幼児におすすめの習い事8選!早いうちに経験させるメリットと注意点もあわせてご紹介
幼稚園や保育園に通う「幼児」のうちから習い事をするのは決して珍しくありません。とはいえ、自分の子供をどの習い事に通わせたらよいかお悩みの人もいるのではないでしょうか。この記事では、おすすめの習い事に加え、習い事を早いうちに経験させるメリットと注意点について解説します。
習い事をしている幼児の割合は?
最初に、習い事をしている幼児の割合について解説します。学研教育総合研究所の「幼児白書Web版(2022年9月調査)」によると、同調査参加者のうち56.1%が「習い事をしている」と回答していました。
つまり、2人に1人の幼児が何らかの習い事をしている計算になります。地域や年齢によっても多少事情は異なりますが、習い事をしている幼児というのは決して珍しくないことがわかります。
幼児に習い事をさせるメリット
幼児に習い事をさせるのがおすすめな理由として、以下でご紹介するメリットが挙げられます。
達成感が得られ自信につながる
幼児に習い事をさせることで達成感が得られ、この成功体験から自信につながります。どのような習い事であっても、最初からスムーズにできる幼児はほとんどいません。しかし、練習を積み重ねていくことで課題をクリアできるようになっていきます。
そのプロセスを幼児のうちから習い事を通じて体験し「自分にもできた」という達成感が得られれば、自信につながるはずです。
特に、幼児向けの習い事は最初のうちは達成しやすい目標が設定されている場合が多いため「子供に習い事の経験を通じて自信を付けさせたい」「精神的に成長させたい」と思うならよい機会になるでしょう。
続けられる趣味や特技が見つかる
幼児のうちは、まだ自分の好きなことや向いていることがわからない状態であるため、興味を持ちそうなことは習い事を通じて経験させてみましょう。
幼児のうちは、まだ自分の好きなことや向いていることがわからない状態であるため、興味を持ちそうなことは一通り習い事を通じて経験させてみましょう。
さまざまな習い事を経験させる中で、本人にとって「好き」「楽しい」と思えることが見つかるかもしれません。嫌がることを無理に続けさせる必要はありませんが、幼児本人が本当に楽しそうに、前向きに取り組んでいるなら続けさせてみましょう。
体力がつく
幼児のうちから水泳や体操といった運動系の習い事をさせることで、体力がつくのもメリットです。幼児向けの運動系の習い事をさせれば、無理のないペースで体を動かす機会を増やせます。
丈夫な体を作り、幼稚園や保育園、小学校での生活を目一杯楽しめるようにするためにも、体力づくりは不可欠です。特に都心に住んでいて外で遊ぶ機会が少ない場合は、運動系の習い事を前向きに検討しましょう。
脳の発達によい
幼児本人が習い事を楽しむことで、自然と脳の発達につながるのも大きなメリットといえるでしょう。
人間の脳を刺激し活性化させるためには、興味を持てる新しいことにチャレンジすることが重要です。これにより、脳内で神経伝達物質のドーパミンが分泌され、脳の働きも高まっていきます。
参照:文部科学省「幼児期運動指針」社会性が身につく
習い事を通じて社会性が身につけられるのも大きなメリットです。幼児向けの習い事は、先生1人と生徒1人の個人レッスン方式である場合もあれば、先生1~2人に対して生徒複数人という集団レッスン方式の場合もあります。
定められたルールに従って行動しないとスムーズに進められないので、幼児であっても周囲を観察し、ふさわしいふるまいを考え配慮しながら行動する必要があります。
また、サッカーなどの集団競技を習わせるのも社会性を育てるという意味では有効です。集団競技で成果を出すためにはルールの理解や個々人の能力も重要ですが、それ以上にチーム全体で協力し、その場におけるベストな行動をすることが大切です。
自ずと周囲の状況を考え、ふさわしい行動をしつつ協力することが求められるため、幼児の頃から社会性を育てる手段として、習い事はおすすめです。
幼児に人気の習い事とおすすめ8選
これから幼児に習い事をさせようと思う場合、参考になるのが「他の幼児はどういう習い事をしているのか」というデータです。まずは、幼児に人気の習い事をご紹介します。
学研教育総合研究所「幼児白書Web版(2022年9月調査)」の調査によると、1位「水泳」、2位「英会話教室」、3位「体操教室」、4位「通信教育」、5位「音楽教室」の順になっています。最も人気がある習い事は水泳ですが、運動系と学習系のどちらも人気があるといえるでしょう。
