銀行員や市役所などの公的機関職員を装い、預金・現金をだまし取る金融犯罪が増えています。
還付金詐欺
銀行や公的機関等の職員を名乗り、医療費等の還付金手続きのためにATMへ誘導して送金させる「還付金詐欺」が増えています。
最近、全国の金融機関において、以下のような手口で還付金詐欺が発生しています。
インターネットバンキング等を不正登録する還付金詐欺の手口
銀行や公的機関等の職員を名乗り、「還付金を返金します、こちらのお電話でお手続き可能ですよ。」と誘導し、言葉巧みに口座番号やキャッシュカードの暗証番号等を聞き出します。聞き出した情報をもとに犯人グループがインターネットバンキングや銀行アプリを不正に登録し、不正操作により預金が引き出されてしまいます。
キャッシュカードをだまし取る詐欺
銀行や公的機関等の職員を名乗り、「キャッシュカード(銀行口座)が不正に利用されている」「預金を保護する手続をする」などとして、嘘の手続きを説明したうえで、キャッシュカードをすり替えるなどして盗み取る手口です。
電話での説明後に「キャッシュカードの確認に行く」などの名目で私服警察官や銀行協会職員等になりすました犯人が自宅を訪れ、被害者が目を離している隙に、あらかじめ用意しておいた偽のカードと本物のカードをすり替え、被害者が気づかないうちに口座から現金を引き出してしまいます。
捜査協力金として預金をだまし取る詐欺
警察・検察等の職員を名乗り、「あなたの口座が犯罪に使用されている。今捜査に協力してもらえるならば被疑者にはならない。ついては捜査協力金として資金を送るように。なお、秘匿捜査のため、外部へは漏らさないように。」などという電話があり、自身で振込を行うことで、犯人グループに預金が奪われてしまいます。
被害に遭わないために
- ATMでは還付金の手続はできません。
- 暗証番号やSMSで送られてくる認証番号は他人に教えないでください。
- 銀行や公的機関の職員がキャッシュカードを預かることはありません。
- あやしいと思った場合は、着信番号に折り返さずに、ホームページ等に掲載されている正規の電話番号に連絡し、確認しましょう。
- 違和感を感じたら家族や銀行へ相談しましょう。