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【夫婦向け】お金の管理はどちらがする?上手なやりくり方法をパターン別にご提案

【夫婦向け】お金の管理はどちらがする?上手なやりくり方法をパターン別にご提案

夫婦で生活をするにあたり、お金の管理をどうするか悩むことは多いのではないでしょうか?家計管理にはいろいろな方法があり、正解はありません。しかし、自分たちに合った方法が見つかると、貯金もしやすくなります。本記事では、夫婦の生活費の管理方法をパターン別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2024年1月25日 くらす

Supervisor監修者

 森本 由紀

2級FP技能士、AFP(日本FP協会認定)、行政書士
森本 由紀

法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年に独立。離婚業務をメインに行っており、離婚後の生活設計のアドバイス、別居や卒婚のサポート、夫婦間合意書作成など幅広く相談に応じています。

夫婦のお金の管理方法、みんなどうしてる?

結婚したら、夫婦が協力しながら生活することになります。どちらがどういった内容の収支を管理するとよいか、悩むところでしょう。まずは、夫婦のお金をきちんと管理しなければならない理由や管理方法のパターンについて説明します。

結婚したらお金の管理はマスト

独身の間は、自分の好きなようにお金を使えたかもしれません。しかし、結婚したら夫婦で協力して生活しなければならないため、自由にお金を使うわけにはいかなくなる場合が多いでしょう。

たとえば共同で使用するガスや水道、光熱費などの費用や、日々の食費、日用品の出費は当然ながら、将来のライフイベントのために貯金もしておかなければなりません。結婚するなら、生活費の分担や管理の仕方、貯金の方法などについて決めておく必要があります。

お金の管理がうまくいかなかったらどうなる?

お金の管理をしないまま出費を重ねてしまったら、夫婦の暮らしに必要な支払いができなくなる恐れがあります。貯金ができなければ、住宅購入資金や子どもの教育資金が用意できず、将来的に困ってしまうでしょう。

また、お金のことは夫婦ゲンカの原因にもなります。お金の管理がうまくいっていない場合、夫婦関係にもヒビが入る要因にも繋がりかねません。

夫婦におすすめの管理方法は主に4パターン

夫婦のお金の管理方法に、絶対的な正解はありません。夫婦の働き方や収入も、各家庭によって違います。また、夫婦の性格によっても、役割分担の方法が変わってくるでしょう。自分たちの暮らし方に合った管理方法を見つけることが大切です。

そのうえで、夫婦におすすめのお金の管理方法には主に次の4つが挙げられます。

夫婦におすすめのお金の管理方法
  1. 妻が夫の給料を預かって家計を管理する方法
  2. 夫が自分の給料から妻に生活費を渡す方法
  3. 各自生活費を出し合う方法
  4. 費用項目ごとに分担する方法

以下、それぞれの方法についてのメリットやデメリット、夫婦のお金の管理のコツを解説していきます。

【夫婦のお金の管理方法①】妻が夫の給料を預かって家計を管理する方法

1つ目にご紹介するお金の管理方法は、夫が自分の給料を全て妻に渡し、妻が生活費を一元管理する方法です。この場合、夫は妻から小遣いをもらうことになります。妻が専業主婦の家庭、あるいは共働きでも妻の方がお金の管理に慣れている家庭に向いている方法です。

メリット

妻が夫の給料を預かってお金の管理をする場合、以下のようなメリットがあります。

専業主婦世帯ではうまくいきやすい

夫が会社員、妻が専業主婦という家庭では、家計管理も妻が担当する方が効率的です。家に居る時間が長く、また食品や日用品などの買い物を妻が行っている場合を想定すると、家庭に必要なものの把握がスムーズなことから、収支の見通しも効率的でしょう。

夫の無駄遣いを防げる

夫を小遣い制にすることで、夫が外食や趣味にお金を使い過ぎてしまうのを防げます。特に、お金を持っていると浪費してしまう夫の場合には有効な方法です。

デメリット

妻1人で夫婦のお金の管理をする場合、以下のようなデメリットがあります。

夫が家計に無頓着になる

妻に家計管理を任せてしまうと、夫が家計に無頓着になってしまいがちです。夫は家計の現状を把握しておらず、お金の流れがどうなっているかわからないと、関心が向かなくなることがあります。

