Category カテゴリーから探す

  1. Home
  2. >
  3. ためる・ふやす・そなえる
  4. >
  5. 【40代】平均貯金額はい...
【40代】平均貯金額はいくら?世帯別の理想金額と貯蓄のコツをご紹介

【40代】平均貯金額はいくら?世帯別の理想金額と貯蓄のコツをご紹介

40代になると、子供の教育費や住宅ローンだけでなく、老後の資産として貯金をしたいという人も多いでしょう。貯金は多いに越したことはありませんが、世間的な平均額や理想の金額を踏まえて目標を決めることで貯金成功につながります。この記事では、40代の平均貯金額や世帯別の理想金額を踏まえつつ、貯蓄のコツをわかりやすくお伝えします。

2024年5月24日 ためる・ふやす・そなえる

40代の平均貯金額を【世帯別】で解説

豚の貯金箱に小銭を入れるイメージ

まず、40代の平均貯金額を世帯別でみていきましょう。ここでは便宜上「金融資産残高」を貯金額として解説します。

単身者世帯の場合

世帯主が40代の単身者世帯、つまり一人暮らしの40代の場合、平均貯金額は559万円でした。残高ごとの分布をまとめたのが以下の表です。

一人暮らしの40代の金融資産保有額のグラフ
出典: 金融広報中央委員会「令和5年(2023年) 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」

40代であれば社会人歴も長い傾向にあるため、着実に貯金できている人は一定数います。しかしその一方、貯金が100万円未満、もしくはないという40代が半数以上いることも事実です。

仮に定年まで働けたとしても、その後の生活に出費が伴うことを考えると40代の段階で貯金がまったくないというのは心もとないでしょう。

万が一病気やけがで働けなくなった場合、40代になると家族や親族を頼るのは難しい場合も考えられます。生活防衛資金として半年分程度の貯金をする、医療保険やがん保険へ加入するなど、収入が減ったときのために備えておくと安心です。

二人以上世帯の場合

世帯主が40代の二人以上世帯の場合、平均貯金額は889万円でした。残高ごとの分布をまとめたのが以下の表です。

二人以上世帯の40代の金融資産保有額のグラフ
出典: 金融広報中央委員会「令和5年(2023年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」

世帯主が40代の単身世帯と比べて「貯金なし」の世帯は少ないようですが、それでも、貯金額が300万円未満の世帯が半数を占める結果になりました。40代であれば子育て中であることも多く、ローンの返済などで貯金が難しいのも事実なので、まずは赤字にならないことを目標にしましょう。

ただし、世帯主が40代の終わりにさしかかるなら、子どもが独立し教育費がかかる機会も減ってくる段階を迎えるでしょう。子どもの教育費がかからなくなる分、自分たちの老後資金を貯金する準備を始めるのがおすすめです。

40代のうちからできる範囲でよいので、老後を考え着実に貯金を増やす取組みを始めましょう。

40代が老後を見据えた理想の貯金額を知る方法

パソコンを使用する女性のイメージ

40代は、老後を見据えた貯金をすることが大切です。厚生労働省の「簡易生命表(令和4年)」によれば、日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳でした。

出典:厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」

仮に85歳で天寿をまっとうすると考えたとしても、40代ならまだ30年~45年はある計算になるためその分老後資金が必要です。

また、近年は「老後の30年間で約2,000万円資金が不足する」という試算結果が出た、いわゆる「老後2000万円問題」が課題となっています。

関連記事
「老後2,000万円問題」を解説!本当に必要な資金を見直して将来の不安を軽減しよう

「老後2,000万円問題」を解説!本当に必要な資金を見直して将来の不安を軽減しよう

2019年6月頃に話題になった「老後2,000万円」問題を覚えている方もいらっしゃるでしょう。簡単にいうと「老後の...

実際、40代で2,000万円以上貯金(金融資産保有額)がある人は単身世帯の場合で8.6%、二人以上世帯の場合で11.8%とごくわずかです。早い段階で貯金をしておくのが理想ですが、40代は何かとお金が出ていく年齢でもあるので、まずはできることから始めましょう。

ここからは、老後資金を不足させないために必要な貯金額を決める具体的な方法を解説します。

退職後の収支計算を行う

まずは退職後の収支計算を行ったうえで、合理的な貯金の目標額を決めましょう。

退職にあたって受け取れるお金の代表例といえば退職金です。勤務先に退職金制度があるなら、就業規則や賃金規則を調べることで受け取れる概算額がわかります。

受給できる年金については、日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」を見るとよいでしょう。WEBサービス「ねんきんネット」を使うのも1つの方法です。

また、退職後にどのような生活を送りたいのかを考える必要も出てきます。旅行に行ったり趣味を楽しんだりしたい場合や、子どもや孫への援助を考えている場合は、その分出費が増えるので貯金額を増やすと安心です。

老後に必要な貯金額の目標大まかに見積もる

理想的な貯金額のイメージを作るために、公的なデータを用いながら必要な貯金額の例を見積もってみましょう。

総務省統計局の「家計調査報告」によれば、65歳以上の夫婦だけでの無職世帯における実収入(社会保障給付)は26万862円、実支出は30万8,512円でした。

出典:総務省統計局「家計調査報告」

毎月の収入を26万円、支出を31万円とした場合、65歳から85歳までの20年間を老後と考えると、トータルでの不足額は5万円×12ヶ月×20年=2,400万円となります。

40代に突入したタイミングで貯金を始め、65歳になるまでにこの目標額を達成したいなら、1年間で100万円貯めなくてはいけない計算です。

ゆとりのある生活をしたい、結婚や出産など子どものライフイベントに備えて援助をしたいと思っている場合は、その分も見込んでおきましょう。

40代が賢く貯金するためのコツ

通帳と悩む女性のイメージ

40代に限った話ではありませんが、貯金をするには自分の理想とする姿を考えたうえで、目標と金額を決めなくてはいけません。ここからは、賢く貯金をするために取り入れて欲しいコツをご紹介します。

