マイカーローンの金利はどうやって決まる?仕組みや金利決定のタイミングを解説
マイカーローンを利用する際、特に気になるのが「金利」です。本記事では、マイカーローンの仕組みや金利が決まる流れ、支払額を抑える方法などを紹介します。快適なカーライフを送るための参考にしてください。
Supervisor監修者
![]()
2級FP技能士一谷千春
大手生命保険の営業を5年間経験し、FP2級を取得。現在は金融ライターとして資産運用、保険、節税に関する記事を執筆。200記事以上を手掛け、読者に信頼される情報提供を目指す。金融業界の知識と実務経験を活かし、わかりやすく実践的な内容を提供。
マイカーローンの金利の仕組み
「マイカーローンの金利ってどうやって決まるの?」「マイカーローンってどんな仕組みなの?」と疑問に思っている人は多いでしょう。 ここでは、足利銀行のマイカーローンを例に挙げて、金利の仕組みを詳しく解説します。
金利決定の主な要素
マイカーローンの金利は、基本的に以下のように決定されます。
- 「基準金利」-「優遇金利(引き下げ幅)」= 適用金利
基準金利は、主に以下の要素に基づいて決められています。
1. 融資金利の基準
金利の土台となるのは、金融機関が独自に設定する基準です。これには、金融機関が外部から資金を調達するためにかかる費用や、審査・管理に要する運営経費、さらには事業として継続していくために必要な費用などが含まれています。
2. 担保価値(利用目的)の違い
ローンの種類による金利差には、返済が滞った際の「担保価値」が大きく影響しています。土地や建物など価値が安定した不動産を担保とする住宅ローンは低金利になりやすい一方、そもそも担保を不要としているマイカーローンは、相対的に金利が高くなる傾向があります。
3. 市場金利(政策金利)の動向
個人の状況だけでなく、社会全体の金利水準も大きく影響します。日本銀行が設定する「政策金利」が引き上げられると、それに連動して市場金利も上昇するため、結果として変動金利であるマイカーローンの金利が上がる要因のひとつとなります。
適用金利を決める審査項目
前述の基準金利と、利用者の信用力・返済能力を総合的に判断して決まった融資金額に応じて「適用金利」が決定されます。一般的には以下の項目が審査基準となります。
|
年収・勤続年数 |
安定した収入源や勤続年数の長さは、返済能力を判断するための重要な材料 |
|
他社の借入状況 |
すでに他社で複数の借入がある場合や、借入総額が高額な場合はリスクが高いと判断され、希望した金額を借りられない可能性もある |
|
借入額・返済期間 |
年収に対して借入希望額が多い、または返済期間が長い場合、貸し倒れのリスクを考慮して、より慎重な審査が行われる |
|
購入車両の価格 |
車両の価格が高いほど借入金額も大きくなり、その分審査も慎重に行われる傾向がある |
足利銀行における金利優遇の判断材料は、以下のとおりです。
- 借入金額
- 契約方法(WEB完結)
- 銀行との取引項目(店頭契約の場合)
足利銀行では、借入金額や取引条件に応じて金利区分が設けられており、条件次第では借入金額が多いほど実質年率が低くなるケースがあります。 また、マイカーローンをWEB完結で契約すれば、事務コストが削減される分、金利が優遇されるのが特徴です。店頭契約でも給与振込や住宅ローンなどの取引がある場合、取引状況によっては金利が優遇されるケースがあります。
マイカーローンの金利の種類と違い
マイカーローンの金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があり、どちらを選ぶかによって最終的な返済額が異なります。また、ローンを提供する機関によっても金利設定はさまざまです。ここでは、それぞれの違いや特徴を詳しく解説します。
固定金利と変動金利の違い
|
特徴 |
利息額の比較 |
向いている利用者像 |
|
|
固定金利 |
借入期間中、金利が一定 |
市場金利の影響を受けない。当初の金利は変動金利よりもやや高めに設定されていることが多い |
・金利上昇のリスクを避けたい人 |
|
変動金利 |
市場金利の動きに合わせて、定期的に利率が見直される |
市場金利が低下すれば金利が下がり、上昇すれば上がる。当初は固定金利よりもやや低めに設定されていることが多い |
・短期間での返済を予定している人 |
どちらが最適かは借入期間やリスクの許容度によって異なるため、それぞれの特徴を正しく理解して選ぶことが重要です。金利上昇が不安なら固定金利、少しでも総返済額を抑えたいなら変動金利を軸に検討してみましょう。
※足利銀行のマイカーローンは変動金利のみのお取扱いです。
銀行系とディーラー系ローンの違い
マイカーローンの種類は、主に「銀行系ローン」と「ディーラー系ローン」に分かれます。どちらを利用するかによって総返済額や手続きの流れが大きく変わるため、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解しておきましょう。
|
金利の目安 |
審査基準 |
メリット |
デメリット |
|
|
銀行系ローン |
年1.5%〜4% |
返済能力や信用情報が重視される |
・金利が低い |
・審査に数日〜1週間ほどかかる |
|
ディーラー系ローン |
年4%〜8% |
比較的柔軟 |
・審査がスピーディー |
・金利が高め |
金利が決まるタイミングはいつ?