出典:学研教育総合研究所「幼児白書Web版(2022年9月調査)」人気の習い事ベスト5を確認したうえで、ここからは幼児におすすめの習い事8選をご紹介します。それぞれのメリットやかかる費用まで解説しているので、幼児向けの習い事選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
なお、習い事にかかる費用はあくまで一般的な例であるため、実際に入会を検討する際は教室や運営会社に問い合わせて費用を確認しましょう。
水泳
幼児にさせたい運動系の習い事として、特に人気が高いもののひとつが水泳です。水泳は全身を使う運動であるため、基礎体力を向上させたい場合にもおすすめです。
また、水中では浮力が働くので、幼児でも運動による体の負担が少ないという特徴があります。部分的な骨や筋肉に負担が集中しにくいため、けがをしにくいのも大きなメリットです。
他の運動系の習い事と比べ、用具代があまりかからないという経済面でのメリットもあります。
かかる費用
1ヵ月につき7,000円~1万円程度が一般的ですが、コースや通う回数により異なります。詳しくはお近くのスイミングスクールに問い合わせてみてください。
武道
「幼児のうちから剣道・柔道・空手などをさせたい」という保護者からの人気も高いのが武道系の習い事です。武道の大きなメリットは、道場でのふるまい方や道具の扱い方を通じて礼儀作法が身につくことや、運動量が多いため基礎体力の向上に役立つことです。
幼児のうちは保護者の付き添いが必要であることが多いため、子供に習わせるのをきっかけに一緒に始める大人も一定数います。「自分の子供と一緒に運動したい」「親子で共通の趣味を長く楽しみたい」という大人にもおすすめの習い事です。
かかる費用
1ヵ月につき3,000円~5,000円程度ですが、別途防具や胴着代、保険料などがかかります。
体操
体操や新体操も、幼児向けの運動系の習い事として根強い人気があります。さまざまな動作を組み合わせていくため、運動神経の基礎が作られバランス感覚や柔軟性が身につくのが大きなメリットです。また、体を動かすことで基礎体力や免疫力がつくため、健康な体作りにも向いているでしょう。
いきなり本格的な体操を習わせることに抵抗がある方は、幼児向けの体操教室も選択肢に入れてみましょう。マット運動や跳び箱、ストレッチ、トランポリンなど基礎体力作りに重点を置いたカリキュラムであれば、幼児でも無理のない範囲で始められます。
かかる費用
1ヵ月につき4,000円~6,000円程度ですが、別途体操着代や大会への交通費などがかかります。大会に参加させる場合は、参加費や遠征費がかかることも念頭に置いてください。
英語
英語教室も幼児に人気がある習い事のひとつです。近年では、公立の小学校でも3年生から英語が必修科目であるため、いずれは習うことになりますが、その前に英語に慣れておくとより習得がスムーズになります。
幼児向けの英語教室の場合、いきなり英単語や英会話の授業をするわけではなく、遊びを通じて英語を学ぶといったカリキュラムを採用しているケースが大半です。保護者の同伴が求められることもあるため、実際に見学に行き、幼児本人の反応も見ながら決めましょう。
かかる費用
グループレッスンの場合は1ヵ月につき8,000円~1万円程度、少人数や個人レッスンの場合はさらに高くなる傾向があります。また、通う日数やコースによっても異なるため、実際の金額は各英語教室に問い合わせるのがおすすめです。
通信教育
幼児向けの通信教育も、広い意味では習い事に入るでしょう。昔ながらの紙のテキストを中心にしたものからタブレットを使って学べるものまで、幼児本人の興味と親の意向に基づいてさまざまな選択肢から選べます。
住んでいる場所を問わないので、地方に住んでいて近くに幼児向け教室がない場合にもおすすめです。ただし通信教育の場合、ある程度は発送(配信)スケジュールに合わせて教材に取り組んでいかないと、たまってしまうという懸念もあります。
保護者がスケジュールや理解度を確認し、こまめに進捗状況を見てあげましょう。
かかる費用
1ヵ月につき1,000円~4,000円程度が一般的です。ただし、別途教材や専用のタブレット代がかかる場合もあります。
また、通信教育を始めるタイミングによってはキャンペーンで費用が安くなっている場合があるため、公式ホームページをチェックしてみましょう。
音楽教室
ピアノや電子オルガンなどの音楽教室も、幼児の習い事としては非常に人気があります。自分で実際に楽器を演奏することで、リズム感や音感を育てられるのが大きなメリットです。事前に自宅での練習環境を整える必要がある点には注意しましょう。
特にマンションなどの集合住宅に住んでいる場合、部屋で楽器演奏が禁止されているケースがあります。電子ピアノを練習する際はヘッドホンを付けて使うなど、習う楽器それぞれで代替策が取れないか確認してから始めると安心です。
