皆さんが支店で働く銀行員の仕事として最初にイメージするのは、窓口でお客さまと直接やりとりする預金業務ではないでしょうか。その意味で預金業務は、「銀行の顔」といえるでしょう。営業店の窓口では、おもに普通預金、定期預金など預金関係の仕事を行います。ご来店くださる地域のお客さまに対していつも笑顔で、誠実に対応することが求められます。また預金業務の担当行員は、営業グループの所属として、窓口の後方事務を行うこともあります。口座開設、入出金、納税や相続など、お客さまの各種の手続きに関する幅広い業務知識、正確で迅速な処理能力も必要になります。毎日、店内で地域のお客さまと接する仕事ですから、一つひとつの仕事に心を込めて丁寧に対応することが大切です。
営業店で行われる融資担当者は、銀行の外からは見えないため、学生の皆さんには少しわかりにくい存在の仕事に思えるかもしれません。融資の仕事をひと言で説明すると、お客さまからの借り入れの申し込みについて、ご融資するお金が有効に使われるか、計画に妥当性があるか等審査する仕事です。分析力、判断力、提案力を要する奥が深い業務と言えます。決算書などからお客さまの財務面の分析や評価を行うのはもちろん、ご融資する資金が事業計画や業績にどのような価値をもたらし、将来的な成長にどうか活かされるかを考えます。支店内でのデスクワークだけでなく、お客さまを訪問し、お話をじっくりと伺うとともに、経営面の助言を行うなど、お客さまと真摯に向き合いながら信頼関係を築いていくことが大切です。
LAは、個人のお客さまに資産形成・資産運用・資産管理のアドバイスをする業務を担います。お客さまの家計(収支)やライフプラン、将来の夢によって、提案内容が変わります。例えば住宅や自動車の購入、子どもの教育、病気の治療や入院、介護といった人生の目標リスクへの備え、老後の備えなど、お客さまの投資目的は、人それぞれです。LAにとってまず大切なのは、お客さまの状況をしっかりと知ること。加えて様々な金融商品のことや税金、年金、相続、医療費、教育費など人の生活と資金に関する豊富な知識をもつことが必須です。お客さまの現在と将来にとって何が大切かをお客さまの立場で考え、最善のプランを提案ができれば、長く頼りにされる存在になれるのが、LAの仕事の醍醐味です。