夫の小遣いの額の設定が難しいことも

夫の小遣いが足りない場合には、思うようにお金が使えないことによるストレスを与えてしまう可能性があります。とはいえ、小遣いが足りないタイミングで毎回金額を追加してしまうと、セーブが効かなくなってしまう可能性もあります。

家計管理のポイント

夫婦がお互いに家計状況を把握できるよう、2人で定期的に話し合って収支を見直すことを心がけましょう。例えば家計簿アプリを共有し、誰が何を購入したか、それぞれがお互いに分かるように記録しておくのもおすすめです。また、小遣いが足りなくなった場合の対応についても、都度対応ではなくルール化することが大切です。

【夫婦のお金の管理方法②】夫が自分の給料から妻に生活費を渡す方法

次にご紹介するお金の管理方法は、夫が自分の給料から生活費に回す分だけを妻に渡し、妻が家計を管理する方法です。住居費や光熱費などは夫の口座から引き落とす一方で、食費や日用品費は妻が夫から受け取ったお金で管理するケースが増えています。妻が専業主婦あるいはパートであったりと、妻の収入がそこまで多くはない家庭でよく行われている方法です。

メリット

夫が妻に生活費を渡す方法のメリットは、次のとおりです。

生活費の無駄遣いを防げる

妻は夫から受け取ったお金の範囲内で日常の支出をまかなうため、生活費を使い過ぎてしまうことがありません。

夫が几帳面な場合にはうまくいく

このパターンでは、妻に渡す生活費以外を夫がきちんと管理できるかが重要になってきます。自分の給料から必要な支払いを行い、計画的に貯金もできる几帳面なタイプの夫であれば、うまくいきやすいでしょう。

デメリット

夫が妻に生活費を渡す方法では、以下のようなデメリットがあります。

生活費の額が適正なのかが夫側にわかりづらい

このパターンでは、生活費の金額を決めるのは夫、実際に管理しているのは妻であるため、生活費の額でもめる可能性があります。妻が「生活費が足りない」と言っても、実際に生活費の管理を行わない夫にとっては必要性を感じづらく、「その金額で十分だ」と考え生活費をあまり渡してくれないかもしれません。

妻にとっては夫の収入が不透明になりやすい

生活費を受け取る妻側は、そもそもどれくらいの収入から捻出された生活費であるのかが分かりにくい状態になります。生活費が足りないと感じても、夫に確認しないとどれくらい工面できるのかを把握できない点が、不公平感に繋がりかねません。

家計管理のポイント

夫は自身の収入を明らかにしたうえで、生活費の金額が適正かどうかを2人でこまめに見直しましょう。家計簿を共有するなど、家計の現状についてどちらも把握できるような工夫が必要です。

【夫婦のお金の管理方法③】各自生活費を出し合う方法

共働き夫婦の場合、毎月の生活費はお互いの収入から出し合う方法も選択肢の1つです。生活費専用の口座や財布に入金し、そこから暮らしに必要な支出をまかないます。

メリット

夫婦どちらも生活費を出し合う方法には、次のようなメリットがあります。

不公平感が少なくなる

各々の収入に応じた負担割合であれば、不公平感を減らせます。特に、収入の差がそれほど大きくなく、生活費を公平に分担したいと考えている夫婦にはピッタリの方法です。生活費の専用口座を共有しておけば、お互いにお金の流れも把握しやすいでしょう。

生活費以外を好きなように使える

生活費を出した後、手元に残ったお金は、どちらも自分の好きなように使えます。自分で稼いだお金をある程度自分のために確保しておきたい人にはおすすめの方法です。

デメリット

夫婦どちらも生活費を出し合う方法のデメリットは、次のとおりです。

貯金額に差ができる可能性がある

貯金も各自が行う場合、1人が貯金しているのに、もう1人は貯金がないという状況が発生する可能性もあります。

将来的に発生する可能性のある住宅購入の頭金や子どもの教育資金など、まとまった資金が必要な際には貯金から出さなければなりません。しかし、生活費以外のお金を自由に使える状況にあると、その金額内とはいえどうしても無駄遣いが増えがちになり、貯金が溜まりづらくなります。

