足利銀行を、栃木県を働く場所に選んだ理由と、1年目から見た率直な感想をお話します。
生まれ育った栃木県で暮らしたい、地域経済の成長に貢献したいなど、さまざまな想いを胸に足利銀行を志望した新入行員たち。大関 豊樹
Ozeki Toyoki
教育学部
佐々木 千花
Sasaki Chika
社会学部
渡邊 大介
Watanabe Daisuke
経済学部
渡 邊 集合研修以来の再会ですが、今日はよろしくお願いします。私を含めて3人とも栃木県出身ですね。そして大学1年生の時に新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が発出され、大学生活の長い期間、様々な制限を余儀なくされた学年です。私は東京の大学に進学しましたが授業がリモートになってしまったので、3年間は地元で過ごしました。だから就職活動でも東京で働くという選択肢はなくて、地域に貢献できる仕事に就こうと考えていました。当行を志望したのは、私たちが普段利用する街の中のいろいろなお店を資金面で支えるなど、地域に密着した金融機関の重要性に魅力を感じたからです。
佐々木 大半がコロナ禍でしたが、私は大学生活の4年間を東京で暮らしました。そのまま都内の企業に就職することも考えましたが、東京は遊ぶのには楽しいし便利な街ですが、ずっと住みたい場所とは思えませんでした。やはり安心して暮らせるのは地元の栃木県かなと。東京で暮らしたことで気付けた栃木の良いところも数多くあります。大学で社会学を学び、卒論のテーマが「地域活性化とアートの融合」だったので、地域の活性化に関わる仕事をしたいと考えていました。それが当行を志望した理由です。
大 関 私は大学までずっと栃木県でしたから、自然に地元で働くことを主軸に就職活動を行っていました。会社説明会に参加して当行がコンサルティングを通じて地域経済の成長に貢献していることを知り、興味を持ちました。銀行業の貸出金利の利息による収益が減少している中で、足利銀行はサービスの対価である役務取引等利益が地方銀行ではトップクラスだったことから事業の将来性を感じて入行を決めました。
渡 邊 入行してもうすぐ1年になりますね。今の職場の雰囲気や業務についてどんな風に感じていますか。私は栃木県内の比較的大きな営業店に配属され、最初の半年間は融資事務を経験して、現在は来店されたお客さまへ預金の入出金などの手続きを担当しています。銀行業務の具体的なイメージがないまま入行しましたが、専任のジョブコーチや先輩方の丁寧なサポートのおかげで、営業店の業務内容がだんだんと理解できるようになってきました。わからないことをそのままにすると間違いにつながるので遠慮しないで誰にでも聞きなさい、という先輩のご助言で気持ちが楽になりました。
佐々木 私は最初、本当に緊張しました。本店配属だとはまったく思っていなかったので不安が先に立ってしまい、初日のあいさつでは、「一生懸命に頑張ります」と声を出すのが精一杯でした。本店は行員も来店されるお客さまも多くて活気があります。最初は先輩方のお顔を覚えるのが大変でしたが、皆さん話しかけやすい方ばかりで安心しました。こんな初歩的なこと聞いても大丈夫なのかと思うことも、笑顔で優しく答えてくださいます。融資事務を半年担当した後、今は窓口で入出金や振り込みのほか、口座開設、相続関係の手続きも行っています。知識とスキルはまだまだ未熟ですが、気持ちは落ち着いてきました。
大 関 人が多い環境というだけで緊張の度合いが増すのはわかります。私が配属された営業店も駅前で、規模も大きく大勢のお客さまが来店されます。もちろんお客さまが自分と直接関わるわけではないのですが、活発な人の動きや先輩方の素早く的確な対応を目にして、自分に仕事が務まるのか不安に感じましたが、活気がある環境は好きですし、業務経験の中で覚えられることも多く、その点では良かったと思っています。主に担当しているのは、融資審査に関連する書類を準備する仕事ですが、私もようやく職場の環境に慣れ、少しずつ対応できる業務が増えてきました。
渡 邊 入行していろいろな研修を受けましたが、一番印象に残っているのは外部講師の方によるビジネスマナー研修です。話し方や発声練習から始まって、お客さまへどのようにアプローチしていくかを具体的に学べたのは、とても役に立っています。社会人として、そして金融のプロフェッショナルとしてのふるまいをイメージすることができました。
佐々木 私もビジネスマナー研修で学んだことは、とてもよく覚えています。形式的なマナーだけでなく、思考をポジティブな方向に持っていくメソッドなどは、教えていただかなければ気づきにくいことも多く、意識を変えるきっかけになったと思います。講師の方がレクチャーされた内容を日々の仕事で生かせるように心がけています。
大 関 当行は研修をはじめ行員の教育に力を入れていると思います。業務に必要な知識やスキルはもちろんですが、私は経済新聞の読み方を教えてもらったことで役立つ情報の収集力がついたと思います。また掲載されている記事やデータを自分なりに業務と紐付けながら経済について考えられるようになりました。大学生の時は新聞を読む習慣もなかったので、いま日経平均や為替の動きに目を通している自分を客観視して、少しは社会人らしくなったのかなと思ったりはします。
渡 邊 私も新聞を詳しく読むようになって地域での地方銀行の役割がよく理解できるようになってきました。また、自分たちが担っている業務が「誰のために」「何のために」あるかという根本部分を見つめられるようになってやりがいが高まりました。もちろん当行の仕事のすべては地域経済の成長、お客さまの豊かで安心な暮らしのためにあります。研修や業務を通じてこうした銀行の存在意義を確かめられてよかったです。自分の成長や変化を感じることがあったら教えてください。
佐々木 店頭でさまざまな年代のお客さまに対応するので齢の離れた方とさまざまなお話ができるようになりました。融資を担当していた時は会社の経営者や財務担当の方とも接する機会があったので、コミュニケーション力は向上したと思います。融資以外のサービスを提供するコンサルティング的な業務を行っていることも知りました。これから法人担当になって、さまざまなニーズにお応えできるようにITパスポートと簿記3級の資格を取得しました。
大 関 私もコミュニケーション能力が鍛えられました。先日、法人営業の先輩に同行して、実際の現場でお客さまとのやり取りを学ぶ「渉外トレーニー」という研修を受けました。経営者の方とスムーズにお話できたことに成長の手応えを感じました。さらに、経営者の方とお会いすることで多くを学び、自らの成長を実現できる法人営業の面白さを再認識したのは、とても収穫でした。
渡 邊 経営者の方に直接お会いして話ができるのは銀行員の大きな魅力の一つだと思います。私は今まで何気なく利用していた小売店や飲食店にも当行が融資しているのを知って、地域社会を見る目が変わりました。地域の暮らしの中で当行が果たす役割は本当に大きなものがあります。地域のお客さまからの信頼にお応えしながら暮らしを支えるやりがいと喜びを味わい、ともに成長していきたいですね。今日はありがとうございました。次に会う時は、みんな新しい業務に挑戦しているかもしれませんね。これからも頑張りましょう。