頭取メッセージ

株式会社足利銀行 取締役頭取 清水 和幸
株式会社足利銀行 取締役頭取
株式会社足利銀行 取締役頭取 清水 和幸

皆さまには、平素より足利銀行をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。

人口減少・少子高齢化にデジタル化の進展など、社会構造や経済環境の変化が加速するなか、お客さまにおかれましても、物価高・高齢化・人材不足・脱炭素への移行など、さまざまな課題に直面しておられます。また、銀行を取り巻く環境も、長期にわたる金融政策の枠組みが見直されるなど転換期の状況にあります。
当行は、このような大きな外部環境の変化のなかにおいても、お客さまの課題を解決し、目標や夢をお客さまと共に実現することを目指してまいります。

当行では、「CSV」を合言葉に活動しています。『CSV』とは「Creating Shared Value」の略で、一般的に「共通価値の創造」と訳されます。
お客さまの目標や夢を共有し、ともに実現した先に私たちの成長もあるということです。お客さまの課題を解決することから生じる「社会的価値」と「経済的価値」を両立し「共通価値を創造」することにより、当行の競争力を高め、長期的・持続的な企業価値の向上をはかってまいります。

今年4月よりスタートさせためぶきフィナンシャルグループの第4次グループ中期経営計画では、環境分析を通じて「お客さまをはじめとするステークホルダー」と「当社グループ」の双方にとっての重要な社会課題を抽出し、当社グループが優先して取り組む重要課題を整理しました。そして、地域の重要課題の解決に向けた取り組みを通して、「CSV」を実現していくストーリーを描いています。
また、第4次中計では、新たに「当社グループが主体的に関与した事業者の皆さまが生み出す付加価値額」を、社会的価値を測る社会的インパクト指標として目標に掲げました。事業者の皆さまの成長が社会的インパクトの増加につながります。当行は「お客さまの成長」と「地域経済の成長」のために、出来得る限りのご支援を行ってまいります。
個人のお客さまには「人生100年サポート」を展開してまいります。お客さまの生活を支え、目標や夢をかなえるための資産形成や運用、住宅ローンや教育ローンなどのお借入れ、資産活用や次世代への資産承継などお客さまのライフプランを支える金融・非金融サービスのワンストップでのご提供により、生涯にわたる安心で豊かな暮らしの実現に貢献してまいります。

当行は、今年10月1日に創業130周年を迎えます。「足利銀行」という単一ブランドを守りながら、130年間営業してまいりました。これほどまでに長く営業を続けられているのは、地域の皆さまのご支援のおかげに他なりません。心より感謝申しあげます。
当行には、2006年に策定した「お客さま志向」と「当事者意識」という「行動指針」があります。この行動指針は、CSVの実現を目指すうえで、我々の大きな柱となっています。お客さまの成長と支援を追求することは、まさに「お客さま志向」であり、お客さまの課題をともに解決し、目標や夢を実現するメインパートナーとして、お客さまの課題を自分事として捉えることは、「当事者意識」そのものと言えます。

この行動指針のもと、CSVを実現し、地域の皆さまに「足利銀行があって本当に良かった」と感じていただけるよう、今後とも、役職員一同、全力を尽くしてまいります。
引き続き足利銀行へのご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2025年7月