貯金額に差があれば、いざというときに各自が出せる金額に差ができてしまい、不公平感が起こり得ます。

家計管理のポイント

無駄遣いを抑え、公平に貯金ができるよう、生活費専用の口座に貯蓄分も含めて入金し、毎月自動積立をするなどの工夫が必要です。

【夫婦のお金の管理方法④】費用項目ごとに分担する方法

最後にご紹介するお金の管理方法は、家賃と光熱費は夫、食費や日用品費、子どもにかかる費用は妻など、費用項目ごとに分担を決める方法です。共働きでも収入に差があり、折半すると不公平感がある場合などに向いています。

メリット

夫婦で費用項目ごとに分担するメリットは、次のとおりです。

収支管理の範囲が減る

終始管理の担当を項目別に分ける場合、家庭内のお金の管理範囲を分担することになります。そのため、家庭内のお金の動きを全て把握する必要はなく、担当する項目のみを管理することで、お互いの負担を減らすことができます。

担当項目の節約に集中できる

費用項目ごとに担当を分けた場合、自分の担当している項目の出費を減らせば自由に使えるお金が増えることになります。担当項目の節約に集中すればよいので、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。

デメリット

夫婦で費用項目ごとに分担する方法のデメリットは、次のとおりです。

途中から不公平感が出てくることがある

最初のうちは公平に分担していたつもりでも、だんだんと出費の内訳が変わり、うまくいかなくなることがあります。特に、子どもに関する費用は、年齢とともに増える傾向があるため、一方のみが負担すると不公平感が増してしまいます。

お金が貯まりにくい

出費については管理できても、収入については管理ができない仕組みのため、家計の全体像が見えにくくないというデメリットがあります。貯金のルールを決めなければ、計画的にお金を貯めることは難しくなるでしょう。

家計管理のポイント

項目別の分担は、担当者や適正な費用感についてのこまめな見直しが必要です。また、貯金をどのようにして行うかのルールも決めておくと安心です。

夫婦で上手く貯金するためのコツ4点

夫婦でお金を管理する場合、出費さえまかなえればよいというわけではありません。ライフプラン実現のためには、貯金が必要です。ここからは、夫婦で上手に貯金するための4つのコツを紹介します。

①家計の状況を共有し合う

お金の管理はどちらか一方に任せたとしても、家計状況は夫婦どちらも把握しておくようにしましょう。貯金するためには、双方が家庭の収支の全体像を把握しておくことが大切です。

昨今はスマホで利用できる家計簿アプリもあり、共有機能も搭載されています。家計簿アプリを共有すれば、各自が支出を記録できるほか、現在の家計状況をいつでも参照できるというメリットがあります。

また、お金の管理を当番制にするのも1つの方法です。どちらも管理できるようにしておけば、どちらかが病気で入院することになったとか、しばらくの期間単身赴任になった場合などにも対応ができます。

②支出は定期的に見直す

毎月の収支が赤字では、貯金は減っていく一方です。貯金を増やすためには、定期的に支出を見直す必要があります。家計簿を見ながら、減らせる出費はないか、夫婦で話し合うようにしましょう。

③貯金額と生活費は必ず分ける

生活費の中から余った分を貯金しようと考えていても、なかなか貯金はできないものです。そのため、貯金は生活費と分けて考えるようにしましょう。生活費とは別の貯金専用口座を作り、先取りで貯金してしまうのがおすすめです。

貯金を効率的に行うコツについては、以下の記事もご参照ください。

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④毎月負担のない金額で貯金する

早くお金を貯めたいからといって、貯金額を無理に増やしてしまうのもうまくいかない要因になります。貯金は長期的に継続することが大切です。毎月の貯金額は少なくても、何年も続けることで、お金を着実に貯められます。まずは無理のない貯金額を設定しましょう。

毎月確実に貯金できるようになれば、収入が増えたときに貯金額を増やせます。定期的に夫婦で貯金額を確認し合い、モチベーションを保ちましょう。

貯金にはさまざまな種類がありますが、総じて資産形成と表現することができます。以下のページでは資産形成の種類や資産の運用方法について解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

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まとめ

夫婦のお金の管理方法にはいろいろなパターンがあります。どの方法をとるにしても、夫婦ともに家計の現状やお金の流れを把握しておくことが大切です。

将来のライフプランを実現するためには、貯金が欠かせません。夫婦でお金の管理について定期的に話し合いながら、無理なく貯金を増やしていきましょう。

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