かかる費用
まったく初めての幼児の場合は、1ヵ月につき4,000円~6,000円程度です。また、レッスンの時間や回数、個人かグループかによって費用は異なります。楽器代も種類によって差があるため、予めチェックしておきましょう。
そろばん
そろばんは昔からある習い事ですが、最近は計算力や集中力が養われるという点が見直され、今でも人気があります。ただし、そろばん教室によっては小学校低学年以上が対象になっていることもあるため、幼児向けのコースがある教室を選びましょう。
かかる費用
1ヵ月につき4,000円~1万円程度ですが、別途教材費や協会費など年会費がかかります。
プログラミングスクール
現代ならではの習い事として、幼児にも人気があるのがプログラミングスクールです。こちらもそろばん教室と同様、論理的思考力や集中力が養われるという点がメリットとしてあげられます。
ただし、スクールによって採用しているカリキュラムや講義の進め方が異なるため、幼児と一緒に体験レッスンへ参加し、本人の反応を見たうえで気に入ったスクールを選びましょう。
かかる費用
月4回程度のレッスンの場合、1ヵ月につき1万円前後であることが多いですが、初期費用として教材費などがかかるため予算を高めに見積もっておくと安心です。
幼児に習い事をさせる場合の注意点
幼児に習い事をさせるのは非常に有意義ですが、対応を誤ると子供が嫌な思いをしたり、トラブルに巻き込まれたりする可能性もあるため注意が必要です。ここからは、幼児に習い事をさせる際の注意点について詳しく解説します。
嫌がることを無理にさせない
幼児に習い事をさせる際は、子供が嫌がることを無理にさせないようにしましょう。
幼児に限ったことではありませんが、嫌がる習い事を親の希望だけで続けさせるのは好ましくありません。嫌がっている以上、前向きかつ自主的には取り組めないのですぐにやめてしまうケースもあります。
また、幼児自身が「親は自分の嫌がる習い事を無理やりさせるから嫌だ」と、習い事だけでなく親にまで否定的な感情を持ってしまう恐れもあります。
たとえ親が「夢だった武道を習わせたい」「教養としてピアノを弾けて欲しい」と思っていたとしても、本人が嫌がっているなら無理にやらせないほうが無難です。
子供の体力やスケジュールに合わせて選ぶ
何の習い事をさせるか、どれだけの頻度で通わせるかは、子供の体力やスケジュールに合わせて選ぶことが大切です。
そもそも、子供が持っている能力は一人ひとり異なります。同じ年齢の幼児であっても、成長の度合いはさまざまです。
「友達の〇〇ちゃんはあれだけ習い事をしているから、うちの子もやらせてみよう」と考えてしまうかもしれませんが、子供の能力を大きく超えない形で進めるのを前提に、まずは家庭で話し合いをしましょう。
相性などによっては長く続かないこともある
習い事を続けられるのならそれに越したことはありませんが、幼児との相性などによっては長く続かないこともあります。時には、幼児本人が「習い事にもう行きたくない」と言い出すこともあるでしょう。
特に以下のような背景がある場合、習い事を続けるのは長期的に見てマイナスの側面が大きいため、継続の有無を話し合うのがおすすめです。
- 先生との相性があまりよくない
- そもそもその習い事が苦手、興味を持てない
- 友達とのトラブルがあった
思い当たる節があるなら、習い事自体をやめるか別の教室に移るかなどの対応を検討しましょう。子供の言い分を無視してそのまま習い事を続けさせるのは、教育上好ましくないうえに、子供にとっても大きなストレスになってしまいます。
一方、一時的に体調がよくなかったり疲れていたりしているだけという可能性もあります。いずれにしても、幼児本人から習い事に行きたくない理由をしっかり聞いて、状況に合った対応をするのが重要です。
まとめ
幼児のうちから習い事をさせるのは、新しい体験を通じて脳が活性化したり基礎体力や論理的思考力がついたりなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、決して費用は安くないうえに、合わない習い事を無理やり続けさせるのは本人が傷つく結果になりかねません。幼児の習い事は、本人に向いていて楽しく前向きに取り組めるものを続けさせる前提で検討しましょう。
また、習い事には多かれ少なかれ費用が発生します。「自分の子供に習い事をさせたいけれど経済面に不安がある」という方は、児童手当を利用して通わせる方法もあるので、気になる方は以下のページもチェックしてみてください。
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