40代が貯金をするために取り入れたいコツ
  • 毎月の収支を把握する
  • 固定費の削減につとめる
  • 先取り貯金をする

毎月の収支を把握する

まずは、毎月の収支を把握したうえで貯金をしましょう。40代に限らず、貯金ができない人はそもそも現在の収支が把握できていない可能性があります。大まかでよいのでアプリや手書きで家計簿をつけて、収支のバランスが取れているかを確認しましょう。

特に子持ちの40代の場合、子育てにもお金がかかるので、無駄な出費を可視化するという意味でもぜひ取組んでみてください。

固定費の削減につとめる

固定費の削減につとめることも、40代が貯金をする際に取り入れたいコツの1つです。固定費の削減は節約効果が高く、毎月の貯金額が増えることにもつながります。特にチェックしたいのが、保険料と通信費です。

保険料の削減の基本として、加入している保険に重複している保障がないかチェックしてみましょう。生命保険を別途契約しているなら、子どもの年齢に合わせて保障額を減らすことも保険料の節約につながります。特に、子どもが就職などで独立した場合、学校に通っていた時と比べ必要な保障額は大幅に減るはずです。

また、スマートフォンやインターネットなどの通信料も見直しましょう。家族全員が携帯電話を持っていて、日中あまり家にいないのなら思い切って固定電話を解約することも節約につながります。

保険料や通信料を見直す取組みで削減できた固定費分を貯金に回せば、着実に残高は増えていくでしょう。

先取り貯金をする

40代で賢く貯金をするなら、先取り貯金を取り入れましょう。先取り貯金とは、給与が振り込まれたら先に貯蓄分を取り分けることを指します。貯金用の口座を別に用意しておき、定額自動送金サービスを使って振り分けるとより簡単かつ効率的に進められるでしょう。

定額自動送金サービス

40代が効率的に貯金するなら資産運用もおすすめ

窓口で相談を受ける女性のイメージ

40代の人が自分の理想の老後を見据え貯金する場合、資産運用を取り入れることでより効率的な貯金ができます。

ここでは、これまで資産運用をやったことがない40代でも比較的取組みやすく、貯金に向いている「長期積立運用」を前提にした資産運用方法を2つご紹介します。

NISA(少額投資非課税制度)

NISAとは、専用口座を通じて一定の条件を満たす形で金融商品を購入すると、運用益や売却益が一定の範囲で非課税になる制度です。現行制度では、条件を満たす投資信託の購入が前提になる「つみたて投資枠」と、株式など対象が広がる「成長投資枠」の2つが利用できます。

NISAの概要
項目 つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資枠 120万円 240万円
非課税保有期間 無期限 無期限
非課税保有限度額(総枠) 両枠合わせて1,800万円まで うち1,200万円まで
口座開設期間 恒久化 恒久化
投資対象商品 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 上場株式・投資信託等
対象年齢 18歳以上 18歳以上

後述するiDeCoとは違い、基本的にいつでも売却して現金化ができるので、40代の人が老後資金を貯金したいときだけでなく、子供の進学費用や結婚費用など幅広い目的での貯金に利用できます。

NISAの詳細については以下のページでも解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

関連記事
初心者必見【NISA始め方ガイド】手続きのやり方や注意点などをご紹介!

初心者必見【NISA始め方ガイド】手続きのやり方や注意点などをご紹介!

NISAとは少額投資非課税制度のことを指し、一定の条件を満たす形で株式・投資信託などに投資すれば、得られる利益が非...

足利銀行でNISA開設

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoとは、自身で毎月一定額の掛金を積み立て、その資金を自ら運用することで60歳から一時金または年金、もしくはその両方を併用して受け取る資産運用の1つです。

国民年金の加入資格および勤務先での企業年金の導入状況によって、毎月積み立てられる掛金の上限額が決まります。

iDeCoの掛金の上限額
国民年金加入資格 具体例 掛金の上限
第1号被保険者 自営業者、フリーランス 6万8,000円
第2号被保険者 会社員 1万2,000円~2万3,000円
(勤務先の企業型確定拠出年金の加入状況により異なる)
第2号被保険者 公務員 1万2,000円
第3号被保険者 専業主婦・主夫 2万3,000円

老後資金を先取りして貯蓄できるうえに、掛金は全額所得控除ができるなど節税効果もあるというのが大きなメリットです。ただし、原則として60歳になるまでは拠出した掛金を引き出せないので、老後資金を貯蓄する以外の目的には使いにくい部分もあります。

老後資金の目標額を決めたうえで、毎月無理なく支払えそうな金額を掛金額として設定しましょう。特に、40代から始めるなら20年以上払い続けることもあるため、慎重に考える必要があります。

iDeCoの詳細については、以下のページでもまとめているのでぜひご確認ください。

関連記事
【確定拠出年金】企業型DCとiDeCoの違いを解説!それぞれの仕組みとメリットとは

【確定拠出年金】企業型DCとiDeCoの違いを解説!それぞれの仕組みとメリットとは

老後の備えとして検討したいのが、確定拠出年金です。確定拠出年金には企業型確定拠出年金とiDeCoの2種類があります...

まとめ

会話をする夫婦のイメージ

40代が貯金をする主な理由として、老後資金を貯めることが挙げられます。老後にどんな生活をしたいかにもよりますが、貯金は多いに越したことはありません。

40代は子育てなどで何かとお金が出ていく年代でもある以上、現実的な目標額を決めたうえで、貯金に取組みましょう。

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。