
冷え性改善には、首・手首・足首の3つの「首」を温めると良いとされています。この3か所は、薄い皮膚の下に太い血管が通っている部分です。温めることで血行が促進され、身体全体が温まるのに役立ちます。
3つの「首」を温めることにはリラックス効果もあるため、副交感神経の働きを高める作用も期待できます。マフラーやネックウォーマー、レッグウォーマー、靴下などを利用して保温しましょう。
さらに、冷え性ではお腹の冷えを感じる場合もあります。腹巻やガードル、スパッツなどを使用するのも良いでしょう。
また、衣服は締めつけの強くないもの、吸湿性があり蒸れにくい素材のものを選ぶのがおすすめです。締めつけが強いと血行が滞る可能性があるためです。また、汗をかいて蒸れると、汗が乾くときに熱が奪われ、かえって冷えにつながります。
ストレッチをする
ストレッチで手足の血行を良くすることも、冷え性の改善に役立ちます。ここでは、手足のストレッチを3つ紹介します。
かかと上げ
足を肩幅に広げて立ち、ゆっくりとかかとを上げ下げします。「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉を動かすことで、全身の血液循環を促進する効果があります。
足首回し
床または椅子に座り、片方の足をもう片方の膝に乗せます。片手で足首、もう片方の手で足の甲をつかみ、足首を曲げ伸ばししたり回したりします。足の末端への血流を増やすのに役立ちます。
手首回し
両手を握り合わせ、手首をひねりながら回します。右回しと左回しの両方を行いましょう。手の末端への血流を促進し、冷え性の改善につながります。