「金利がいつ確定するのか」は、計画的なローン利用のために重要なポイントです。
ここでは、足利銀行のマイカーローンを例に、金利が決定する具体的なタイミングについて解説します。
お申込時・契約締結時・お借入時の違い
多くの金融機関では、「お借入時(資金が振込まれる日)」の金利が適用されるのが一般的です。
お申込時や契約締結時に提示される金利はあくまで「その時点のもの」であり、最終的な金利は融資が実行されるまで確定しません。そのため、お申込みからお借入れまでの間に市場の金利情勢が変化した場合、当初の想定から金利が変動する可能性があります。
特に、納車まで数ヵ月以上の期間を要する車種を検討している方は、「実際に適用される金利は、納車・振込時点のものになる」ことを覚えておきましょう。
金利が変動しやすい時期の目安
マイカーローンの金利は、日本銀行が決定する「政策金利」の動向に大きく左右されます。
一般的に、景気が上向くと日本銀行による「利上げ(政策金利の引き上げ)」が行われ、それに応じて各金融機関のローン金利も上昇する仕組みです。逆に、景気が停滞すると金利は下がる傾向にあります。
マイカーローン利用のタイミングは、最新の動向をチェックしながら慎重に見極めましょう。
マイカーローンの金利を抑えるためのポイント
マイカーローンの金利を抑えることができれば、最終的な総返済額を大きく減らすことにつながります。ここでは、金利を抑えてローンを利用するためのポイントを、足利銀行の例を挙げて紹介します。
金利を比較する際に見るべき項目
マイカーローンの金利を比較する際に見るべき項目は、次の3つです。
- 実質年率
- 総支払額
- 返済総額シミュレーション
実質年率とは、マイカーローンの利息だけでなく、保証料や事務手数料などの諸費用をすべて合算した年率のことです。 金利が低く設定されていても、諸費用を含めた実質年率が高ければ、結果として総支払額は膨らんでしまいます。借入先を比較する際は、金利の数字だけでなく、この実質年率をしっかりと確認しましょう。
足利銀行のマイカーローンは保証料が無料(銀行負担)です。表示金利以外に別途保証料がかからないため、実質的なコストが把握しやすく、返済計画もスムーズに立てられます。
あわせて、返済シミュレーションでの確認も欠かせません。わずかな金利差であっても、借入金額や返済期間によっては、最終的な支払額が大きく変わる可能性があります。契約前に「最終的な総支払額」を把握しておくことが、金利負担を最小限に抑えて最適なローンを選ぶためのポイントです。
審査をスムーズにする方法
「少しでも条件を良くして、賢くローンを利用したい」という方のために、審査をスムーズにするための具体的な方法を解説します。 まず意識したいのが、「頭金」の準備です。頭金を多めに用意して借入金額を減らすことは、審査をスムーズにする要因となります。さらに借入総額そのものが減ることで、支払う利息の負担を軽減できるというメリットもあります。家計に無理のない範囲で計画的に準備しておくと良いでしょう。
あわせて検討したいのが、「返済期間」の設定です。一般的に返済期間が短いほど金融機関側のリスクが下がるため、審査面で有利に働く可能性があります。ただし、期間を短くしすぎると毎月の返済額が大きくなり、家計を圧迫しかねません。購入したい車の適正価格を把握した上で、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
金利だけで決めない!マイカーローンの選び方
金利は、マイカーローンを選ぶうえで非常に重要なポイントです。しかし、金利だけで選ぶのではなく、マイカーローンの種類や購入車両、年齢、収入などを考慮して総合的に判断することが大切です。
ローンの種類ごとの向き不向き
マイカーローンの借入先には、それぞれ異なる特徴や強みがあります。
自分にとって最適なローンを選ぶためには、「銀行系」「ディーラー系」「信販系」「労金・JA」といった種類ごとの違いを正しく把握しておくことが大切です。
借入先を検討する際は、ぜひ以下の比較表を参考にしてみてください。
|
マイカーローンの種類 |
金利の目安 |
メリット |
デメリット |
|
銀行系 |
年1%〜4% |
・金利が低い |
・融資実行までに時間がかかる場合がある |
|
ディーラー系 |
年4%〜8% |
・購入と同時に手続きが完了する |
・金利が高い傾向にある |
|
信販系 |
年4%〜8% |
・手続きが比較的簡単 |
・金利が比較的高い |
|
労金・JA |
年1.5%〜3% |
・金利が低い |
・組合員以外の利用には条件がある場合が多い |
金利の低さにこだわるなら「銀行系」や「労金・JA」が魅力的ですが、手続きのスピードや手軽さを重視する場合は「ディーラー系」や「信販系」も選択肢に入ってきます。
何を基準にローンを選ぶかを事前に決めておくと、自分に最適な借入先をスムーズに見つけることができます。
返済計画で考える要素
マイカーローンは、1%の金利の差でも総支払額が大きく変わります。さらに、自動車を所有し続けるためには、車両代金以外にもさまざまな維持費が必要です。毎月のローン返済額に加え、以下のような費用も含めた返済計画を立てておきましょう。
|
自動車保険料(任意保険) |
等級や車両保険の有無、年齢条件などによって金額が大きく変動する |
|
ガソリン代・電気代 |
走行距離に応じて日常的に発生する、変動の大きい費用 |
|
車検費用・メンテナンス代 |
新車は3年後、その他は2年ごとに車検費用がかかり、消耗品の交換費用も必要 |
|
税金 |
排気量や車種によって異なり、毎年4月時点の所有者に課税される |
まとめ
マイカーローンの金利は、市場動向や個人の信用力、取引状況などによって決まります。最適な条件で借入れるためには、表面上の金利だけでなく、諸費用を含めた「実質年率」で各プランを比較することが重要です。
事前に総支払額の目安を正しく把握し、家計に無理のない返済計画を立てたうえで、自分に合ったローンを選びましょう。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
