〈あしぎん〉法人インターネットバンキングの不正使用による預金被害への補償取扱いについて

当行は、全国銀行協会が2014年7月17日に公表した「法人インターネット・バンキングにおける預金等の不正な払戻しに関する補償の考え方」に基づき、〈あしぎん〉法人インターネットバンキングの不正使用による預金被害への補償取扱いを開始いたします。

今後、〈あしぎん〉法人インターネットバンキング（以下「法人ＩＢ」とします。）ご利用のお客さまに不正使用による預金被害が発生した場合には、お客さまのご利用環境や、当行がご案内するセキュリティ対策等への対応状況、警察当局による捜査結果等も踏まえ、個別に補償の取扱いについて検討し適切に対応させていただきます。

なお、以下の「補償金額の減額または補償対象外となり得る場合」に該当する場合は、補償金額の減額を行うか補償対象外とさせていただきますので、内容について確認いただくとともに、当行が推奨するセキュリティ対策を含めて不正使用による被害防止への確実なお取組みをお願い申しあげます。

補償の概要

• 補償取扱い開始基準日

  2014年12月1日

• 補償の前提となる条件

  • 当行の法人ＩＢをご利用いただいていること
  • 不正使用による預金被害が発生してから、30日以内に当行への通知がなされていること
  • 当行が提供している「電子証明書」「ワンタイムパスワード」「メール通知パスワード」のいずれかの利用があること
  • 補償制度に基づき当行が補償を行った場合は、当行は、当該補償を行った金額の限度において、〈あしぎん〉法人インターネットバンキングの不正な使用により払戻しを受けた者やその他の第三者に対して、法人ＩＢ利用者が有する損害賠償請求権または不当利得返還請求権を取得すること

• 補償金額の減額または補償対象外となり得る場合

  当行が制定する補償制度の補償対象となる場合であっても、法人ＩＢご利用のお客さまにおいて以下の状況が確認された場合は、補償金額の減額を行うか補償対象外とする場合があります。

  ①当行が導入しているセキュリティ対策を、実施していない場合

  ②インターネットバンキングに使用するパソコンについて、基本ソフト（ＯＳ）やブラウザ等、インストールされている各種ソフトを最新の状態に更新していない場合

  ③パソコンにインストールしている各種ソフトウェアで、メーカーのサポート期限が経過した基本ソフトやブラウザを使用している場合

  ④インターネットバンキングで使用しているパスワードを、定期的に変更していない場合

  ⑤当行が指定した正規の手順以外で、電子証明書の利用をしている場合

  ⑥身に覚えのない預金残高の減少や不正取引が発生した場合に、発生の翌日から30日以内に当行への通報をしていただけなかった場合

  ⑦不正取引が発生した場合に、警察に対して被害事実等の事情説明を行っていただけない場合

  ⑧不正取引が発生した場合に、当行による調査および警察による捜査への協力をしていただけない場合

  ⑨正当な理由なく、他人にＩＤ・パスワード等を回答してしまった、あるいは、安易にトークン等を渡してしまった場合

  ⑩パソコンや携帯電話等が盗難に遭った場合において、ＩＤ・パスワード等をパソコンや携帯電話等に保存していた場合

  ⑪当行が注意喚起しているにも関わらず、注意喚起された方法でメール型のフィッシングサイトに誘導され、不用意にＩＤ・パスワードを入力してしまった場合

  ⑫ウイルス対策ソフトを利用していない場合

  ⑬天変地異、戦争、暴動等による著しい社会秩序の混乱時に生じた損害の場合

  ⑭第三者からの指示または脅迫に起因して生じた損害である場合

  ⑮法人ＩＢご利用のお客さまの家族や会社関係者による犯行である場合

  ⑯振込振替サービスの当日都度振込を利用している場合

• 法人ＩＢご利用のお客さまに推奨するセキュリティ対策

  当行が提供するセキュリティ機能の利用に加えて、不正使用による被害への有効な対策として以下の対策を推奨します。

  ①パソコンの利用目的として、インターネット接続時の利用はインターネットバンキングの利用に限定すること

  ②パソコンや無線ＬＡＮのルーター等について、未利用時は可能な限り電源を切断すること

  ③取引の申請者（担当者）と承認者（管理者）を分割し、それぞれ異なるパソコンを利用すること

  ④振込・払戻し等の限度額を、必要な範囲でできるだけ低く設定すること

  ⑤不審なログイン履歴や身に覚えがない取引履歴、取引通知メールがないかを定期的に確認すること